« 清雅会・2006年10月 | トップページ | 実演・抹茶を点てるには(質問編) »

2006年10月11日 (水)

実演・抹茶を点てるには

<朝の5分間、職場でなにかしゃべろということになったので、お茶を点てることにしました>

 おはようございます。
 5分間でなにか話をということなので、お茶の話をします。
 お茶というと、いろいろ作法を連想されるかもしれませんが、点て方の話です。
 どれくらいお茶を入れ、お湯を入れ、どんな風に点てるのか、ということだけやります。
 わたしは裏千家という流派ですが、そこでは、抹茶は泡をふんだんにたてます。
 泡のあんまりない流派もありますし、もっとどろどろした「濃茶」というものもあります。
 抹茶といってもいろいろあるんだなあ、ということを覚えておいていただけると嬉しいです。
 今日点てるのは、泡いっぱいの「薄茶」です。

 お菓子(菊と菊の葉の雲平、錦玉)、おいてありますので、どうぞみなさんで召し上がってください。
 それから、お菓子はお茶の前に召し上がった方がいいです。お茶はやっぱり多少の苦みがあるので、ある程度口の中に甘みがあった方が、 おいしく感じられると思います。

 さて、抹茶を点てるのに必要なものは、これだけです。
 まず、お茶。それから、お湯。お茶碗。
 そして、絶対に必要なものが、これ。茶筅です。
 どういうわけか、泡立て器ではだめなんです。
 竹製の、穂の数が多いものを買ってください。お茶屋さんで「薄茶」用と言えばわかります。値段は900円くらいから、 高いのは10,000円以上しますが、あんまり安いのは買わない方が無難です。理由は穂先が折れやすいから。特に最初のうちは、 余分な力も入るので、折れやすいです。この穂先を飲み込むと、あんまりいい気持ちではありません。かといって、 むやみに高いのを買う必要もないですが。

 お茶碗は、抹茶用のがこれまた1,000円くらいから、上は何百万、何千万円という単位であります。でも、別にご飯茶碗でも、 カフェオレボウルでもかまいません。ただ、茶筅が振れる大きさで、口にあたる部分が薄すぎず、厚すぎず、飲みやすいもの。今日は、 母が作った抹茶茶碗を使ってます。

 では、始めます。
 まず、お茶碗にお湯を入れてちょっと温めます。そのついでに、茶筅を入れ、穂先を柔らかくしておきます。その方が点てやすいです。

 お湯を捨てて、それからお茶を入れます。

 お茶は、500円くらいからあります。まあ、値段は嘘をつかない、ですが、安くてもおいしいのはたくさんあります。 40グラム3,000円とか4,000円なんていう高いものは、だいたいさっきお話した、どろの濃茶用です。もちろん、 濃茶用の高いもので薄茶を点ててもおいしいです。ちなみに、今日のは、735円のお茶です。(上林の「松の白」)。

 お茶は、できれば、茶漉しなどで漉した方が、だまができにくいです。
 抹茶はとても粒子が細かいので、すぐにだまになってしまうのです。
 でも、まあ、今回は、新しい缶を開けたばかりなので、缶からいきなり入れてしまいます。
 入れる量は、だいたい2グラム。ティースプーンだと山盛り1杯くらいでしょうか。
 今回は、茶杓というのを使ってますが、これだと山盛り1杯半くらいです。

 お茶を入れたら、お湯。
 量はコップ半分、50~70ccくらい。
 温度は70度くらいです。
 あんまりぬるいと泡は立ちません。熱すぎても点てにくいです。

 お湯を入れたら、せっせと茶筅を縦方向に振ります。
 最初は底の方で、泡が立ってきたら徐々に上げていって、最後は表面の大きい泡をつぶすような感じです。最後に「の」の字を書くと、 泡がまとまります。

 これでおしまい。

 茶殻も出ないし、急須を洗う必要もないです。簡単。

 最初に茶筅を振ると、たぶん「思ったより泡が立たない」と思いますが、何度も点ててると、どんどんおいしくなると思います。
 抹茶は高いイメージがありますが、そんなでもないでしょう?
 ぜひ、ご自分で点てて、お茶を召し上がってみてください。

|

« 清雅会・2006年10月 | トップページ | 実演・抹茶を点てるには(質問編) »

コメント

「朝の5分間」で、こんなお話が聞ける職場、素敵ですね!
(本を出せそう)
シリーズで、「茶席の禅語」などもしたら、ぐ~んと教養アップ!?

投稿: 野花 | 2006年10月12日 (木) 14時38分

 「茶席の禅語」シリーズ、わたしがききたいかも~。
 「茶席の禅語大辞典」という分厚い辞典があるのですが、ブックエンドに最適な大きさと重さのためか、あまり読まれずに直立してます。

投稿: まりも | 2006年10月12日 (木) 23時13分

は、は、は!  それでも役に立って偉い!
私はたまに、ネットの「茶道|茶席の禅語」で調べますが、調べたいのがなかなか無いと思っていたら、あれって、けっこう書く方がご自分でつくられるとのこと。
今、気に入っているのは、
「室閑茶味清」  しつしずかなればちゃみきよし  です。
お習字の先生が一行に書いてくださったので、表装に出そうと思っています。
(いずれ、弟子に何か書いてあげねば、と去年から習い始めましたが、私は全然上達しないし、弟子の方が、「書道五段」だったりして大笑いです。)

投稿: 野花 | 2006年10月13日 (金) 14時30分

意味の前に
「これは一体、何の字なんだ???」
と解明するのがたいへんですよねー。
「茶席の禅語大辞典」は「キーワード」「何文字あった」などで調べられるので便利です。

習字もやらなくちゃー。はぁ。

投稿: まりも | 2006年10月16日 (月) 09時02分

月に一回、「茶席の文字、解読の会」(正しい会の名は知らないのですが、まぁそのような中身の会)というのがあるって、お誘いいただいたのですが、特急電車で片道3時間かかるのであきらめています(涙)

投稿: 野花 | 2006年10月16日 (月) 22時40分

 「茶席の文字、解読の会」、オンラインでやってみましょうか・・・? 文字を写真に撮って載せて、みんなで解読するとか。

投稿: まりも | 2006年10月17日 (火) 00時58分

素晴らしい!  それ、いいですね!
謎解きはみんなの力で。
私も読めなくて困っているもの、いくつかあります。
っと、いよいよ画像アップ・送信のスキルを覚えねば!
(笑わないでね)

投稿: 野花 | 2006年10月17日 (火) 16時23分

 画像、お待ちしてます!
 携帯電話で撮影して、そのままPCあてに送信してもらえればいいですよー。サイズはこちらで調整しますので。
 そういえば、写真のサイズ調整をするのにも随分ソフトを探したっけなー。今は、「picpro」を使ってます。
 http://chaslabo.at.infoseek.co.jp/

投稿: まりも | 2006年10月19日 (木) 17時26分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/170159/12241820

この記事へのトラックバック一覧です: 実演・抹茶を点てるには:

« 清雅会・2006年10月 | トップページ | 実演・抹茶を点てるには(質問編) »