2019年10月27日 (日)

美濃の茶陶―黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部

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 かなりの雨。
 ということで、「空いてるかも」と思い切って来てみた、サントリー美術館

 4階の第1展示室。入ってすぐにあるのが「志野茶碗 銘 卯花墻(89)」(括弧内は、展示の作品番号)。国宝の茶碗。
 実物を見るのは、三井記念美術館開館のとき以来かも。
 写真だと「これのどこがいいんだろう…?」と思っちゃうけど、実物はやっぱり違う。
 なんというか、思わず手に取りたくなる形と大きさです。
 説明によると「真に清楚な感があって品位高く一点難ずべき所無し」(森川如春庵)
 
 「卯花墻」を菱形の頂点にして、「黄瀬戸茶碗 銘 難波(108)*益田男爵家旧蔵」「瀬戸黒筒茶碗 銘 宗潮黒(122)*村山龍平旧蔵」「織部松皮菱形手鉢(135)*北村謹次郎旧蔵」がゆったり空間を取って展示されてます。
 つまりこの4品が、展覧会を代表する「黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部」ってことですね。
 今日は(予想通り)空いてるので、展示物を横から上から後ろから、じっくり拝見。

 そこからはずらりと展示物が並び、ながめてはメモ、のぞいてはメモ。
 図録が本棚を圧迫しているので、最近は、会場で配布される展示替リストダウンロード - list.pdf)に書き込むようにしてます。
 いいなぁと思ったら展示番号にぐるぐると丸を付けて、来歴や特徴、できたら形状も。
 注意書きにもあったけど、会場はたいそう暗く、手元が見えません。なに書いてるか、自分でもよくわからない……。

 柑子口=蜜柑のように膨らんでいる口造り
 鉦鉢=見込みの浅い円筒形の鉢
 橋の絵=住吉手
 黒織部菫文茶碗(34)=昭和20年夏、一三が地下壕に疎開させた 
 織部耳付花入(42)=織部の花入は珍しい
 織部はじき香合(57)=弦型の摘みを持つ香合の総称で、織部に多くみられる
 
 走り書きには、既に判読不明のものもちらほら。
 
 階段を下りてすぐに、「荒川豊蔵と加藤唐九郎」のコーナー。
 唯一照明が明るくて見やすく、ほっとする空間です。

 そして第3展示室に入ってすぐのところには「志野茶碗 銘 羽衣(91)」。
 茶巾摺の少し上というか、口造りの少し下というか、とにかく、茶碗にすーっと筆で刷いたような線があり、「羽衣」に見えます。なるほど。

 その右手には数寄者所持の茶碗がずらり。

 松永耳庵(志野茶碗 銘 橋姫(96))→村山龍平(志野茶碗 銘 朝日影(93))→根津青山(鼠志野茶碗 銘 山の端(98))→湯木貞一(志野茶碗 銘 広沢(90))→加藤乙三郎(二代)(志野茶碗 銘 夜明(99))→小林一三(志野呼継茶碗 逸翁歌銘 与三郎(101))

 その後も、平瀬露香(上方の粋の神と称される、だそうです)、原三渓、加藤正義、糟谷徹三郎(半醒子)…、
 なんかもう、くらくらしてきます。

 以前は「なーんだい金持ち。けっ」とばかり、ぜーんぜん興味なかったけど、それぞれの逸話読むと確かにおもしろいですねぇ。

  

 オムニバスのドラマになりそうです。 
 となると、茶碗から「このひとはこういう趣味なのか。へぇ」という見方もできるわけで、
 しまった、この展覧会は二時間でも足りなかった。

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2019年10月19日 (土)

秋期研修会

 10月最初の京都は、とんでもなく暑かった……。

 裏千家第40回秋期研修会。会場は「茶道会館」と「裏千家学園」。
 学園には冷房が入っている部屋もあったけど、特に初日は異常に暑く、

 下の白いものは急造の帯板

 二日間着たきもの。10月だからもちろん袷。しわしわのぐだぐだ。
 雨に備えて「洗えるきもの」も予備に持ったけど、結局はビニールだから暑い暑い。
 当初、一枚で足りるかも、と思ってたのは甘かった

 出発前、
 「あのー、紋なんですが、染め抜きにならないかもしれません。縫い紋でもいいですか?」と呉服屋から連絡が来て、迷ったっけ。

 そもそも、服装について、なんにも指定がないよなぁ。
 写真見ると色無地が多いけど、地紋がきらきらして見えるのもあるし、無紋らしいのもあるし。
 思い切って問い合わせてみたところ、

 「服装については、華美でなければかまいません」

 見たところ、色無地多数。一つ紋付(染め抜きか縫紋)が多いけど、紋無しも。小紋も訪問着も散見したけど「華美ではない」。
 迷ったけど名古屋帯にして問題なく、他にも名古屋帯の方がいる印象でした。

 さて、研修会。
 申し込み時(淡交タイムス7月号)には「宗家をはじめ業躰の指導による道・学・実 小習事、四ヶ伝(花月之式)を中心に」とあり、受講許可に同封された資料にはこう記載されてました。

 10月3日(木)
 ・午前9時~正午/開講式 基本点前 小習事
 ・午後1時~5時/小習事
 10月4日(金)
 ・午前9時~正午/小習事 四ヶ伝
 ・午後1時~5時/四ヶ伝
 10月5日(土)
 ・午前9時~正午/総復習
 ・午後1時~5時/総復習 閉校式

 どの点前になるのか、何回当たるのか、すっっごく、不安。

 ともあれ最初に「基本点前」とあったので、みんなで帛紗捌きかなーと思ってたら、開校式後はいきなり各部屋に分かれて点前開始。
 三日間で、ひとり3回は点前をみていただけました。(たまたま4回になる人もいて、実はわたしも)。
* 同じ秋期研修会でも、「花月之式が中心」のことも! 今回も最終日に一部で花月があり、そのときによるようです。

 自分で「××点前お願いします」と言うこともあるけど、「まずは薄茶か濃茶の平点前で」「小習にしましょう」と指定されることもあり。
 もともと相当な上がり性だけど、平常心って…難しいねぇ。
 汗で帛紗が捌きづらい。
 袂にハンカチ入れて失敗(柔らかいきものは、ただでさえ袂が重い)。
 「緊張して縮こまると、どんどん歩幅が小さくなりますよ」、「まずは落ち着きましょう」。
 初日はほんと、あまりの不甲斐なさに「なんでこんなとこ来ちゃったかなぁ??」でした。

 京都に朝8時は到底間に合わず、前泊した宿は申し込み時に斡旋希望と書いて紹介された「プチホテル京都」。
 看板に「ペンション」と書いてある、こじんまりしたホテルです。
 ふたり部屋ですが、同室がどなたか当日まで分かりません。鍵は一部屋に1本。
 (ひとり部屋がいい、とあらかじめ別の宿を自分で手配した方もいました)。
 朝食付き。
 鏡は横長が1枚、全身が写る縦長が1枚。同宿の方によると、縦長の鏡がない部屋もあるそうです。
 きものをかけるハンガー等はなし(持参して正解)。ベッド横のカーテンレールにかけて、どうにか床につかないくらい。
 衣装敷がわりに持っていったきものの包み紙が、たいそう役に立ちました。

 よく忘れるんだよなぁ帯板

 この包み紙、今回はなんと帯板にも。荷物に帯板を入れ忘れ、急遽ホテルで厚めのパンフレットをいただき、色が落ちないよう包み紙でくるんで作成。なんという体たらく。
 (過去に「帯枕忘れた人がいるらしいよー」「草履忘れた人がいたってー」という話をききました。きゃあ)。

 7時の朝食後は、乗り合わせてタクシーで向かう人あり、歩いていく人あり。(ホテルから歩いても10~15分くらい)。
 茶道会館の玄関についたら手荷物を預け、草履を下駄箱に入れます。
 わざと目立つ草履にした方、目印をつける方、折り畳み日傘を草履の上に載せる方、いろいろ(わたしは草履にシール貼っときました)。
 名札入れから自分の名札を取り、胸元につけます。

【三日間の流れ】(今回の例。毎回こうなのかはわかりません

 初日のみ8時、他は8時半に茶道会館集合
 (初日は受付後、名札をつける位置、開講式の流れについて説明あり)。
  ↓
 朝礼
  「ことば」と利休道歌を唱和(利休道歌は毎日違いました)。
 朝礼後、教場の一覧表と順番が書かれたカードを渡される。
 (例:茶道会館一の間の欄に2、とあったら、その部屋で2番目にお点前する人、という意)。
  ↓
 午前のお稽古(9時~12時すぎまで)
  ↓
 昼食中、午後のカードを受領
  ↓ 
 午後のお稽古(13時~16時頃まで)
  ↓
 終礼、解散
 (閉講式は15時でした)

 一室に6~7人入り、半日で点前は概ね3~4名(だいたい小習事なら4名、四ヶ伝だと3名)。
 客は2名、その他は後ろで見学。
 客に入れなかったときは、終了後に水屋係の方がお茶とお菓子を運んでくださいます。 
 午前中は主菓子、午後は干菓子。それぞれお茶が一服ずつ。
 じっくり味わう心の余裕がなかったけど、「どれも挽きたてですからね、おいしいでしょう」。

 研修中のお昼は、毎日とても豪華。いずれも有名店の松花堂弁当、洋食のステーキ弁当、点心弁当。
 これまた気持ちが急いて、ゆっくり味わえないのが残念。
 慣れた方は、先生がおいでになる前か、出られた後にささっとメモしてましたが、昼間、集中的に書けるのは、この時間くらい。
 御注意の数々、軸、花、茶銘、菓子銘、などなど。
 せっかくだから、いろんな地域の方からいろんな話をうかがいたい、けど、とにかくせわしない。

 終礼後はそれぞれ宿に戻り、近くのコンビニでお弁当買ったり、食べに行ったり。
 わたしは固形物より水分がほしいーーーーので、フロントで教えてもらった近くの居酒屋で食事。
 はもの湯引きとかぐじの塩焼きとか京都のものを食べ、常連さんから「神社仏閣を修復した話」も聞いたりして、結局二日続けて行っちゃいました(もし機会があったらまた行こう…→「ちくりん」)
 夜はひたすらiPadに今日のメモを入力。そしてがんばって寝る(!)

 初日はどうしていいかわからず右往左往、
 二日目の午後あたりでようやく少し慣れてきたけど、
 三日目でもうおしまい。

 茶道会館前

 それでも閉講式を終えたらすっごい解放感で、

 兜門

 ホテルが用意してくれた部屋(朝食会場)に戻って着替えつつ、あちこちでLINE交換。
 「またどこかでお会いしましょう!」…って言い合うけど、あれ?…またどこかって……?(ここで)??

 楽しかった? と訊かれると、そこまで至ってない、けど、それはそれは充実した、濃ーい三日間。
 点前の途中で「わーい、今、京都でお稽古してるんだー」と嬉しくなる瞬間は確かにあり…。殊に厳しい先生からめった打ちにされた後、なぜか水屋で「楽しかったー」と言ってたり……。

 麩焼煎餅100円+琥珀80円

 稽古場へのおみやげは、俵屋吉富の干菓子。
 あまりに可愛くて、ハロウィン否定派と称してたくせに、あっさり落ちてしまいました。

 研修会修了証・学校茶道指導者認定証

 四角い筒の中には、点前順のカード(実は大きい、B4版)、修了証、学校茶道指導者認定証。
 縁高に添えられた黒文字も記念に入れちゃった。
 いただいた扇、そしてふのやき

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2019年10月 1日 (火)

きもの、たっぷり二泊三日分

 「いつでも 決断して一歩進むのは勇気がいるよね」(「赤髪の白雪姫 21巻」)

 というわけで。

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 京都で二泊三日の茶道研修なら、きものは一枚でいいよねぇ、スーツケースもこれでいいや(車輪、持ち手まで含めて約53×35×23cm)と思ってたけど、

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 …呉服店から持ち帰った一式(長襦袢、きもの、帯)だけで、この大きさ(約43×36×10cm)。
 たとう紙を外してきっちり包んで、おそらくぎりぎり。

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 しかも、台風ですって? 雨が降る?

 雨用品や予備分を入れたらもう絶対、入らない。

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 そこで新しいスーツケース(鮮やかな黄色なので、ももクロの「しおりん」と命名)、投入。
 アメリカンツーリスターのサウンドボックス、67×46×29/32cm(ファスナーで幅が広がる)。
 ほんとは、機内持ち込みサイズよりちょっとだけ大きいのが良かったんだけど、どうもそのサイズは見つからない。「大は小を兼ねる」ということらしい。

 長襦袢、きもの、帯が2セット。
 紐類、帯枕、帯揚げ、帯締め。
 雨ゴート。晴雨兼用草履。草履カバー。
 足袋や裾除け(わたしはステテコ派です)など三日分。(ホテルで洗ったりしないだろうし…)。
 帰りの洋服が少し。部屋着。

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 たいそうきっちり入ったけど、……ものすごい重さ。
 天気の様子みて、もうちょっと減らすかなあ。悩ましいなあ。
 
 「荷物の重さは不安の大きさ」と、なにかで友人が言ってたのを思い出して、笑っております。

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2019年9月23日 (月)

千秋公園・宣庵

 男鹿で「ツバキ自生北限地帯」の近くを通ったので、そうかそうだよね、そりゃお茶の木もないよねと思ったけど、

 やはり、どこかでお茶のことを探さないと気が済まないので、秋田市内の千秋公園へ。

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 この階段を上ったところにある、茶室「宣庵」

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 ……道具の搬入、大変だろうなぁ。

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 時折、お茶会があるようです。

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 巨大手水鉢。きれいな水が入ってます。 

 同じく千秋公園の中にある、佐竹史料館にて。

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 湯桶の注ぎ口に覆いがついているのを、初めて見ました。

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 冬はほんとに寒いんだろうなぁ。

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 佐竹義格の和歌扇面。
 22歳という若さで亡くなったというから、これはほんとに子どもの字と推察。

* 佐竹義格と菓子についての記事を発見しました。→ 佐竹義格と嘉定の菓子(とらや)

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2019年9月22日 (日)

風車・ゴジラ岩

 角館でのんびり散策して、お茶でも飲もうかと思ってたのに、はまってしまったのは、……。

 21時過ぎに到着して、秋田市内のバーから見た、ちらちらする光。
 「あれ、なんですか? 空港はあっちじゃないですよね?」
 「ああ、あれ。風力発電です。すごくいっぱい、あるんですよ」

 へーーーー。

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 それがこれ。

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 これ。

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 これ。

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 (何枚撮るんだか)。

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 だってなんかもう、「天空の城ラピュタ」のロボット兵みたいなんだもん。

 「なんだよう、こっちこんなに回って働いてるのにさ、なんで休んでるんだよ」
 「風がこっち向きじゃないんだからしょうがないじゃん。そんなこと言うなら、ちっちゃいのはもっといっぱい回ってるじゃないか」
 と、10本アニメごっこ(NHK・Eテレの「ピタゴラスイッチ」)まで始めて、もう止まらない。
 
 「あーさすがにもう見えなくなった」と嘆きつつ、男鹿半島へ。

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 ゴジラ岩

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 足元の岩が、現代絵画に見えます。

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ブラタモリで見たら面白そうです)。

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2019年9月21日 (土)

角館

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 思い立って、秋田・角館へ行ってきました。

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 武家屋敷は残ってたり、更地になってたり、店舗になってたり、いろいろ。
 有料の石黒家(400円)、青柳家(500円)は、家の中まで入れます。
 (石黒家は、奥に住んでいらっしゃるそうです(!))
 他に公開しているところは無料だけど、中をのぞけるだけ。

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 青柳家で見たのは、もう塗る職人がいないという、角館春慶塗。
 ここはいろんな建物が点在してます。そして、ものが膨大にある…。

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 立派な欄間は、石黒家。

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 寿の字がかかってる、囲炉裏。

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 移動できる竿に、ものをかけて乾かしてたそうです。

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 さすが寒いところ。家の中に蔵。

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 二重の縁側になってます。

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 何気ないところにすっと花が入ってるあたり、人が住んでる感じがするなあ。

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 中をのぞける家のひとつ(確か岩橋家)。炉が大きい。

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 とにかく、思ったより広かった。歩く歩く。

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2019年8月24日 (土)

三郷花火大会・2019

 今年も無事に上がりました、三郷花火大会・2019
 平地の一般観覧席が冠水で入れなくなったけど、

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 土手の上から、こーんなにきれいに見えます。

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 打ち上げ場所も、もちろんじっくり。

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 金曜日開催の上、雨で開催が危ぶまれたこともあり、いつもよりだいぶ人が少ない。
 でもそのおかげで、例年以上にゆっくり見られました。

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 今年のテーマは「本気」
 初参加の方が「すごい! こんなにすごいなんて! 来年も来る!」と大興奮です。

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 恒例・音楽花火は「lemon(米津玄師)」

 Youtubeに上げたけど、例によって曲がきれいに入りすぎ「著作権違反」を取られました
 (音を調整して、再度挑戦してみます)。

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2019年8月 6日 (火)

原三渓展・三渓園

 なんといっても横浜だしなー、遠いよなーと思ってたけど、

 来ちゃった。
 原三渓の美術(横浜美術館) 。
 「木曜日休み」という珍しい美術館で、月曜日を狙ったのがよかったかもしれない。

 普段は行列でしょう

 空いてます。

 みんな「井上馨から(当時)1万円で購入した」国宝《孔雀明王像》に張り付いてるけど、
 すぐ近くにも、国宝《古今和歌集巻第五(高野切)》が。
 尾形光琳あり、円山応挙あり、雪舟あり……。宮本武蔵も渡辺崋山も富岡鉄斎も。幅広い。なるほど、さすが「伝説の大コレクション」。

 「第3章 茶人三渓」にも名品がいっぱい、展示替リストに茶碗や棗の形状をひたすら記録。
 入ってすぐのところにある、
 長男追善茶会の掛物《日課観音》(源実朝)、《井戸茶碗 銘 君不知》が、胸に迫る。

 本人の絵がなんとものびやかで魅力的な、「第4章 アーティスト三渓」。
 鈍翁の一日の動きを、絵巻物のように書いた《鈍翁の一日》や、《自画像》。安田靫彦や小林古径に贈った《白蓮》。とにかく楽しそう。
 《鈍翁の一日》(特に慶應の食養研究所で講演するくだり)の絵葉書あれば買いたかったなぁ。

 2時間歩きまわって、館内で休憩。
 
 税別450円。安い。
 展覧会限定メニュー「香ばしセサミの抹茶ラテ」

 ひとつ惜しまれるのは、
 「三渓園」の入場半券を持っていたら300円割引になったということで…。

 絵葉書のようです

 5月に、お茶会で行った三渓園

 なんの門だかわかんなくなった

 当たり前だけど、広い。

 白雲邸
 受付と点心席の、白雲邸(横浜市指定有形文化財)
 
 廊下
 その廊下。

 茶室
 三畳台目の茶室・春草蘆(重要文化財)

 舟形石棺 

 春草蘆の前の石棺。原三渓が気に入って置いた、と席主からうかがいました。
 つくばいとして使ってた、という話も……。

 自由闊達。

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2019年7月13日 (土)

再生半幅帯

 ずーっと前に買った本庄紬

 本庄紬・荒井織物

 20年ほど前、大宮ソニックシティの物産展でみて、いいなあと思ったけどそのときは買えず、翌年。
 同じところで別のきものを買うときに「去年も、菜の花色のきものがいいなーと思って見てたんです」と話すと、「ありますよー!」。

 その後、本庄の織元までおじゃまして、いろいろ話をうかがって買った、大事なきもの。

 にじるのは、きものによくありません

 あんまり着るもんで、薄くなって切れちゃった。
 下半身を切り、上前と下前を入れ替えて仕立て直したけど、

 袖先も切れてきた

 またも切れた上に、袖も擦り切れてきました。

 「こーんなに着たきもの見たの、はじめて!」と和裁をなさる方に驚愕され、
 「もうきものじゃ無理だよ、これ」と呉服屋さんに匙を投げられ、
 でも小物にするには布が多いし、勿体ない。

 ネットで買った半幅帯

 肩と首をやられて、帯はおろかきもの着るのもやっとだった頃、使いまくった半幅帯。
 そうだ(!) 

 染み抜き、ほどき、仕立てで9000円

 呉服屋さんにお願いして、同じ形に仕立ててもらいました。

 仕立てだけだと3000円

 りぼん結びにして、シャーリングがいい感じ。
 今年の夏は、これで行こうーっと。

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2019年6月15日 (土)

道明の色名シリーズ

 このところ雨が多く、外の作業ができない。
 ついでに抗生物質服用中で、「無理しちゃだめ」「休め」と厳命されている。楽しいこといっぱいあるのにーーーー。

 梅雨入り前、久々に上野・道明に行ったところ、
 また、季節の案内を送ってもらえることになりました。

 ここに小さく写ってる「三井寺」が憧れです

 案内状の山。
 表現豊かな時候の挨拶は、お手本にしてます。
  
 「変わりやすい気候にとまどいながらも上野の杜はにぎやかです」
 「不忍池は春を呼ぶ風にのどかにゆれています」
 「透きとおるような緑の清々しい季節となりました」
 「初夏を思わせる風が木々を揺らしております」
 「不忍池の大きな蓮の葉の間から紅色の花が顔をのぞかせています」
 「上野の杜の木々が色とりどりに染まり錦絵のようです」
 「日だまりの暖かさがここち良いこのごろです」
 「新春を迎え、上野の杜も何かすべてがあらたになった感じがしています」
 「三寒四温 春のおとずれが待たれます」

 見返すと、最初が平成6年。
 なつかしいー。 
 母の帯締めを買おうとして、思い切って入って選んだけど、思ったより高かった…。

 「あのー、あの、カード、使えますか?」
 「使えないんです」
 「えーと、じゃあ、この近くにATMありますか? 今からおろしてきます」
 「いいですよ、後からで」と、振込用紙を渡してくれ、感激したっけなー。

 締めやすいし、なにより緩まない。
 自分じゃそんなには買えないけど、
 きもの着る、というとあちこちからいただいて、気付けば20本くらい。

 色名シリーズには、ほんとの糸が貼ってあります 

 ずっとはがきファイルに入れてた案内も、かなりな量に。
 本棚大幅縮小整理中につき、なんとかせねば…。

 思い切って、
 「道明の色名シリーズ」だけ抜き出し、整理することにしました。

 色によっては、ないものも

 巻糸の色見本どおり並べて、うっとり。

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2019年5月 4日 (土)

初めてのお茶会

 今回一緒に行くのは「気軽なお茶会というのがそうそうあるものかわからないけれど、気軽に度々声をかけてくれるとありがたいです!」と言っていた友人。
 【「茶道を始めたい」「茶道を学び始めたばかり」「茶道に興味がある」というお友達、お社中の方を是非お誘いください】
とご案内にあったので、これはぴったり、と声をかけてみました。

 「茶券届いた」と連絡すると、「おお、茶券と呼ぶのですね。そこから新鮮」。

 楽しい一日になりそうです。

「必要かもしれないお茶の小道具は用意してくのでご心配なく。あ、白い靴下あった方がいいかもしれない。ストッキングか裸足なら、靴下必須です」。

 懐紙入れ、懐紙、菓子切、扇子
 必要かもしれない、お茶の小道具。

 チェロ弾きの彼女は、巨大な楽器を持っているので、別室に預け(事前連絡済)、
 番号札をもらい、まずは一階で薄茶席の順番待ち。

 飾られたパネルを見ながら、 
 「これが利休。こんな顔なんだー。へー政治的なことをまったく書かずにこれだけ書けるのかー」
 青年部パンフレットの役員あいさつを読んで、
 「ふつつか、そうか、不束って書いてふつつかって読むのかー知らなかったー」
 茶入を見ながら、
 「この後ろにある布なに?」(=仕覆)「なるほど、カバーね」
 年表を見ながら、
 「そうか、お茶ってそんなに昔から入ってきてるのかー」

 40分ほどして案内があり、二階薄茶席の待合へ。
 番号どおり、二列で向かい合って正座していると、
 「なんか、これ昔見た。ほら、五人で向かい合って、てんてんてんってなる、あれ」
 「フィーリングカップル」「「5対5だ!」」

 だめだもう、これからこの状況になったら思い出して、絶対笑う。

 いざ茶席。
 「あ。さっき、駅で案内してくれた人だ。きれーだよねー。もう、すごく感じよくってさー」
 
 偶然、お運びが同じ人だったようです。
 思えば、緊張した状態で最初に見かけるのが案内の人だもんね。
 プラカード持ってるだけじゃないんだよねー(存外、いろいろ訊かれるし)。

 薄茶席、立礼席と終わって、点心。

 サンドイッチにかんぴょう巻にいなり寿司。
 よくあるW炭水化物(おにぎり+いなり寿司)より迫力あるぞと思っていると、

 「「まい泉」じゃないかーー、うふ。すごいねぇ」

 喜んでくれてる。

 「こういう風に渡されるペットボトルってたいがいちっちゃいよね。これは大きいねぇ、いいねぇ」

 なにかと不平が出てきがちな自分を、…反省します。

 「うふ。なんか楽しいぞー。お茶会」「なんかね、静かにもてなす感じがすごくいい」。

 初めてのお茶会は、たいそう好評。
 
 で、結局、「必要かもしれないお茶の小道具」は、懐紙と菓子切だけ使用。待合の椅子で白い靴下を履きました。

 「こういうところは敷居が高くってさー」「いや、怖くないって」と帰りに寄った「やました」。

 「それはチェロですか?」「そーです」「いやあ、なにもわからなくて」「こちらこそなにもわからなくて」
 お店の人と話している様子を「ああ、やっぱりなにかひとつ芯を持っている人同士ってのはいいねえ」と見てました。
 知らないと素直に認めて、興味津々で訊いていく感じ。

 そして「かわいいーー、でもだめだ、もの減らさなくちゃいけないんだ」とぶつぶつ言う彼女は、結局懐紙を買ってました。

 豊洲シビックセンター

 数日後の、彼女の演奏会。カルテット。
  

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2019年4月29日 (月)

裏千家東京茶道会館まで

 お茶会のご案内をいただきました

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 「あー茶道会館。知ってるー行ったことある」と思っていたら、そっちは高田馬場。
 今回は「裏千家東京茶道会館」。牛込柳町。あぶないあぶない。
 この前、タモリ倶楽部で「青梅」と「青海」を間違える特集やってたけど、気付かないもんだねえ、と呑気に観てる場合じゃあなかった。

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 都営地下鉄大江戸線・牛込柳町駅、ホーム。
 改札は一か所なのでわかりやすいです。(改札で待ち合わせてもよかったのか…)。

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 改札を出たところにある案内図もわかりやすい。

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 南東口の地上に向かうエレベーター(エスカレーターはありません)。

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 階段で地上まであがり、左を見たところ。

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 茶券の地図にもあった、生花店。
 この角を左に曲がります。

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 曲がると上り坂。
 あれ? やました? と思ったら「みやした」。
 古物を扱ってるようですが、この日は閉まってました。

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 もう少し進んだ左側が「やました」。

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 目的地到着。「裏千家東京茶道会館」。
 撮影しながらのんびり来たけど、駅から歩いて3~4分くらいです。

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 地下一階、地上三階建て。

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 反対側は裏千家東京道場

 会館前で待ち合わせの友人が来るまで、時間をつぶせるようなところはありません。
 やっぱり書店はないよねー(ということで「やました」でふらふら)。

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2019年4月13日 (土)

「お経を書いてみませんか」

 行きたかったんだけど、なかなか予定が合わなかった「築地本願寺・KOKOROアカデミー」。

 その前に。

 銀座一丁目に行くなら、ここに寄れちゃうでしょう。

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 約一年ぶり、出光美術館

 この前は、叔母のお墓参りに行って、天ぷら食べて、それから出光美術館。
 展示物が見やすいよう「電動で上下する車いす」の貸し出しがあって、母が「あーらくちん」とか言ってたっけなー。
 
 六古窯―〈和〉の焼きもの展。
 母が好きそうな、大きい壺がたくさん展示してあります。

 いろいろ思い出して集中力が切れそうになるのを、
 「茶入の仕覆と伝来をメモする」ことを編み出して回避。
 後から「茶道大辞典」で調べる(さらにあわよくば覚える)、という新たな楽しみを発見しました。

 さて、有楽町線から一駅、銀座一丁目の会場に到着。

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 今日の目的は「お経を書いてみませんか」。

 20人ほど入れる部屋(よくある会議室)に、机と椅子。

 昔、太い筆で大きい字を書いてたらあっという間にゲシュタルト崩壊を起こし、半年足らずで書道を挫折したことがあります。
 今回はー、小筆だしー、お手本なぞればいいしー、なにより、「何を今写しているのか」がよくわかる(!)

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 「重信偈の、原文・読み方・書き下し・現代語訳」

 説明と準備に約20分、そこからひたすらお手本をなぞって、約1時間半。
 お経の意味を照らし合わせながら書いていたら、時間が足りなくなりました。
 ようやく書いて、先生にお見せすると、印を押す前に手が止まり…、

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 「今日は、13日ですよ」

 日にちを間違えた。

 「でもいいんですよ、過去にさかのぼって、で」

 穏やかでやさしい先生です。

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 墨汁の入った醤油入れからこぼれないよう、小さなチャック付ビニール袋に、
 持ち帰り用のうすーいビニール袋と輪ゴム(お経だから折るわけにいかない)もついて、至れり尽くせり。

 書きやすい写経用紙(まったく滲まない)に、お手本も資料もたっぷり、ぜーんぶ用意してあって、参加費1,000円+材料費200円だけですって(筆+材料費700円は初回のみ。二回目から筆持参)。いいですねぇ。

 講座の後は、歩いてやっぱりここ。

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 今日は、歩道橋の前からみた本堂と合同墓。

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2019年3月30日 (土)

お花見・茶筅塚

 茶室見学のあとは、「花見に行こう!」と、川口市の密蔵院へ。
 「茶筅塚があるんだよ」と友人。
 「茶筅塚!?」「なら、古い茶筅持ってく!」
 「……うーん。お参りだけかもしれないけど……」

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 ほとんど写ってませんが、右の窓には茶筅ののれん、らしきものが。

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 桜は「ちょっと見頃を過ぎちゃったかなー」ということでしたが、じゅうぶんきれい。
 平日の夕方(3/28)だったせいか、人も少なくてゆったりです。

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 これ踏めば、八十八か所参りができちゃうんだろうか。
 境内にはお経が流れていて、「お勤めの時間?」と思ったら、なんと、スピーカーから録音が流れている模様(!)

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 これが、噂の茶筅塚(!!)
 なるほど、茶筅のお焚き上げなんて、なさそうよねぇ。

 半日の埼玉満喫ツアー。

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 持ち帰った茶筅は、家人が
 「それ、ほしい! いい火口になるんだよねえ」というので、
 キャンプにて焚き上げられることになりました。

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2019年3月29日 (金)

漸草庵・内覧会

 草加市の方からご案内いただいた、「漸草庵 百代の過客」内覧会。

 「12:45から整理券配布」とあったので「ねーねー、並ぶ? 並んじゃう? 12時半くらいでいいかー」とのんきにお昼を食べていたら、
 「ねーもう並んでるー」と、12時20分に着いた友人から連絡が。

 ほんとだ。並んでる。それも先頭が見えないくらい、たくさん。

 「一回にお入りいただけるのが15名様なので、……5名様、ですね、14時半の回でよろしいですか?」

 大人気。

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 待っている間に見た、漸草庵前の広場。
 「ここ、なにに使うんだろう」「野点?」「お琴の演奏とか」「それかも」。
 いかにもできたばかりで、木もこれからぐんぐん育ちそうです。

 敷地には醤油樽の中に二畳敷、電気も引いてある(けど一般貸出はしない)「樽茶室」もありましたが、残念、あまりにも人が多くて写真が載せられません。

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 最初に案内されたのは立礼席。点て出しでお茶とお菓子をいただきました。
 今後、くつろぎ処として呈茶もあるらしいです。

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 消火栓も、すぐわかるけど邪魔にならないように納めてあります。

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 廊下から「桜の間(四畳半)」をのぞいたところ。

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 「桜の間」「小間(三畳台目)」共通の水屋。

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 障子の張り方も凝ってます。

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 「松の間(八畳)」「菊の間(六畳)」前の大水屋、

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 の前の、折り畳める棚。懐石のときに便利(!)

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 大水屋に並ぶ台所。
 料理は不可ですが、冷蔵庫、電子レンジ、ガスコンロ完備。
 これは使いやすい…。

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 トイレだってぴっかぴか。

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 庭のつくばいは、水琴窟。

 東武伊勢崎線「獨協大学前」駅下車、東口方面へ徒歩5分。
 駐車場もあるし、近くにいいところができました。
 (4月の完成披露茶会は完売! だそうです)。

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