練香づくり・その1
練香体験教室に参加してきた。
実習したのはこちらのお店。
「薫物屋 香楽」
http://www.m-karaku.com/top.html
ビルの一室に入ると、
机の上に、プラスチックケースに入った香材がずらりと並んでいる。
そして、ひとりずつに乳鉢と乳棒、匙とすりきり。
試しにケースの香りをかいでみると・・・必ずしもいい香りというわけでもない。
「麝香」なぞくさいくさい。「龍脳」は防虫剤の匂いだし、「貝香」は、参加者曰く「さびれた漁村くさい」。「丁字」も鼻にぐっとくる。
風炉で慣れている「白檀」「沈香」の香りにほっとする。
今回は、『平安貴族の香り・練香づくり』 と『自分だけの練香づくり』 を半日で一度に教わるコース。
練香(薫物)の歴史の講義と、香木をいくつかたいて香りを確認した後、いよいよ練香づくり。(余談: ベープマットはお香をたくのに最適な温度らしい)。
まずは、「昔から伝わる調香」づくりで「床夏」という銘の練香づくり。
「はい、まず沈香を3.3匙」と、お店の方の説明どおりに乳鉢に入れていく。
3.3匙と言われても・・・。まさに匙加減。
「同じ調合でも、人によってできあがった香りが違うんです」。なるほど。
くさいと思った「甘松」「貝香」もそれなりの量を入れる。
「ヘンな匂いと思っても、全然入れないと、香りに深みが出ないんです」。
いろんなのが入らないと深みが出ない。むむむ。含蓄のある言葉である。
1種類入れるごとに乳棒でごりごりすって、香りを確かめるが、なんの香りなんだかさっぱりわからなくなってくる。
このために、ペットボトルを持参するようにと言われたのか。水分をとると、少しは嗅覚が回復するような気もする。(余談:
一番回復するのがコーヒーとのこと)。
最後に炭粉を入れると、一気に練香っぽくなる。ここで、はちみつ(または砂糖を煮詰めたもの)を加えて丸める。
入れすぎてべたべたになった場合は、沈香を足して調整。
夏の夜のように、甘くねっとりした香りの練香が完成した。
さて、まっくろになった手を洗って(思いのほか、あっという間に汚れが落ちる)「自分で銘を考えて、それに合わせて作ってください」
の時間。
とはいっても、全部好き勝手に入れるととんでもない香りになりそうなので、「だいたい間違いのない範囲」を教えてくださる。
1 「沈香」 4匙
*これは絶対に入れる。
2 「白檀」 3~0.5匙
*ソフトにしたい場合は多めに入れる。ただし、沈香より多く入れない。
3 「龍脳」 1.5~0匙
*古典にはないが、現代のものにはほとんど入れる。清涼感を加える。たいたとき、他の香りも一緒に香らせる。
4 「桂皮」 1~0匙
*甘い香りは辛くなる。辛い香りはより辛くなる。
5 「山奈」 0.5~0匙
*食品系の甘さ。(ココロときめく香りではないが、匂い袋によく使う)
6 「甘松」 1~0匙
*酸味とコクを与える。中途半端に入れるとへんな香りだけが残る。
7 「舊香」 1~0匙
*<かっこう・正確にはくさかんむり+雨+隹>沈香に似た柔らかい香り。
8 「安息香」または「乳香」 耳かき1~0杯
*いい香り~と人気だった「安息香」(甘さを強調する。バニラのような香り)、「乳香」(カルピスのような香り)は、
どちらか片方しか使わないとのこと。
そして、入れすぎると「その香りだけになってしまう」そう。
9 「貝香」 0.5~0匙
*停滞するぬめぬめした香り。保香材
10 「丁字」 1.5~0.5匙
*「クローブ」。丁字の使い方で調合がうまくなるとのこと。これも絶対に使う。
11 「零陵香」「排草香」「木香」 好みに応じて耳かき0~2杯。なくてもかまわない。
12 「麝香」 0.5~0匙
各々、「さっぱりさせたい」「やわらかい香りにしたい」というイメージのもと、次々と調香していく。
炭粉とはちみつでまるめて完成。
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