2012年1月24日 (火)

雪/武蔵野線/「どうしてだれもが茶道の家元になれないのでしょうか」

 今日はとっても楽しみにしていた外出予定があったのですが

 きれかー

 これだもんね。

 「足元が悪ければ無理しなくていいよ!」というお言葉に甘え、日延べしてもらったら、

 関東最弱の名をほしいままにしている(らしい)武蔵野線は、「線路に竹が倒れかかって」案の定とまりました。

中央線「武蔵野線がやられたようだな・・・」 京浜東北線「そのようだな・・・」 埼京線「だが奴はJR東日本の中でも最弱・・・」 湘南新宿線「雪ごときで停まるとは通勤電車の恥さらしよ」 東北本線(岩手県)「雪くらいでガタガタ言うなよ」(twitterより)

 「武蔵野線」で激しく更新されるtwitterは、新三郷ららぽーとの開店が11時になったとか、授業はあるのかテストはあるのか、竹伐採隊が交通渋滞で到着できない、といった情報がとびかい、こんなおもしろい読み物はありません。(自分が乗っているときは、あーもうどうしようと気が気じゃなかったけど)。

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 先日、調べてきた本にあった「お茶の問答」。
 ときどき、「なんで?」と訊かれて、「いや、なりたければ一派興せばいいんじゃないの」と答えてましたが、
 明瞭な問答です。

 29 どうしてだれもが茶道の家元になれないのでしょうか

 茶道における家元は、千利休居士、あるいはその門下であり、裏千家の現在の家元、鵬雲斎宗匠は、利休居士から数えて第十五代目にあたる直系の子孫です。こうした由緒ある家元には、茶道の創成期以来の貴重な文献や、茶道、道具類などのいわゆる文化的資産が豊富に伝わっています。これらは一子相伝の家元制度がなかったら、おそらく散逸してしまったでしょう。またそうした文献や美術品に裏打ちされた茶道精神や技術の正しい継承も、家元によって伝えられるのがもっとも誤りの少ない方法です。
 文化的遺産を継承していない人をだれも家元とは認めてくれないでしょう。(p219)

●出典 「明日への茶道入門 (1977年)」千宗室編/淡交社/S52 4/28 発行/執筆担当・塩月弥栄子 三田富子

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2012年1月22日 (日)

パッチ

 みぞれの日、
 きものでぬくぬくと歩いていたら、
 (足まであったかいねえ、きものは)
 中古きもの屋を発見

 予定の時間までだいぶ余裕があったのでのぞいてみたら、

 3,670円

 「ゆかたパッチ」。

 なんと。
 パッチっすよ、パッチ。

 パッチと言えば、「カーネーション」の糸ちゃんが最初に就職したところじゃーないの。

 柴又で買った婦人用すててこが、静電気も少なく(化繊の裾よけは、とにかく冬場の静電気がすごい)、なかなかいい調子で、もう1枚買おうーと思っていたところ。
 こりゃ、買わねば。くどいようだけど、パッチよ、パッチ。

 3,000円になりました

 袋がやぶれてたので、だいぶ安くしてくれました。

 お店の人によると「もう生産中止だと思います」。
 「夏物ですしねえ、似たようなのも出てるようだし」。

 ほー。(便利なんだけどなあ)。

 で、「カーネーション」。
 twitterで「#周防祭」とか「#すいとっと」タグができて、なんだかにぎやかなことになっとります。
 明日も楽しみ楽しみ。

* 「パッチ」とは
 「パッチ」とは、足首丈まであるズボン下のこと。一説によると、韓国語の「パジ(=ズボンの意味)」がその語源だとか。江戸時代に一般に普及した「股引(ももひき)」の一種とされるパッチは、足にぴったりフィットする履き心地のよさから、職人の作業着や一般人の旅行用としても重宝された。
 また、江戸と大阪では呼び方に違いがあるようで、江戸ではチリメン絹でできたものを「パッチ」、木綿でできたものを「股引」と呼んだのに比べ、大阪では素材に関わらず、足首まである丈の長いものを「パッチ」、膝下丈の短いものを「股引」と呼んだと言われる。関西ではパッチの言い回しが根強く、現代でも長ズボン下をパッチと呼ぶ人も多い。さらに岸和田では「バッチ」と濁って発音することもあるが、全国の視聴者にわかりやすいようにドラマでは一般的な呼称である「パッチ」という発音にしている。
 パッチは「岸和田だんじり祭」でも欠かせないもので、法被の下に白や黒のパッチ姿で駆ける男たちが何とも勇ましく、「カーネーション」では泰蔵兄ちゃんの勇姿でもおなじみ。
 (NHK公式ホームページ 「カーネーション豆知識」より引用)

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2012年1月16日 (月)

草人木・その45(茶道具・18)/上田宗箇展

◆問◆
 次の道具を何というか。
 戸外に担ぎ出してお茶が点てられるよう、釜や風炉、水指など一式をおさめたもの。慶長4年(1599年)に利休を追慕するため、吉野の花見で古田織部が使ったことが有名。

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 まず、出典↓

 生誕450年記念 上田宗箇 武将茶人の世界展

 年末にいただいた、上田宗箇展。
 どうも先週半ばから不調で(咳もなにもなく、ただただだるくて、熱が下がらず。同じ症状の人が内にも外にもいるので、流行なんでしょう)、ぐずぐず寝てましたが、東京の最終日とあっては、行かねば。

 12時過ぎに着いたら、とにかく、人がいっぱい。
 毎度毎度思うのですが・・・展覧会は、会期初めに行かないとねえ。

 本阿弥光悦の「村雲」と長次郎の「面影」が、最後のほうにひっそり展示されていて、まさに僥倖。
 上田宗箇作のものはそんなに多くなく(織部のものとか、その時代の唐津とか美濃とか)、それでも、ざくっと潔い篦目や削り痕が印象的でした。

 それよりなにより印象的だったのは、
 こーーーんなに、お茶に興味のあるお客さんがいるのに、茶道具の取り扱いが皆無といっていい、この不思議。松屋も、三越も。

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◆答◆
 荷い茶屋(にないちゃや)

* 展示されていたものが、「現存最古といわれている」そうです。

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2012年1月 8日 (日)

初釜の合間の晴れの/くのや閉店

 1日はおせちを食べて 飲んでぐだぐだぐだ過ごす
 2日に初詣へ行き 3日は宴会三昧
 4日に熱出して寝て 5日もだらだら寝てて
 6日はきものを出して 7日は初釜

 そんな年始の1週間。
 ついこの前までおせちを作ってたはずが、もう7日で、七草粥を食べてる。

 昨日は社中の初釜、明日もお呼ばれの初釜。
 片付け、持ち物の確認、巻紙の練習。
 初釜の楽しい記憶を反芻したり、ついでに「員茶之式」の復習をしたり、

 掃除もしなくちゃ。

 と、またもだらだらしているうち、
 なんとかいう通信機器は、やっぱり秋葉原が安いということで、
 家人と出かけることに。

 「お願いがあります」
 「なに」
 「銀座に寄ってーーー」
 「なんで」
 「くのや、っていうお店が閉店なんだって。足袋が安いんだって。足袋がもうないの!」
 「それは、お誕生日ってこと?」
 「いや、お誕生日月間の一環ってこと」
 「えーーーっ」

 ・・・勝ちました。

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 いつも草履の「ぜん屋」で買っていた、「くのや」の足袋。
 店舗に行くことはほとんどなかったけど、まさか、閉店とは。
 (Tさん、情報ありがとうございました!!)

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 「銀座くのや」
 天保8年(1837年)開業・和装小物の有名店。
 「感謝市」の横に小さく、「店じまい!」と書いてありました。

 目当ては、10足買うと半額になる足袋。
 麻の足袋は大きめのサイズしか残ってませんでしたが、
 キャラコの足袋は10足確保。

 「今月いっぱいで閉店なんですって?」
 「そうなんです」
 「もうこの足袋、買えなくなっちゃいますか?」
 「はい」

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 ま、しばらくはなんとかなるか。

 ホームページにも(Facebookにもtwitterにも)記載はないし、
 Facebookページは去年の12月(つまりつい最近)に開設されてるし、
 どうなるのかよくわかりませんが、通信販売でいいから、足袋売ってくれるといいなあ。 

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2012年1月 1日 (日)

今年も変わらず

 今年のおせちは・・・

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 六方むきがちょっとできるようになったとか、
 さぼっていた人参の飾り切りをちゃんとやったとか、
 細かいところはいろいろ違うけど、
 ほぼ去年と同じ。

 なぜなら、
 どう入れたっけ、とわからなくなり、
 
 去年のブログを見て盛りつけたから。
 さすが、外部記録装置。便利。

 そんなわけで、
 今年も、作業したり調べたり記録したりしていきます。

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2011年12月30日 (金)

片付けのまじない/暮歳吉日

 大掃除ちゅうもんは、
 一度始めると、どこまでもいつまでもやりたくなっちゃうので、
 今年は、
 ひとつまじないを思いつきました。

 まだやりたりないとか
 やりたいけど膨大な工程があるとか
 そんなとき。

 「ここは、もうおしまい。だいじょうぶ」

 宙に円を描いて、宣言。
 「やったこと」にして、もうやらない。

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 買物、掃除、おせちの下ごしらえ、
 あっちこっちと駆け回って
 今日も富士山がよく見えるなあと帰宅したら、郵便が到着。

 「生誕450年記念 上田宗箇 武将茶人の世界展」の招待券が入ってました。

 うれしーー。

 さらさらと書かれた一筆箋の最後に、


 どうぞ健やかな新年をお迎えください
 暮歳吉日

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2011年12月24日 (土)

草人木・その44(茶道具・17)/クリスマスおめでとう

◆問◆
 室町時代に尊崇された墨跡として「山上宗二記」にあげられている次の名前を漢字で書け。

1・きどうちぐ
2・なんどうせいよく
3・くりんせいむ
4・げっこうしょういん
5・せいせつしょうちょう

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 世の中、クリスマスです。

 クリスマスの頃は、
 ああ年賀状作ってないとか
 大掃除が進んでないとか
 もうおせち料理くじけちゃいたいけどいやそれだけはとか
 でも行っちゃうぞ忘年会とか

 なんだかとにかく全然だめ!

 
 
 Simg_0002
 

 でもまあ、
 きらきらしてて、いいもんです。

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◆答◆
1・虚堂智愚
2・南堂清欲
3・古林清茂
4・月江正印
5・清拙正澄

●出典
 「茶道文化検定公式テキスト 1級・2級用」p91

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2011年12月10日 (土)

「茶裂」

 「これ、いいのよー。こういうの、好きでしょ」
と、先生が見せてくださったのが、この本。

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 「茶裂」(天竺社)。
 図版が大きく、布の質感まではっきりわかるので、とーても見やすい。

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 「日本の古本屋」に、状態の良さそうな安い本があったので、早速購入。

 いただいた昔の古帛紗。
 ちゃんとした名前がわからず、「要調査」の箱に入れておいたものが、たちどころに、判明。

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 ほー。(薩摩宮内間道・さつまくないかんどう)

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 へー。(亀甲花紋・きっこうかもん)

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 はー。(市松福寿裂・いちまつふくじゅうぎれ)


 気持ちいいくらい、おんなじ。

 古い本は造本もしっかりしてるし、
 内容も充実してるし、いいねえ。

 新しい本もすぐ絶版になったりするし、
 いい本を見かけたら、即、買わないといけないねえ。

 でもなあ。
 ソファ導入のために、
 大々的な掃除と整理を敢行し、
 家人の本が98冊、古本屋行きになったんだっけ。

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2011年12月 8日 (木)

草人木・その43(茶道具・16)/正座とソファと

◆問◆
 次の三つに共通する名はなにか

1・孔子の高弟
2・永青文庫所蔵の利休作瓢花入
3・片桐石州命銘の薩摩焼瓢形花入

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 毎日通わなくてもよくなりましたが、脚は、まだ治療中。
 「身体の左側をほとんど使ってなかったのもよろしくない」ということで、歩き方も矯正中。

 「一直線に」
 「左脚を大きく踏み出して」
 「かかとからしっかり」

 ・・・どーしていいやら、よくわからん。

 家人によると、「木彫りの兵隊」のような歩き方をしているそうです。

 そして、
 身体のバランスが変わってしまったらしく、
 正座をすると、やけにしびれる!

 お茶をはじめたばかりの頃、
 そりゃもう正座はぜんぜんだめで(15分が限界)
 毎日せっせと、家で正座して慣らしたよなー。

 また、やり直しかい。

 それなのに、なんとソファを買ったばかり。
 うたたねどころか、そのまま寝てしまえる大きさ。

 この誘惑に、勝たねば。

 無印良品のソファ
 自分でカバーをかける、
 しかも、カバーのサイズがぎっちぎちで、ひとりでは到底ムリ、という代物。
ソファ組み立て中
 ソファ本体に、茶色のカバーをかけたところ。
 中央はウレタンのまんま。(この上に、クッションが乗る)。
 いやいいんだけど、
 ソファのカバーって、こんな中途半端につくもんなの?

 買い物ついでに、近くの家具屋でクッションをめくってみた、ら、
 あらま、おんなじ。
 へえーーー。

 ソファ導入のため、
 この部屋だけは大掃除を敢行したので、
 (今は)広々。

 ・・・空いたスペースで、なんか、できそうだねえ・・・。
 ただ正座してるだけじゃ、つまんないし。
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◆答◆
 顔回(がんかい)
●出典
 「新版 茶道大辞典

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2011年11月29日 (火)

草人木・その42(茶道具・15)/そして、美術館。たまたま、柴又。

◆問◆

 「瀟湘八景図」「羅漢図」などを書いた中国南宋時代末期の禅僧、画家は誰か。

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 前夜、たらふくごちそうになり、
 もーだめ、入らない、といいながら倒れ込んで、起きたのが6時半で、
 これ以上食べられるわけがないといいながら、おいしい朝ご飯を食べて、
 出かける用意ができちゃったのが9時半で、
 家人が12時のチェックアウトまで居眠りすると宣言したら。

 そりゃもう、美術館。
 (徒歩5分に、出光美術館)。
 展覧会を見終わったら区別がつくかしらと思ったら、
 ・・・・・・。
 (絵葉書売場の前で、「これ、どっちだっけ?」と言ってたひともいるので、わたしだけでも、ないらしい。)

 にしても、
 日曜の朝10時なのに、びっくりするほど人がいっぱい。
 熱心にメモを取っていた美大生風の人やら、声高に「絵を描く難しさ」について語っている高齢の男性やら。

 展示があるとは知らなかった「牧谿(もっけい)」の「平沙落雁図」の前には人がいなくて、じっくり見られたのは幸運でした。
 悪い夢を見ちゃいそうなムンクと、ルオーの部屋も、がらがら。
 出光美術館のいいところは、
 見終わった後、
 無料の飲み物(烏龍茶・煎茶・ほうじ茶)を飲みながら、
 のんびり皇居外苑を眺められるところ。

 出光美術館から皇居方面

 あちこちのお店をのぞきたいところですが、
 優雅な百貨店の空気が満ちていた、和光の並木館がなくなってしまったし、
 洒落た小物でいっぱいだった、伊東屋の三号館もずいぶん前になくなったし、
 まだ治らない脚も、そろそろ痛いし。

 日比谷

 チェックアウト後、
 そのまま帰るのもつまらない、と蛎殻町や人形町を回ってみるものの、
 近くに駐車場がなく、断念。
 じゃー帰ろうか、ときままに走ってたら、なぜか柴又方向へ。
 寅さんにはなんの興味もないけど、
 柴又帝釈天ははじめてだし、おもしろそう。
 参道もそんなに長くなくて、歩けそう。

 柴又帝釈天

 参道傍に「ババシャツ」の看板を見つけて、
 いわゆる半袖の「ババシャツ」を手に取り、
 「これ、もうちょっと後ろ衿がくったの、ないですかねえ」
 「うーん。型は同じだからねえ。これになっちゃうねえ」
 「きものに、このシャツ、ちょうどいいんだけど。今あるのが、みんな薄くなってきちゃって」
 「あーねー、きものねえ。そしたら、これ、おすすめ」
 「あーこれ! 麻のをずっと履いてます。絹? でもちょっと丈が長くないですか?」
 「だいじょぶだいじょぶ。けっこうきもので買ってく人いるよ」
 「じゃもらいます」

 絹の、婦人用すててこ。しかも安い。
 裾よけがわりの、1枚しかない麻のすててこは、ずいぶんよれよれなので、ちょうどよかった。

 「ババシャツ」のお店、実はきものに使えるものあり。

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◆答◆
 牧谿(もっけい)

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2011年11月28日 (月)

草人木・その41(茶業・6)/まず、図書館。なぜか、日本刀。

◆問◆
 もともとは中国の『茶録』にあり、泡がすぐに消える悪い茶の意味に転化された言葉はなにか。

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 5時間、時間つぶしをするとしたら。

 城西大学水田記念図書館

 そりゃもう、図書館。

 一般の人も入れますよーということで、簡単な書類に記入して入館

 よく手入れされた、図書館の匂い。
 (ほっとかれて、さびれた図書館はかびくさい)。

 ゆっくり、あちこち、眺めてから「NDC 791」(=日本十進分類法・茶道)へ。

 めずらしい大型本。
 6万円もする、本がある-。

 「茶の美道統―利休・織部・三斎」 毎日新聞社 1991

 「人柄に迫りたいなら、なによりまずその人が使った道具をみること」、という井上靖の「序にかえて」のとおり、茶室や茶道具の大きいカラー写真満載。
 縦38.5㎝、横28㎝、厚さはたっぷり3㎝。
 図と巻末の解説を対照しつつ読んでたら、あっという間に時間が過ぎちゃった。
 ほんとは、もうちょっとみたい本があったのに、途中で時間切れ。(また行こう・・・)。

 身内のお祝い行事のため、勤務が終わった家人と合流して、都内へ。

 ロビーのツリー

 宴会の前に、地下のアーケードをふらふらして、ふと、展示の日本刀を見ていたら、お店の人が出てきて、懇切丁寧な説明で30分。

 曰く、
 「目貫通り」の「目貫」は刀の目貫。
 「しのぎを削る」の「しのぎ」は刀のしのぎ。
 「つばぜりあい」の「つば」は刀のつば。
 「切羽詰まる」の「切羽」は刀の切羽。

 馬に乗るのと接近戦では、刀の形状や重心が変わる、つまり時代によって変わる、とか、
 善し悪しは色ですぐわかるとか、
 笄や小柄を入れるため、左右の形が違うつばの穴とか、
 先に耳かきがついてる笄とか、
 深緑に朱のななこ塗の鞘とか、
 下緒と帯締では、下緒の方が厚みがあるとか、

 「買えないです」と始めに宣言しましたが、
 「いーのいーの」と実物を前に説明してくれて、

 博物館ひとりじめのよう。

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◆答◆
 雲脚(うんきゃく)

●出典
 「茶の美道統―利休・織部・三斎」毎日新聞社 1991
* 「雲脚」とは元来粗末な抹茶のことで、点茶の際に泡が浮雲の脚のように早く散ってしまうような茶を形容した詞である。(利休筆 雲脚瓢額 藪内紹智宛 藪内燕庵蔵 p232)

 「新版 茶道大辞典
* 室町時代の公家等の日記では新茶の季節にしか登場しないもので、所望して雲脚茶を飲む人がおり、贈答にも使われていることなどから、むしろ高級な茶であったとする説もある。

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2011年11月19日 (土)

ニッポン男児、雨の中来たる

 そういえば今度の茶道にタルトが出るらしいぞ!!
 ・・・・えっ!?洋菓子!?

と、事前情報がtwitterで流れてましたが、これ。

 
 四国銘菓「一六タルト」
 こんなに有名でおいしいのに、一箱、630円。
 すんばらしい。

 夏からちーともやってないし
 まあ、やるにしても冬休みかしらねえ、とぼんやり思ってたところに、
 「19日空いてますか」と話がきたので、
 もちろん「はいよ」と返事をしたわけですが、

 適当な、絵のついた秋の茶碗がない。
 (絵のない茶碗は、それこそ、ものすごい量があるんだけど)。

 高校生はなぜかみんな、「絵のついた茶碗」が好きなんだよねえ。

 苦肉の策として、
 いただいた「勅題」茶碗がいくつかあるので、それを持参。
 「勅題」とはなにか説明するため、というのは、もちろん後付けの理由です。

 水曜のお稽古後、先生にいただいた太神楽椿は、
 毎日水を替えて氷を入れておいたら、
 どうにか持ちました。
 (なぜか、氷を入れておくと長持ちする気がします)。



 予備に持ってきた、
 夏椿の照葉と、磯菊と、なんかの菊(竜脳菊かなあ)。



 例によって、
 「入れてね」と言ったら、
 こんな風になりました。



 今日はふたりだったため、
 みーーーっちり、帛紗さばきと茶巾のたたみ方を復習。
 その後、盆略点前。

 全部忘れてるかと思いきや、
 けっこう覚えてました。

 一六タルトを、ひとり二切れずつ食べて、
 四国銘菓出すならこれも出さなくちゃね、埼玉なんだから。


 熊谷銘菓・五家宝


 「勅題」の話はあんまし気を引かず(ちぇっ)、
 あっという間に2時間経過。
 公共施設が閉まっちゃうので、延長不可。

 「帛紗持ってって、練習する?」

 ・・・。

 「「はじめての茶道」持ってく?」

 ・・・・・・。

 ま、そんなもんです。

 大雨の中、ちゃんと来たんだから、えらい。

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2011年11月11日 (金)

花押探索/電子くずし字字典データベース

 「これ、読める?」

と箱書の写真が、届きました。

 この花押、どっかでみたことあるような気がする。

  「調べてみますー」(今日、暇だし)。

 「秋」に見えなくもない字があったので、
 新版 茶道大辞典(別巻)「大徳寺歴代住持位次」の中の、
 「泰堂宗秋」かも、と、検索してみたら、
 画像の花押は、ぜーんぜん、違う。

 うむ。

 「前大徳」ははっきりしてるし、
 箱の状態から、比較的最近のものらしい。

 じゃー、大徳寺塔頭の住職を探せばいいやと思ったら、

 ・・・現在の住職しか、みつからない。

 うーーーむ。

 そうこうしているうちに、ひっかかったのは、これ。

電子くずし字字典データベース
* ページ中段の「データベース選択画面」を選択、右下に表示される「電子くずし字字典データベース」から使えます。

 これがすごい!!!

 「秋」と入力すればその崩し字が
 「徳」と入力すればその崩し字が、たちどころに表示される。

 ついでに、「データベース選択画面」には「花押カードデータベース」というのもあり、しめしめ、と見てみたら、こちらはかなり、調べ方にコツがいるものでした。


 でも、ま、このくずし字辞典があればずいぶんらくだぞと思いきや、
 さらにさらに、
 「室号」という、別の名があるときもあって、
 例えば

「大徳寺派十五代管長 高田明浦」なら「嶺雲」、
「大徳寺 瑞峯院 前田昌道」なら「昌道」と、

 いくらでも書きようがあるのでした。

 そもそも大徳寺の塔頭はたっぷりあるし、
 塔頭の前住職も見つけないといけないし、
 その上、室号があったりしたら・・・、
 途方もない作業じゃん!!

 調べてみますなんて簡単に言っちゃって、
 うそでしたすみませんごめんなさい、

と投げ出しかけて、

 謎の名前と花押の右に、
 水指の名称と、作者が書いてあるのに気付く。

 ひょっとしてひょっとすると。

 「三島芋頭水指 比 志 作」

で検索してみたら、

 「福森比路志作 阿漕焼 三島の芋頭形の水指」

がヒット。

 「福森比路志」

を追っていったら、

 「福森比路志 前大徳寺大橋香林書付」

を発見。

 もしかしてもしかすると。

 「前大徳 香林」

で検索。

 画像が・・・似てる!!

 「電子くずし字辞典データベース」で「香」「林」を確認し、
 さらに検索結果を丹念に見ていったら、

 まさに瓜二つ、の筆蹟と花押発見。

 間違い、ない。

 やったーーーっ。


 気がつくと、
 日がとっぷり暮れていました。

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2011年11月 9日 (水)

右足負傷につき/「カーネーション」の帯結び

  不注意から、ちょいと足を痛め、
 「右足を外側に開かないでください」
 「痛いと思うような動きはしないでください、固定できないので」
という指令。

 階段落ちだなんて、銀ちゃんじゃないんだから。
 お大事にね。
 そしてくれぐれも気を付けて。
 骨折してあるけなくなったら大変だよ!
と、友だちからメールが来たので、
 階段落ちったって、たかが4段なんだけどね。
 すべって、すたっと、着地した筈だった。右足で。
 バレリーナとかボクサーとかサッカー選手とかがなるらしい。全然違うけど。
と、返信したら、
 澤ほまれに並んだね。すげぇよ。
 ふーん、だ!!

 気をつけて動くと、
 スターウォーズのC3-PO、みたいなことになり、
 各方面にご迷惑をかけてますが、
 正座はできるんだ、これが。

 この前の炉開きの茶事も
 壺荘・初炭・濃茶・後炭、と
 当日、急遽担当になった分も含め、どうにか終了。

 そしたらちょっと気が抜けて、
 どーせ遠くに出歩けないなら、と読み始めた「茶道学体系」も全然進みません。

 で、なにしてるかというと、
 1日4回、「カーネーション」を観たりしてるわけです。

 それだけ観ると、
 台詞はもちろん、後ろのポスターの文字から、小道具から(茶箪笥に、必ず赤い棗と茶筅と茶碗がおいてある)、、、ま、いろいろ覚えるわけで。

 糸ちゃんの半幅帯の帯結びは、おそらく、貝の口の変形。

 

 たれをてにかぶせて引き抜くとき、たれ先を少し残して形作ると、こんな感じになります。

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2011年10月31日 (月)

ニッポン男児、襲来する。

  夏に「茶道体験」をした高校生が、昨日突然やってくることになりました。

 いえ別にお茶をしたいわけじゃなく、
 彼らは「ベンチャースカウト」なので、その打ち合わせ。
 (家人が「ベンチャースカウト(=ボーイスカウトが高校生になるとそういう名称になるそうで。詳細はこちら)」の隊長なのです)。

 パスタ3種(計1キロ)と、鶏のささみとキャベツのサラダ(ボール1杯)と、鍋いっぱいのスープは、

 ほぼ15分で、この世から消え去りました。

 すげー。

 脱線しまくりの打ち合わせ終了後、
 「抹茶飲む人は居残り!」と宣言してみたら、
 その時点での参加者全員(高校生+大学生 計6名)が居残り希望。

 よしよし。

 「点てたい人~」と訊いてみたら、

 ひとりしか、いませんでした。

 ちぇーっ。

 でも、しっかりおいしいお茶を点ててくれたし、
 (「お湯の量が、なんとなく、わかるっす」)
 最初から参加してたもうひとりも、飲み方を覚えてました。

 「やりたいっす。でも時間が合わなくて」って言ってたし、
 今回初参加の2名も飲んでたし、
 そもそも、嫌いになってないみたいだから、ま、いいや。

 そんな彼らの、最近の流行は「twitter」。

 「なんで? なんでそんなにみんなやってるの? そんなにいいの?」
 「フォロワーってなに? そんなに増えるもんなの?」

 興味津々の初心者が、その場で、経験者の指導のもと、始めてみることに。
 もっとも、画面を操作するのは、経験者。

 「ユーザー名ってなに?」
 「考えるんだよ」
 「えーーーっ。どーしよー。なににしよー」

 しばし後、

 「・・・エラーになる」
 「なんでだよー」
 「漢字は、だめみたい」
 「なんだよー、twitter、けちだなー。どこのだよ。アメリカ? だめだよなー」

 またしばし後、

 「・・・そのユーザー名は使われてる」
 「なんでだよー。twitterが俺をこばむー。もうだめだー」

 さらにまたその後、

 「その作業、なに? なにやってんの?」
 「・・・人間かどうか、確かめてる」
 「なにそれ? 俺の人間性を試してるってこと? 俺、人間なのに?」

 (コメントを入れるときなどにでる、ゆがんだ英数字を読み取って入力する作業は、自動でパスワード破りなどをする機械を防ぐための機能だから、と周囲が説明)

 「えーっ。俺の人間性をお前が答えちゃっていいのかよー」
 「・・・」

 (温厚で無口な経験者と、才気煥発でおしゃべりの初心者は、たいへん楽しいコンビです。あまりにじゃれているので「彼氏」「彼女」と言われはじめます)

 せっせと画面操作が続く中、

 「最初になにつぶやこー。最初って肝心だよねー」
 「どーしよー、この先、なにをつぶやいていけばいいんだよー」

 (周囲は爆笑しつつ、「そのままのことを書けばいいじゃん」「実況中継でいいよ」「今の流れ、全部書いてよ」とやんややんや)

 ようやっと、登録が終わりました。

 「ユーザー名、教えてよ~」
 「あー、一発つぶやかないと、フォローできない。なんかつぶやいて」

 「・・・パスワードがいるよ」



 「・・・パスワード・・・??」



 「最初に、設定したじゃん。大騒ぎして」
 「・・・うん。確かにそのときは、ぜったい、忘れないのにした」


 「・・・・・・」
 「・・・あれ? これじゃない。あれ? あれ???」


 「後は、帰ってふたりでやれーーーー!!!!」

 落語を一席、観ているようでした。

 で、なんとかパスワードを思い出したようで、
 もう既に50近くツイートしてます。
 ネタがないなんて、このうそつき。

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