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2006年11月29日 (水)

清雅会・2006年11月・夕ざり

 いよいよ夕ざりの茶事です。
 
中門
 おおっ!
 手作り茶室に、手作り中門が出来ている!

花
【初座の花】

四つ碗
【向付】 かんぱちお造り すだち醤油 山葵 
【汁】 里芋 わけぎ 溶き辛子

煮物碗
【煮物】 飛竜頭 椎茸 人参 ほうれん草 舞茸 海老 大根 柚子
 * 今回初めて参加の方がいらしたので、Rさん、大根を「入船」の形に。

ボジョレーヌーボー
 お酒は、ボジョレーヌーボー!

焼物
【焼物】 (先月八寸で好評の)鮭・ヨーグルト味噌漬焼

預鉢
【預鉢】 肉団子(鴨・鶏肉すり身) 自家製トマトソース仕立て バジル

預鉢
【預鉢】 サラダ(大根、セロリ、りんご)
 ここで、夕ざりの灯り。燭台登場です。

【小吸物】 胡桃 昆布

八寸
【八寸】 チーズ燻製 大根甘酢

香物
【香物】 糠漬三種(かぶ、人参、青菜)、沢庵

主菓子と燭台
【主菓子】
 暗くてよく見えないので・・・

主菓子
 アップにしてみました。主菓子は椿。

 外に出てみると、

露地
 中立の露地は、別世界。

後座
夕ざりは、初座が花、後座が掛物。

長門の半生菓子
【干菓子】 半生菓子(日本橋・長門)
 おいしい。絶品でした。また食べたい・・・。

続き薄茶
 続き薄茶で和やかに。

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2006年11月28日 (火)

茶室改装・その17(照明)

 棚の高さを決める際、悩んだことがもうひとつあった。

 照明の位置と種類。

 当初は、天袋のすぐ下に照明器具があった。

 「どんな照明なんでしょう?」
 「台所によくありますよね、横長の」
 「ああ。蛍光灯、ですか」
 「蛍光灯です」
 「できれば、白くない光の方がいいんですが・・・」
 「ないんじゃないですかねえ、横長で、電球のって」
 「電球の方がいいので、ちょっとこちらでも見てみます」

 ありました。
 蛍光灯でも電球色。ナショナルパルック。

 「で、その蛍光灯の大きさは、どのくらいですか?」
 「まだ発注してないので」
 「でも、その大きさによって、一番上の棚の高さがかわってきますよねえ。例えば、照明の高さが7センチ、幅50センチとしたら、 入るものの高さも違うでしょう?」
 「そうですねえ」
 「そしたら、照明器具はこちらで手配してもいいですか?」
 「あ、それでいいです」
 「ならそうしますね。その大きさによって調整します」

 早速見にいかねば。
と思っていたら、耐震補強(電気工事もしてくれる)の大工さんに、
 「電気の位置、決めてくださいね」と呼ばれた。
 「このへん(天袋の下)あたりと思ってますが」
 「あ、そこですか」
 「そこじゃない方がいいですか?」
 「うーん。まあ、横につけておく方が、風情があるかなあ」
 「確かに、こっちの方がいいかもしれないですね・・・。奥行きがあるから、棚の手前につけても、じゃまにならないし。どうでしょう? (と茶室の大工さんに)」
 「まあ、どっちでもいいけどねえ。普通は、ほら、棚の後ろに窓があるでしょう」
 「うちにはないからねえ。・・・じゃ、上でも横でも、問題ないですか?」
 「別にないねえ。でも決めてくんないと、穴があけらんないからさ」
 「わかりました。横におく方向で明日までに決めます。照明の大きさによって穴の位置が違いますもんね」

 早速、近くの大塚家具に行ってみた。
 和室のブラケットの照明は、カタログしかないとのこと。
 サイズをメモしていこうとしたら、どーぞどーぞと、ナショナルの分厚いカタログ(824ページ)をくれた。
 ふとっぱら。

 見比べた結果、縦20~30センチ、横15~20センチ、奥行12~14センチくらいのものがちょうどよさそう。
 壁に印をつけて、照明の位置は決まった。

 なんだかやたらに拘っているようだが、
 茶室改装・ その4(襖・障子)にコメントを寄せてくださった野花さんの、
 「直接は目に入らないように蛍光灯電器を付けてもらいましたが、白熱電器の和風照明の方が雰囲気アップだったと後悔していまーす。」
が頭にあるからなんである。

 そんなわけで、後は、カタログから注文して、取り付けるのみ。
 野花さん、貴重な御意見をありがとうございました!

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2006年11月26日 (日)

茶室改装・その16(棚の高さ)

 「明日までに、棚の高さを決めておいて」
と、大工さんが言うのである。
 「いくらでも変えられるからさ」
 そう言って、棚板の高さに線を引いたものを渡された。

 一番下の棚が通し棚のため、水道の上にも棚がくる。
 なので、水皿から一番下の棚までのゆとりは余分にほしい。

 一番上には、炭斗。炭斗は32センチあれば、のる。

 その間の2段をどうするか。
 印のついた板を壁に立てかけて、測り始めたそのとき。

落下現場

 前方の穴(写真中央)に、落下しました。
 右足後ろ、負傷。

 文字通り、身を削って測った棚のサイズは、概ね以下のとおり。
水屋の棚
* 28.5の部分は、残った部分を等分に、と話したので、若干の差があるかも。
* 竹釘の位置と高さは、未定。
* 天袋を引き戸にしていたのに気づかなかった! 開き戸にするつもりでした。失敗。

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茶室改装・その15(襖紙)

 引き続き、襖紙。
 「無地っぽいのがいいです。でも、なーんにもないのも、ねえ」
 「この本(裏千家のパンフレット)だと、けっこう派手なのもありますねえ」
 * 裏千家・抛筌斎(ほうせんさい)の襖紙。このパンフレットの写真では、かなりくっきり柄が写っている。
 「ここまでのは、ちょっと・・・」
 「うーん・・・」
 「・・・検討しておきます・・・」

 さんざんカタログをめくった結果、「横すだれ(大礼)」に決定。
 大礼紙↓
 http://www.kippo.or.jp/culture/washi/appli/03.htm
 「京壁に合いそうで」「繊維のようにかすかな模様が入っている」ということで。
 後で見てみたら、母が選んだ洋室(グランドピアノが引っ越し先の部屋)の襖紙も「横すだれ」だった。

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茶室改装・その14(縁)

 縁。
 えんじゃなくてふちでもなくて、へり、です。

 「畳の縁と襖紙を決めてください」。
 と山のようにカタログが積まれた。

 「お茶室の畳の縁って、決まりがあるんですか?」と今回の工事統括の業者さん。
 * 耐震補強メインの茶室改装なので、いろいろ、分担が複雑なんである。
  「うーん・・・。柄のはみたことないですねえ」
 「床の畳の縁は部屋の畳の縁と変えるんですよね?」
 「変えると思います。確か、床のはちょっと派手ですよね。見てみます」

 こちらも山のように本を積んでめくってみた。

 「黒の無地ですねえ、ほとんど」
 「床の部分は、みんな同じ柄に見えますね」
 「どうやら・・・高麗縁、っていうみたいです」
 「こうらいべり、ですか」

 高麗縁、黒の無地は決まった。
 高麗縁↓
 http://tatamiya.bizz.st/heri.htm

 しかーし。無地と言っても色が微妙に違う。

 「牡丹色黒」「金紺」「梅紺」。

 「「牡丹色黒」の方がちょっと赤いですかねえ」
 「うーん」
 「「金紺」は紺なんですよね、・・・でもこっちが黒く見えますね」
 「そうですかねえ」
 「「梅紺」は半Pってありますけど、他のふたつは純綿ですよね。これはなんでしょう?」
 「・・・」
 「・・・・・・」
 「半分ポリエステルってことですかね」
 * 後に、縦糸-綿60%、横糸-PP40%らしいと判明

 「半Pって色が褪せにくいとかあるんでしょうか」
 「うーん。どうなんでしょうね」
 「半Pの方が、つやがあるというか光ってる感じですよね」
 「うーん。そうですかねえ」
 「それとも、色が褪せたときが畳の表変えの時期とか」
 「うーん」
 「・・・」
 「・・・・・・」

 「これがいいんじゃないの」と母。
 「牡丹印黒」決定。

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2006年11月23日 (木)

清雅会・2006年11月予告編・短檠(たんけい)

 短檠、いよいよ登場。
短檠
* 横にあるのは、洋ろうそくの燭台。

 使い方は、「清雅会・ 2006年11月予習・短檠」のとおり。

 灯心は、ロウを塗った凧糸のように思っていたが、さわってみると、頼りなく軽い。発泡スチロールを太い糸にしたような軽さ。
 しかし、雀瓦の中でたっぷり油を吸った灯心は、重く、てらてらと光っている。

 「こわいねー」「こわいねー」「一気に燃えたらどうしよう」と言いながら、えいと火をつける。

 すぐさま火はつき、はっきりと明るくなった。
 (煤もそれなりに出ている)。

 灯心が思ったよりも早く減る。
 和ろうそくのように芯が長く伸びることはないが、灯心が燃え尽きていくにつれ、火がどんどん小さくなる。
 そこで、最初のうちは和ろうそくの芯切で灯心をひっぱり出していた。

 灯心をはさんでひっぱると同時に、後ろにぶらさがった灯心を押してバランスをとらないとうまく出てこない。
 なかなかめんどうである。灯心の先はばらばらだし。火がついてるから、おっかないし。

 「あ!」と気づいたRさんが雀瓦のカーブに添って「掻き立て用の黒文字」を押しつけると、するりと滑って芯が出てきた。
 簡単。
 昔の人の知恵ってすばらしい。

 そんなこんなで、本日の清雅会は夕ざりの茶事でした。
 詳細は、近日公開。

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2006年11月19日 (日)

きもの文化検定・受験

  「きもの文化検定 公式教本I」をついうっかり買ってしまい(2006/9/15 きもの文化検定) 、ついでに受験申込みまでしてしまった。

  そしたら、今日が試験日なのである。

 まーったく、ぜーんぜん、ちーーーーーっとも勉強していないので、
 「寒いしなー、雨だしなー、どーしよーかなー」とごねつつも出かけてみた。

 会場(法政大学)のある飯田橋の駅では「法政大学へお出での方は西口へ」なんてアナウンスまでしている。
 当初、東京と京都、2会場の予定が、東京、名古屋、京都、大阪、福岡の5会場になったことからして、けっこう受験者がいるらしい。

 試験場一覧表を渡されてびっくり。受験番号が、2623まである。
 受験者が2,623人。
 競争試験ではないのでどうでもいいのだが、そんなにいるのね、東京会場だけで。

 エレベーターホールは人でごったがえしている。
 トイレは長蛇の列。
 案内係に、
 「階段はないんでしょうか?」と訊いてみると
 「あっちにあるみたいなんですが、わかりづらいようなんです・・・すみません、よくわからなくて」と混乱している。
 案内係、試験監督、補助員、ほとんどきもの。雨なのに。雨の休日にきもの。お疲れさまです。

 ざっと見渡したところ、思ったより年齢にばらつきがある。
 髪型から一目で「きものだよ・・・」とわかる人からブランドものに身を固めた人、学生さん、男性もいる (15人~20人にひとりいるような印象。若い人もいる。呉服関係者なんだろうか)。

 試験時間は90分(30分経過後に退出可)、問題は100問。
 すべてマークシート。
 説明を聞きながら、覆い被さるようにして受験番号を塗りつぶしている白髪の人がいる。
 マークシートをすばやくむらなく塗るのって、あきらかに若い人の方が得意だろうなー。

 「長襦袢は、寒いとき肩にはおるものである」(×)
 「七五三のとき、縦型の紙袋に入れて持っている飴はなにか」(正解:千歳飴)
 「きものにシミがついたら、すぐに洗剤で洗い落とすといい」(×)

 なーんていう問題から、あらしまったどっちだっけという問題まで100問。
 教本からむらなく出題されているという感じ。(家紋の種類が出るかと思ったが、出ず。歴史(苦手)がけっこう出ました)。
 40分経過で最初のひとりが退出し、あとはわらわらと。
 1時間経過時点で、1/4くらいが退出しただろうか。
 やはりマークシートに慣れた世代は早いのか。残っていたのは年輩の方が多かった。
 90分でちっちゃい楕円を100個塗るのは、けっこうたいへん。

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2006年11月18日 (土)

茶室改装・その13(水屋着工中)

 問題。
 さて、これはなんでしょう?

水皿X

 正解。
 製作中の水皿のアップ(排水部分)です。

逆さまの水皿

 これを逆さまにして仮に嵌め込むとこんな感じ。

水皿仮置

 そんなわけで水屋着工中です。

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2006年11月13日 (月)

茶室改装・その12(釘)

 「竹釘10本」と見積書に書いてある。
 水屋の、柄杓やら茶筅やらをかけておく釘である。

 それにしては、床に打つ釘が書いてないなあと思って「茶室専門」に訊いてみると、

 「軸をかける釘と、床の間の真ん中の釘は考えてましたけど、あと、要ります?」

 1)軸釘=軸をかける釘
 2)中釘=床壁中央に花入をかける釘。軸をかけるときにじゃまにならないよう、出したり引っ込めたりできる。
 3)花釘=床柱に花入をかける釘。

 この3つは絶対ほしい。
 が、要ります? と言われても・・・、あとなんだっけ?

 「床の間の天井から、花入をつる釘ってありましたよねえ」
 「うーん。でも、あんまり付けたことはないですねえ」

 4)柳釘=お正月の結び柳(床荘り)をかける釘
 5)花蛭釘=床の間の天井から、花入をつる釘

http://www.tankosha.co.jp/chashitsu/detail/kugi/index.html

 「ちょっと考えてみます」

 そしてあちこち訊いた結果。
 「全部付けてもらった方がいい」
 「花蛭釘もあった方がいい」
 「へんな位置につけないようにね」

 へんな位置って・・・。
 そういえば、どこから何寸の高さにつける、というのがわかんないや・・・。

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2006年11月12日 (日)

茶室改装・その11(炭入れ)

 「炭入れを作っておくと絶対いい!」という話があったので、
 「広縁を張り替えるついでに炭入れを」とお願いした。

 炭入れとはこんな感じ↓
 http://www.biwa.ne.jp/~skk/syumi/cyashitsu6.htm

 「炭入れは、ひとつでいいですよね」と「茶室専門」。
 「はい、あの、どのくらいの大きさなんでしょうか?」
 「深さ27センチ、幅20センチ、奥行15.4センチくらいですね」
 (おや? と風炉の炭が入った箱を出してくる)「これ、箱の大きさがこんな(縦32センチ、横24センチ、高さ17センチくらい)ですが・ ・・、炉だともっと大きいですよね。入りますか?」
 「炭入れというのは、そんなにたくさん炭を入れておくもんじゃないですよ」
 「ええっ? そうなんですか? 炭入れがあれば、大箱で買った炭がみーんな入るんだと思ってました・・・でも、せめて炉の炭で、 この小箱一箱分くらい(3回分くらい)は入ってほしいんですけど」
 「・・・わかりました。ふたつにしましょう」
 「ありがとうございますー」

 炭入れというのは、床下収納に、そのまま手をつっこんで炭を出すのかと思っていたが、さにあらず。

 【想像図】

 炭入れ(想像図)
 
 【実際の図】

炭入れ(実際の図)

 こういう構造なのだそうだ。
 なのであんまり大きいと箱を引き上げられないし、掃除もできないとのこと。
 そうか、それで「炭入れ・外箱」「炭入れ・内箱」になってたのね。
 知らなかった・・・。

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2006年11月11日 (土)

茶室改装・その10(炉壇・続き)

 「取り寄せた炉壇に対応いたします。品物を見てから、必要な処理を致します。納品された炉壇に、 取り扱い説明書又は取付解説書がありましたら、先に見せていただければ良いかと思います。」

と設計士さんから回答があったので、
 では早速、炉壇を注文しよう・・・とした。

 ん??

 「先日御連絡した、炉壇と箱炭斗をお願いしようと思うのですが」
 「ほお」
 「「聚楽色炉壇セット」と、「極上炉壇セット」と「上炉壇セット」の違いはなんでしょうか?」
 http://www.sadougu.com/bcf_shop/showProducts.do?cid=4817101087287655133,5517901094603058346
 「聚楽色のは、銅に吹き付けて、もともとの塗ったような色にしてあるもんなの。極上は上より、銅板が厚い」
 「聚楽色は、塗った炉壇に見えるようになってるってことですね」
 「そうそ、ほら、ほんとの炉壇ってのは、土壁みたいなもんだから」

 *「炉は、塗炉をもって正式とされています。この塗炉というのは、炉壇、土壇と呼んでおり、 炭櫃の内部を荒壁に塗り、そこに和紙で下張りをしてから、さらに上塗りをしたものです。(中略)。茶人の心得の一つとして、炉壇は、 毎年開炉の前には塗りなおすこととされています。」(「茶の湯実践講座 茶道具の心得と扱い」(淡交社))

 「銅と、その聚楽壁に似せたの、どっちが多いんでしょう?」
 「ほとんど銅だねえ」
 「上と、極上は?」
 「極上の方が、銅が厚い」
 「耐熱性がいいってことですか?」
 「いいっていうか・・・まあ、厚い方が、ものがいいもんだよね」
 「じゃ、極上のでお願いします。・・・ところで、「雅」のカタログと、「秋彩を飾る茶の湯道具」のカタログがあるんですが、 似たような炉壇が載ってるんです。これの違いは?」
 「同じだよ。おんなじ業者だから」
 「値段が、違うんですけど」
 「うそ。あれ? 見てみるね。・・・ほんとだ。「聚楽炉壇」は「雅」の方が安いけど、「極上炉壇」は「秋彩」の方がちょっと安いね」
 「これは、なんでですか?」
 「銅の値段が上がっちゃってるからかなあ。ほら、中国が買い占めてるでしょう」
 「ああ、そうなんですか・・・ってことは、今だともう値が上がっちゃってるんですか?(ある期待を込めて)」
 「そおねえ・・・。箱炭斗はどっちもおんなじ値段?」
 「おんなじです」
 「なら、安い方のでやりますよ」
 「(やった)ありがとうございますー。よろしくお願いします」

 で、今日巨大な荷物がふたつ到着。
 当初見積価格の約4割で収まりました。

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2006年11月 8日 (水)

茶室改装・その9(炉壇)

 茶室の見積書には「炉壇」と「炉壇受け」が計上されていた。
 定価どおりである(そりゃそうだ)。
 そこで、こちらで用意してもいいでしょうかと尋ねた後、
 いつも寄っているお茶道具屋さんに電話して訊いてみた。

 「あの、今度炉を切ろうかと思いまして」
 「ほほぉ」
 「で、炉壇と炉壇受けをお願いしたいんですが。いくらくらいでしょう?」
 「どんなのがいいの?」
 「よくある、野々田式の」
 「電気使う?」
 「使いません」
 「なら、野々田式じゃなくてもいいよ。高いし。こないだ送ったカタログに、炉壇セットがあったと思うけど」
 「ありましたっけ?」
 「あるよぉ。ちょっと待ってね・・・。ほら「雅」の21ページ」
 「ああ、ちっちゃいカタログですね。ありますねえ。これは、いくらに」
 「3割引」
 「(! そりゃ安い)いいですねえ」
 「そうだよ、この方がいいよ。炉縁も五徳もついてるし。建築屋さんの持ってくるのは、定価のまんまだから、よした方がいいよ。 炉壇受けってのはなくてもいいからね。これ付けたいって頼んでさ、やってもらうのがいいと思うよ。まあ、たいがいはなくてもいいけど、 念のため、回りに耐熱用のブロックかなんか置いてもらった方がいいかもね」
 「なるほど。建築屋さんに相談してみます。それから、箱炭斗って、みんなだいたい同じ高さですか?」
 「だいたい同じだと思うけどねぇ。27、8センチってとこかな」
 「おいくらくらいですか?」
 「それも、カタログに載ってるよぉ。えーっと、16ページ」
 「あら、失礼。見てみます。たぶん、どちらもお願いすることになると思うので」
 「はいはい。お待ちしてます」

 棚の一番上に載せる箱炭斗は、高さを決めるのに必要なんである。
 なんとも・・・物入りだわ。

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2006年11月 7日 (火)

茶室改装・その8(水屋の棚板)

 さて、いよいよ茶室の打合せである。
 今日は、いつもの設計士さんの他に「茶室専門」の業者さんがみえることになっている。

 ・・・緊張する。

 床の間の打合せはさくさくと終わり、
・ 床框の色(呂色・面皮)
・ 床は畳ではなく、薄縁(板を「ござ」で巻く形式。見た目は畳と変わらないとのこと)
と決定。
 床柱が「えんじゅ」、落掛けが「もみじ」であることも判明した(めでたい)。

 そして、ついに水屋である。

 「棚板が4枚ということですが・・・普通はこんな感じで(と「茶室専門」の業者さんが説明)」
 「使うものだけを置くものだということはわかってますが、収納スペースが限られてますから、できるだけ置けるように、ぜひ4枚で。 水屋の寸法をとらせてもらったので、これを参考にしたいのですが」

 (ここで、「茶室改装・ その5(水屋の仕様)」の図により説明。こんなふうに役立つとは思わなかった)

 「うーん・・・。茶碗棚を途中まで、というのは、けっこうあぶないですよ。落としやすいというか。余程理由がなければ、 棚板も5枚はいらないんじゃないかと・・・。これなら、茶碗棚も通して4枚の方がいいですね」
 「すると、通し棚3枚と、通しで簀の子棚1枚。棚板はどのくらいの高さを使えるんでしょうか」
 「腰板は通常1尺4寸(約42センチ)なんですよ。で、天袋までの高さが1メートル76センチですね。・・・となると、残りを4で割る」
 「棚板の一番下の高さは、腰板と一致するもんなんですか?」
 「腰板よりは上に来ることが多いですね」
 「すると、だいたい、1760(高さ)-420(腰板)-100(腰板の上、棚板までの分)-80(棚板の厚さ20×4)で、 1メートル16センチくらいですね・・・。それを4で割ると、だいたい29センチくらい(むむむ。悩ましい)。・・・高さは、 今細かく決めないとだめでしょうか」
 「高さは後でもだいじょうぶです。が、棚板は工場で作ってきますので、奥行を決めていただかないと」
 「奥行は、30センチとおっしゃってましたよね。この水屋は、どちらも、下にいく毎に若干奥行を狭めてますが」
 「その方がいいでしょうねえ、ものが取りやすいし。30、27、24、24でどうでしょうか」
 (ここで母が乱入)「あんまり幅変えない方がいいんじゃないの? 同じ幅だと思うとうっかり落としたり・・・(業者さんに向かって) この人、けっこう粗忽なんですよ」
 「・・・・・・」
 「(・・・ごもっともである・・・)えーっと、まず、水栓の上、つまり一番下の棚は、奥行が狭くないと使いづらいですよね」
 「そうですね。だいたい24センチですね」
 「うーん・・・幅が違うと危ない、ような気がしないでもない・・・けど・・・30、30、27、24では?」
 「(苦笑して)だいじょうぶですよ」
 「(なんかはずかしいぞー)ではそれでお願いします」

 「で、あの、水皿に竹の簀の子は要りません。簀の子受けも要らないです」
 「というと」
 「このように(「茶室改装・ その6(水屋の仕様~水皿)」の図及び「淡交テキスト・水屋十二ヶ月・9月号(P44)」を見せる)、お風呂場にあるような、 簀の子を置きたいので」
 「???」
 (母の助け舟)「毎日使うわけではないので、使わないときは立てかけて乾かしたいんですって」
 「・・・寸法は?」
 「・・・ホームセンターで買ってきて、置きます」

 打合せの後、「水屋には、使うものだけ置くのがほんとうだから。棚板が4枚というのは、反対されるかも」と先生に言われたんですよ、 と話したところ、
 あちこちのお茶室を造ってるけど、自分はお茶は全然やらない、足がもたないもん、と想像したよりも気さくだった「茶室専門」は、
 「うちの大先生は京都の方なんですが・・・そうですね、「だめっ」って言うでしょうね」とにやっと笑って答えた。

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2006年11月 5日 (日)

清雅会・2006年11月予習・短檠(たんけい)

 11月の清雅会は、「夕ざり(ゆうざり)の茶事」をしてみよう! ということになっている。
 昨年12月、Rさんが「夜咄(よばなし)の茶事」をしてくださったときは、大きい(高さ40センチくらい)の和蝋燭を台にのせ、 その回りに和紙を巻き付けた燭台が用意されていた。

 *「夜咄の茶事」は、厳寒(12月~2月)の夜に行うもの。電気ではなく、 蝋燭や灯心のあかりを用いるので、より一層風情がある、とされているむずかしーい茶事である。
 *「夕ざりの茶事」は、夕方~夜に行うもの。後半が夜になるので、夜咄と同じようにあかりを用いる。

 和蝋燭なんてさわったことがなかったもので
 「芯切りってこうやるんだー」
 「明かりの強さが、洋蝋燭と全然違うねー」
と言いながら芯をいじっていたが(和蝋燭は、しょっちゅう芯を切らないと、火がながーく伸びてしまってあぶない)、
 ついに。
 芯切りの際、火の粉が燭台の和紙に燃え移ったのである。
 あーあのときは焦りました。
 茶道口近くの畳1枚が焦げただけで済んだが、Rさんお手製のお茶室が、あぶないところでした。

 そのときRさんは、
 「やっぱり、専門の道具はそのためにあるんだ。なんでも代用というわけにはいかない」と思われたそうで、
 このたび、ついに「短檠(たんけい)」を購入された。
 「短檠」とは、本来丈の短い灯台のことで、夜の茶会には欠かせない、重要な灯具。

短檠(たんけい)

 「短檠」セット。

 しかし・・・。
 これ、どーやって使うの???
 説明書も入ってないし。

 Rさんから「使い方を調べといてね!」と厳命されたので、いろいろ本をみた結果、どうやらこういうものらしい。

 ・柱の中途にある輪形の金物の上に、油を入れた皿を載せ「雀瓦」(すずめがわら)をのせる。 (写真はのせた状態)。
 
・灯心(紐みたいなもの)は5、7、9または11本(なぜか奇数)。席の広狭、月夜・闇夜の別により加減。
 ・雀瓦の口から灯心を出し、柱の丸穴を通して後ろへ垂らし、うちの1本で、他の灯心を軽く結ぶ。
 ・下部の箱の中には油注を入れる。
 ・箱の蓋の上に紙を敷いて、油皿を置き、掻き立て用の灯竹(黒文字も可)を1本油皿の上に置く。 (写真は油皿だけのせた状態)。
 ・油は灯明油を用い、雀瓦に注ぐときには、たっぷりと注ぐ。 (セットには宮内庁御用達と書いた油がついている)。
 ・ 後座では雀瓦の蓋をとって、油皿に載せる。

 参考:
  「新独習シリーズ・裏千家茶の湯(「主婦の友社」)」
  「淡交ムック・お茶事をしてみませんか(淡交社)」
  「淡交テキスト11・茶事のお稽古(夜咄の茶事<上>亭主側の所作」

 わかるよーな、わからないよーな。
 それに、「掻き立て用の黒文字」って、どうやって使うんだろ。

 結局、・・・やってみなければわかりません。
 どういうあかりなのか楽しみ。

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2006年11月 1日 (水)

茶室改装・番外編(グランドピアノの裏側)

 今回茶室にする和室には、あろうことか、ピアノが2台あった。
 1台はグランドで、1台はアップライト。
 ちーっとも弾いてないが、家人の思い入れがあり、手放すのはどうかということになった。
 せめて1台は、と引き取り先を探してみたが、古すぎて(ペダルが2本というのは論外らしい)断念。 ほとんど弾いていないというのもだめなんだそうだ。

 そこで、現在の居間(畳にじゅうたんを敷いている)をフローリングの洋室にし、床も補強してグランドを置くことにした。
 アップライトも、どうにか別室に入れることになった。

 おおごとである。
 「まーあなたのところはものが多いから。どこに入れるのかしら」
とお茶の先生に指摘されたくらい、家中に彫刻だの陶芸だの本だの楽器だのが散乱している。
 それを片づけたりおしこんだりちょっとは捨てたり、している。毎日。
 今泥棒が入っても、たぶんなにもできないだろう。
 そもそも足の踏み場がないかも。

 さて、他はともかく、居間の内装工事が終了した。
 母は毎日毎日メジャーを握りしめ、位置を確認している。
 いよいよピアノの移動である。

 インターネットで「ピアノ 移動」と検索して見積依頼した結果、お願いした業者がやってきた。男性2人。屈強そうだー。

 グランドピアノ移動の工程はこんな感じ。

 1)ペダルを外す
 2)鍵盤が開かないように、サランラップ(の大きくて丈夫そうなやつ)でぐるぐるまきにする
 3)キルティングのカバーをかぶせる
 4)バンドで固定する
 5)横倒しにして台にのせる
 6)ピアノの脚を外す
 7)台をひっぱって部屋を移動する
 8)こうなってます(グランドピアノの裏側)

グランドピアノの裏側

 9)ペダルと脚をつけ、下にキャスター受け(耐震・防振・防音用→ピアノシュレーター( http://www.shinetsukogyo.co.jp/sulator.htm ) )を入れる

 台にのせるとき、彼らは持ち上げるのである。ピアノを。300kgを。
 「すっごーい」「すごーい」と騒いでいるうちに、所要時間20分ほどで終了した。

 ピアノ移動後、いよいよ和室にあるのは本棚だけ(まだあるのだ本棚が・・・)。
 「水屋の棚の高さを検討しておいてください。」と言われてるし。
 茶室の最終打合せは来週。

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