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2006年12月31日 (日)

茶室改装・その26(工事終了)

 「剥がれるかもしれないので、そのときはまたやります」
との予告どおり、腰紙が一部剥がれたり、
 謎の傷が発見されて塗り直した京壁がまだ乾いてなかったり、してますが、

とりあえず、
「1階和室8帖茶室工事」は終了しました。

床

水屋

水屋

で、その茶室は今どうなっているかというと。

作りかけのおせち料理置き場になっているのでした。
ははは。・・・まずいぞー。

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2006年12月30日 (土)

茶室改装・その25(最初の灰・続き)

 灰到着。
 さーて。
 すぐにでも炉に入れたい。

 「ほんとは、夏に手入れしてから入れた方がいいんだろうけど」と灰作りの先生。
 「でも、すぐ入れたいでしょ?」
 「そりゃーもう」
 「そしたらね、100円ショップで、篩を買ってきて、それでざっとふるえばいいわよ。ちょっと細かすぎるけどね。 篩に残ったのはとっておいて、来年灰を作るときに一緒にしちゃえばいいから」

 茶道具屋さんの奥さんからの注意事項。
 「灰を炉に入れるときは、回りにしっかり新聞紙をしいてね。それから、灰に霧を吹いておくこと。そのまんま入れると、 もうもうと灰が舞って、たいへんなことになるわよー。湿し灰なんてするくらいなんだから、多少湿ってたってだいじょうぶなのよ。とにかく、 灰が飛ばないように、霧吹いて、気を付けてね」。

 やりたいんだけど・・・。
 寒い。
 風が強い。
 風邪も治りきってないし。

 とどめに、12月中に届く予定だった炭が、1月12日にならないと入荷しないと連絡が来た。

 あーらら。

 これは持ち越しですね。
 早くも来年の課題決定。

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2006年12月29日 (金)

茶室改装・その24(最初の灰)

 炉が入った。
 が。
 灰を入れないと炉は使えない・・・。

 茶室ができる前から灰を作っていた、というつたさん(茶室改装・ その9(炉壇)コメント参照)に、どうやって最初の灰を用意したのか訊いてみたところ、

 「祖母の灰が、ありましてね」というお返事。

 祖母の灰~。いいなあ~。

 あれ。
 そういえば、家にもあった。叔母の灰。

叔母の灰

 ・・・。
 この黒いのは、なんだろう??
 それから、灰色のは、炉の灰? 風炉の灰???

 叔母の返事。
 「ちーっとも覚えてない」。

 夏に灰作りを教えてくださった方に訊いてみた。
 「黒いのは・・・藁灰ね。これは使えないわね」
 「この灰は、炉の灰ね。粒がぼろぼろしてるし。なかなかいい灰よ~」

 ・・・にしても、量が足りない。

 「最初の灰は、やっぱり買うしかないんでしょうか?」
 「そうねえ、昔は木灰があったけど、今はないでしょう? やっぱり最初は買わないとねえ」

 というわけで、いつもの茶道具屋さんへ。

 「この間いただいた炉に入れる、灰がほしいんですけど。何キロくらい要りますか?」
 「そうねえ、14~15キロは、要るねえ。けっこう要るんだよ」
 「1キロ、おいくらくらいですか?」
 「上で1,500円、並で1,300円」
 「上と並、どう違うんですか?」
 「うーん。そうねえ、質かねえ」
 (ここで茶道具屋さんの奥さんが)「あら、並で十分よ、十分。上はなんだかぼろぼろしちゃって、かえってだめ」
 「あ、そうなんですか? なら並でお願いします。安いほうでいいならそれがいい~」
 「1,300円×15キロね。19,500円。でもけっこうするねえ」
 「確かに。でもしょうがないですもんね」
 「あ」と奥さん。「ほら、地下に・・・あったでしょう?」
 「あーあれ」とご主人。
 「そうそう」と奥さん。
 「??」これはわたし。
 「あのね、こないだ、茶道具を引き取ったときに、灰ももらってって言われて持ってきたのがあるのよ。それでよければ、安くしたげる。 その代わり、いろんなのが混じっててもいい?」
 「そりゃーもう! ありがたいことです。ぜひ」

 3,000円+送料で送ってくれることになった。
 ありがたやありがたや。

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2006年12月25日 (月)

清雅会・2006年12月予習・竹檠

Merry X'mas!

とRさんからメールが。

竹檠

ご主人お手製の竹檠だそうです。

す、す、すごいぞー。

次回、年内最後の清雅会は「夜咄の茶事」です。

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2006年12月16日 (土)

茶室改装・その23(切欠畳)

敷込鍵

 これはなんでしょう?

 正解は後ほど。

 さて、ついにめでたく畳が入った。(家中畳くさい)。
 炉はどんなもんかと切欠の畳(畳が一部切れている部分。この下が炉)を開けようとすると・・・開かない。

畳

 むむむ。
 爪でこじ開けようとしてみたが、縁が傷みそうなので、ただちに断念。

 で、これは、「畳を上げるための道具」=「たたみ敷込鍵」なのである。

 使い方。
 畳の縁ぎりぎりに畳の目と直角に突き刺し、

畳上げ

 上げます。
 かなり勇気が要る・・・。

 ああっ。

畳の穴

 穴がぁ。

穴

 掻き寄せて復旧。
 ふぅ。
 決して畳の縁に刺してはいけません。(畳は縁が一番弱いとのこと。「畳の縁を踏んではいけない」というのも実はそこから来るそうで)。

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2006年12月15日 (金)

茶室改装・その22(京壁)

 塗りたての京壁は、水分をたっぷり含んでいる。

京壁(塗りたて注意)

 (写真を撮ってはみたが、なんだかよくわからない画像になった)。

 「ゆっくり乾かした方がいいんですよ」
 「なるべく開けっ放しにして、風を通してください」と言われている。

 1週間後。

 まだ完全に乾かない。

 そして、けっこうな風邪をひきました。
 いえ、別に京壁のせいだけじゃないけどさ。

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2006年12月 8日 (金)

茶室改装・その21(花釘・続き)

 「ところで、釘の位置は決まったの?」
と、お茶の先生が訊くのである。
 「基本は下座ということで、花釘は下座にしました。お客さまに根が向いちゃうし」
 「下座って・・・、四角い柱よね。床柱じゃなくて」
 「そうです」
 「あらら。もう釘打っちゃった?」
 「まだです」
 「床柱じゃない、ふつうの柱に花釘打ってるの、やっぱり見たことないのよね」
 「やっぱりそうですか・・・。でも、上座の床柱には打ちたくないんですが・・・」
 「そしたらね」と先生。「しばらく打たないでおいたら?」

 ・・・斬新。

 「無双釘もある、床に置くこともできる、釣花入もある、となれば、さしあたって不自由はないでしょ。 急いで柱に釘を打つこともないんじゃないかしらね。花釘は後からいつでも打てるんだから」

 考えてみればもっともな話である。
 花のかかった柱が床柱ではないということは、拝見の際に不自然な気もするし。
 そもそもそんなに迷うということは、どこかに無理があるのである。

 ならばいっそつけないでおく、という発想は、しかしわたしにはなかったなー。
 さすがです。

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2006年12月 4日 (月)

茶室改装・その20(釘・竹釘)

 「竹釘は、この柄杓(炉の柄杓)がかかる高さで」
 「え、この柄杓ずいぶんおっきいんじゃないの? こんなの見たことないよ」
 「ごく普通の、炉の柄杓ですけど」
 「これだと、かかんないかもしれないよ」
 「えー? かかんないとだめです」
 「だめったって、かかんないかもよ」
 「あと五分(1.5センチ)上げると?」
 「えー!? 五分? へんだよ、そんなの」
 「柄杓がかからないと意味がないもの、この釘」
 「えー、今まで、そんなの言われたこと、ないけどなあ」
 「じゃ、今言われてください。とにかく、柄杓がかからないと、だめなの」
 「切っちゃえばいいじゃん、下のところ、5ミリくらい」
 「!(柄杓を切る!?) そんなの、だめ~! ほら、そんなきれいに切れないし」
 「切ってやるからさあ」
 「だめ。これ消耗品だもの。おじさんにいちいち切ってもらうわけにいかないもん」
 「え、消耗品なの? だって、今まで三寸より上げたことないよ。バランス悪い。切っちゃえばいいじゃん」
 「切るのはとにかく絶対だめ。今のままだと、かからない?」
 「うーん。ぎりぎりだねえ」
 「余分が5ミリくらい?」
 「そんなもんかなあ」
 「それじゃこわい。・・・じゃ、1センチ上がりで、どう? わたしは、柄杓がかからないと絶対だめ。おじさんは、 五分上がりはがまんならない。その間をとって」
 「まぁ、使う人が決めることだからさあ。でも今まで、そんなの言われたことないよ」
 「だって、これ、柄杓をかけるためにあるんだもの。1センチで、手を打ちましょうよ」
 「うーん。まぁ、こっちが決めることじゃないけどさあ」

 なんと言われても、道具(柄杓)がかからなければ、道具かけ(竹釘)じゃないんである。

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2006年12月 3日 (日)

茶室改装・その19(釘・中釘)

 「釘(中釘・花釘・花蛭釘)の位置を、決めてくんないとね」
と、大工さんが言うのである。

 「あれ? 標準の位置ってないんですか?」
 「今までいっつも、先生(「茶室専門」の大工さんの敬愛する設計士)が決めてくれたんだよ。もちょっと上とか言ってさ」
 「この状態で(畳が入っていないので、部屋全体ができあがりの高さから数センチ下がっている)、「ここ!」というのは難しいので、 だいたいの位置に印をつけてもらえますか?」
 「うーんとね、そしたら、だいたいこれくらい。床から三尺七寸上がり」
 「あれ?・・・低い・・・?」
 「低い? だいたい、今までのは小間だから。小間だとこのへんに打つんだけどねえ。後は、床框から三尺六寸五分に打って、 365日とかいってんのもあるね」
 「あ、そっちの高さの方がしっくりくるみたい。でも難しいですねぇ。花入れ置いたりして、考えておきます」
 「ここに、釘のこと、書いてあるからさ。読んで決めといてね」
 「はーい。宿題ね」


 花釘は、床框の上から三尺三寸(100センチ)ほどから、三尺九寸(145センチ)ほどで、 六寸も隔たりがあるのは寸法を決める人の主観によるからであります。
 中釘は、花釘よりも五分(1.5センチ)から一寸(3センチ)ほど下げて打ちます。
 (中略)結局、花入掛(花釘)の寸法は決まっているものではなく、あなたご自身が決めなければならないということです。
   「自慢できる茶室をつくるために」(根岸照彦著:淡交社)

 この中釘を打つ高さは、茶室の大小により、見た目の調整を行いますが、 床壁中央下から約1メータ10センチ~1メーター113センチの間がよいとされています。(絶対的な高さの決まりはありません)
   「茶の湯疑問質問何でもどうぞ」466 http://www3.ezbbs.net/23/osakazu/

 花生釘(床柱用)
 床框・上場より約三尺七寸程度(床の空間の大きさや花器の種類による)。中釘より五分から一寸上り・ 落掛の下場より一尺一寸下りが目安です。
   大工さんの「宿題」資料


 

 結論。
 決まっていないのである。確かに。
 すべて「茶室により、また花入により異なる」。

 それならば仕方ない。
 鉈籠の花入をしっかと握って、あーだこーだと置いてみた結果は、以下のとおり。

 中釘・床框から三尺六寸五分
 花釘・床框から三尺七寸
 花蛭釘・床の間天井の1/4 フックの先は床の間の真中

 これで釘の位置は決まり。

 と思いきや。
 最難関の釘は、この後に待っていた・・・。

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2006年12月 2日 (土)

茶室改装・その18(釘・花釘)

  「普通、花はこっち(左)なんだけどさ」
と、大工さんが言うのである。
  「ここんちの場合、こっち(右)だと思うんだよね」

花釘
 
 となると、「花釘A」の位置になる。

 うーむ。

 お茶の先生に相談してみた。
 「花は、下座よ」(つまり「花釘B」)。
 「下座だと、床柱に花釘が打てないんですが・・・」
 「茶道口はどっち?」
 「左です」
 「なら、左に花よ」
 「うちのは、亭主前に床があって、 床柱が右側なんです」
 「あ、そうだそうだ。亭主の前に床だったわね」
 「床柱以外に花釘を打っているのを見たことないんですが、どうでしょうか」
 「うーん。確かに、難しいところね・・・。基本はあくまで、花は下座。でもね、一から茶室を造るのと違って、改装だからね。 理屈どおりにいかないこともあるかもしれないから、できる範囲のことをして、後は自分の考えでいいと思う」

 さんざん調べてみたが、床柱以外に花釘が打ってあるのは発見できない。
 やはり、そっちなのか・・・?

 もういちど、改装中の部屋に入ってみた。
 正客の位置で床を見てみる。

 なーんだ。
 簡単なことだった。

 床柱(花釘A)に釘を打つと、花は客の方を向かない。
 花が、客にそっぽを向いた形になる。

 そうだ、花は、客をもてなすために入れるんだった。
 一番大事なことを、忘れるところだった。

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