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2006年11月 8日 (水)

茶室改装・その9(炉壇)

 茶室の見積書には「炉壇」と「炉壇受け」が計上されていた。
 定価どおりである(そりゃそうだ)。
 そこで、こちらで用意してもいいでしょうかと尋ねた後、
 いつも寄っているお茶道具屋さんに電話して訊いてみた。

 「あの、今度炉を切ろうかと思いまして」
 「ほほぉ」
 「で、炉壇と炉壇受けをお願いしたいんですが。いくらくらいでしょう?」
 「どんなのがいいの?」
 「よくある、野々田式の」
 「電気使う?」
 「使いません」
 「なら、野々田式じゃなくてもいいよ。高いし。こないだ送ったカタログに、炉壇セットがあったと思うけど」
 「ありましたっけ?」
 「あるよぉ。ちょっと待ってね・・・。ほら「雅」の21ページ」
 「ああ、ちっちゃいカタログですね。ありますねえ。これは、いくらに」
 「3割引」
 「(! そりゃ安い)いいですねえ」
 「そうだよ、この方がいいよ。炉縁も五徳もついてるし。建築屋さんの持ってくるのは、定価のまんまだから、よした方がいいよ。 炉壇受けってのはなくてもいいからね。これ付けたいって頼んでさ、やってもらうのがいいと思うよ。まあ、たいがいはなくてもいいけど、 念のため、回りに耐熱用のブロックかなんか置いてもらった方がいいかもね」
 「なるほど。建築屋さんに相談してみます。それから、箱炭斗って、みんなだいたい同じ高さですか?」
 「だいたい同じだと思うけどねぇ。27、8センチってとこかな」
 「おいくらくらいですか?」
 「それも、カタログに載ってるよぉ。えーっと、16ページ」
 「あら、失礼。見てみます。たぶん、どちらもお願いすることになると思うので」
 「はいはい。お待ちしてます」

 棚の一番上に載せる箱炭斗は、高さを決めるのに必要なんである。
 なんとも・・・物入りだわ。

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コメント

同感です。ひとくちに「炉を切る」なんて言えません。
うちのも、その3割引のだったと思います。

しかし水屋同様、手がかかるだけに、「かわいいやっちゃ」って感じで、立夏で閉めたらホッとしますが、立冬で開けると、やたらうきうきしてしまうのは不思議です。

炭は私はネットで「炭人」から「くぬぎ」を取り寄せてます。良心的にいろいろ思い通りにセットしてくれます。
釜の「鳴り」が、他の炭と違うなんとも言えないいい音を出してくれます。

投稿: 野花 | 2006年11月 8日 (水) 23時22分

初めてコメントさせていただきます。
私も3年前に炉を切った経験があるので、よくわかります。
野花さんの「憂いやつ」の気持ちも(笑)

お茶を一生してゆきたいなと思った時から
「早く灰を作りたい」気持ちに駆られていました。
手をかけることなら今からでもできるし
それがお客さまへの一つのご馳走になればと
灰ありきの炉切でした。

そして3度目の冬です。
灰の具合は、まだまだですけど、お客さまがいなくても
一人座って、釜の音を聴きながら
落ち着いた時間を過ごしています。

投稿: つた | 2006年11月10日 (金) 14時40分

野花 様

 確かに、「炉を切る」とひとことで言いつくせないものがありますね。
 「かわいいやっちゃ」の心境になるまで、まだまだ手をかけるところがいっぱいあると思います。これからもいろいろお教えくださいませ。
 それから、「炭人」のページ、拝見しました! なんと、同じ県内でした。
 「お客さまのお声」に掲載されているのは、ひょっとして、ですよね?
 今度、ぜひ、こちらにお願いしようと思います。ご紹介くださり、ありがとうございました。

投稿: まりも | 2006年11月11日 (土) 01時04分

つた 様

 はじめまして、ようこそいらっしゃいませ!
 「灰ありきの炉切」ということは、先に灰をお作りになっていたということでしょうか?
 す、すごい。
 こちらは泥縄でございます。どうしましょう、灰。まずは買うしかないんでしょうね。

 年内にはどうやらお茶室になるらしいので、
 お正月には、釜の前でぼーっとお昼寝、じゃなかった、ゆっくりお茶を飲めるかしらと思います。
 3年目を迎えるまでのお話など、またいろいろお教えくださいませ。

投稿: まりも | 2006年11月11日 (土) 01時05分

そうでした!
一昨年から「炭人」で買っていたのですが、去年お礼を書いたら「採用させてくれ」とのことで、次は千円引いてくださいました!同じ県でしたか!?
好みもあるので、いろいろお試しになってくださいね。
(安くてもうっかり中国産のを買ってしまわないようにね。地元で調達していたとき、炭不足でそれしかない、と言って持ってこられて、たいへんなことに!)

それにしてもつた様には脱帽!
私は灰は最初から買ったし、今でもいいかげんなものなので、とっても恥ずかしいです。
まりも様同様、いろいろなお話を楽しみにしています。

焼き物は体力負けで中断、お習字はなんとか続けているものの、お菓子にしても、何にしても、すべて極めるのは困難なので、とりあえず今は、勉強を続けつつ、底辺を広げる(自分の回りに『お茶好き人間』を増やすことの)努力を自分の使命とすることに(汗~)

投稿: 野花 | 2006年11月12日 (日) 01時15分

 野花様は、いろんなことがお出来になる、とってもパワフルな方だと想像してます。いつかお目にかかれることがあるかしら、と楽しみにしております。
 「炭入れ」のネタを載せました。「中国産の炭でたいへんなことになった」お話、ぜひお聞かせくださいませ~!

投稿: まりも | 2006年11月12日 (日) 18時08分

それはそれは、臭くて臭くて、煙こそでませんでしたが、目はしょぼしょぼするし、頭は痛くなり、吐き気もして、とても茶の湯を楽しむどころのお話ではなかったのでした。
部屋の臭いをすっかり取るのに、数日かかりましたよ!

炭は腐りませんし、湿気をとってくれるし、それからは、シーズンの終わりに次のシーズンの分もいい炭を買っておくようにしています。そして、早い目に水洗いして、立ててよく乾かしておくことと、
ガスで下火をおこすときには、急激に加熱せず、じっくりとあたためること。(そうでないと、すごい音がして炭が破裂します)
下火はしっかり赤くなるまで熱しないと、せっかく炭点前などしても、火が消えてしまったり、、、

とにかく失敗をいっぱいしてきましたねぇ(笑)

投稿: 野花 | 2006年11月12日 (日) 20時35分

 炭は、いざというときの備えにもなる! と言われたことがあります。炭入れ、たっぷりのにしてよかった~。
 それにしても、炭が破裂って・・・おそろしー。火傷なさいませんでしたか? 下火の際には、「じっくり、しっかり」あたためるよう気を付けますね! それから、中国製は決して買わないようにしまーす。

投稿: まりも | 2006年11月13日 (月) 19時04分

私は、ブランクが長く、初心者から下積み(修業時代)を飛ばして炉を切ったので、当時はドジばかりしました。
初めての炭点前では、火がおこるどころか消えてしまうし、、、
やはり、下火はしっかりと赤くしてから使うこと、炭はくっつけ過ぎずに、隙間(火間)を開けて、酸素がゆきわたるようにすること、などなど、基本をきちんとすれば大丈夫なのに!

枝炭は高価なので、普段のお炭の稽古では、陶器製の燃えないのを繰り返し使っています。
それでも、濡れ灰をきちんと撒けば、十分火が回りますよ。

濡れ灰といえば、最初我流で作って、べちょべちょにしてしまい、どうしても加減が解らず、とうとう先生にお願いして、実演していただきましたっけ。
「仰げば尊し」です。

投稿: 野花 | 2006年11月13日 (月) 21時59分

 昔、母がお稽古していたときは、「枝炭は入れたつもり」で一旦入れてから引き上げていたそうです。今は陶製のがあるんですものね~。
 稽古場では枝炭を入れていますが、
 「みんなばきばき折ってるけど、これ1本で、主菓子の値段なのよね」と言われたのが印象に残ってます。

 湿し灰で火のいきりをつける、とよく言われるのですが、今ひとつ理屈がわからず(なんで火が熾るんだろ)、そのうち実験してみたいなーと思ってます。きっと、乾いた灰と湿し灰で全然違うんでしょうね。

投稿: まりも | 2006年11月13日 (月) 23時05分

湿し灰は景色をつくる以外に、重要な役目が、、、
水分が分解して、酸素が発生し、炭がよくいこるのではないかと。
炉の中で、対流がおこるというか。
たしか、「茶の湯の科学入門」にきちんと書いてあったような。
(読んでもきちんと頭に入っていない非科学的人間でして…ゴメンナサイ)

投稿: 野花 | 2006年11月14日 (火) 22時49分

 「茶の湯の科学入門」! ありましたありました。
 濃茶のダマについて書いてあったりして、おもしろかったですよねー。
 ああ、でも、覚えてない・・・。
 また読み返してみます。

投稿: まりも | 2006年11月15日 (水) 00時10分

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