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2007年10月29日 (月)

藁灰

 「藁灰は、二文字押切または丸灰押切の灰形の上に、稲藁を焼いて作った灰を1本ずつ並べて完成する、たいへん手のこんだものです。」 (「灰と灰形」淡交社)

 名残の茶事の席中で。
 「なんてたいへんな・・・」
 「・・・これ、藁をくっつけて、シートにして売ってればいいのにねえ」
 「ははは」
 「風炉より大きめにして、灰型に合わせてちょうどいい大きさに切って」

 安直。
 でも、まあ、誰も売ってくれないだろうし。

 そして、最大の疑問は、
 「果たして、この藁は燃えるのか??」ということでした。

席入前
席入前(12:11)

下火
下火(12:31)

初炭前・下火
初炭前・下火(14:10)

初炭
初炭がついたところ(14:37)

後炭
後炭・釜を上げたところ(15:26)

茶事終了後
茶事終了後(16:58)

尉を落としてみたところ
尉を落としてみたところ(16:59)

 最後は暗くて周りがよく写ってませんが、

 藁灰は燃えません。
 同じ「炭」なのにね。

 さらに。
 いつもより、明らかに炭の保ちがいい。
 下火3本。
 後炭で丸ぎっちょと割ぎっちょ、点炭を追加しただけ。

 鉄風炉は熱くなっているのに、
 灰も熱いのに、
 藁灰は熱くならないのです。

 不思議。

 「藁で保温してるのかしら」
 「魔法瓶みたいなものかしら」

 研究の余地あり。

 ちなみに、Rさんによると、灰形を作って藁を並べる製作期間は、
 「4~5日。合間を見て。準備は1ヶ月前から」
とのことです。

 ・・・修業だ。

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2007年10月28日 (日)

清雅会・2007年10月・名残の茶事

 本日、台風一過。

台風一過。実は。

 落葉がこれだけということはもちろんなく・・・。

 「全部きれいに掃除したんだけど、利休の話を思い出してね。で、置いてみたらなんかわざとらしかったので、ぱっと上に放ってみたの」 だ、そうです。

 今日は、遠方からの正客。
 久しぶりにお会いできて、みな大喜び。話も弾みます。

 「寄付で、噂の「座礼棚」拝見できて嬉しいです~」

座礼棚

 Rさん製作座礼棚。
 左側は・・・、 

 「うわーーーー。すごいーーーー」

座礼棚・分解

 もともと和室に据えてあった「野々田式電気炉」を取り外したもの。

ハロウィン

 「寄付のいのししは、今年もあと少し、ということですよね?」
 「はい。それと、ちょうどハロウィンなので、あちらの趣向も取り入れてみました」

藁灰

 「そして、藁灰~。すごいです~」
 「これについては、いろいろ苦労話が・・・」

 1本、1本。
 藁を灰型の上に置いていく。

 ・・・・・・。

 藁灰についての記事は改めて。(発見がたっぷり)。

四つ碗
【汁】 合わせ味噌 焼栗 落とし辛子
【向付】 鯛昆布〆 山葵 

 せっかくなので、
 名残の「寄せ向」をぜんぶ撮影。

寄せ向

寄せ向

寄せ向

寄せ向

煮物
【煮物】 海老真蒸餅米包み ほうれん草 銀杏 柚子

焼物
【焼物】 秋鮭 朴葉焼

預鉢1
【預鉢】 冬野菜炊き合わせ

 この器。
 実は、7月のお祝い茶事のお祝い返し。
 7月の正客が、わーい使ってくださったんですね、と喜んでます。

 拡大してみると。

預鉢1・拡大
 四角に切ってあります。
 「丸と四角で、陰陽にしてみたの」

預鉢2
【預鉢】 大根サラダ 山葵マヨネーズ和え
 登場する野菜は、ほとんどすべてRさんの畑で獲れたもの。みかんまで・・・。

小吸物
【小吸物】 梅 昆布

八寸
【八寸】 海老 蓮根

香物
【香物】 沢庵 野沢菜

主菓子
【主菓子】

花
 後座の花。
 花入も、Rさんのだんなさまの手作り。
 「ちょうど傘を閉じたみたいで今日にぴったりになったの」

干菓子
【干菓子】 末富/松本・開運堂の「真味糖」

帰りがけ。
玄関には、
「もし雨が残ったときに」と、
予備のつくばいが作られていました。

もうひとつの・・・


庭の花

帰宅後、本日の正客より。

「ふるさとに戻った気持ちで
あたたかなお茶事に参加できて
本当に幸せでした」

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2007年10月24日 (水)

和ろうそく・洋ろうそく

先日の「夕ざりの茶事」で、
和ろうそくと洋ろうそくを並べてみたところ、
その違いに、あらためてびっくり。

和ろうそく

和ろうそく。

洋ろうそく

洋ろうそく。

和ろうそくは、光が大きいが、芯切りが必要。ゆらゆら揺れるし。
洋ろうそくは、光が小さいが、芯切り不要。安定して灯る。

そして、値段が全然違う。

なら、洋ろうそくでいいじゃん、と思ったりもするのですが、
なんかねえ、風情がねえ。
ああ、こんなに芯が伸びちゃったのね、と時が移るのを感じたり。

和ろうそくにもいろいろランクがあるようで、
先日使用の「県有形文化財」和ろうそくは、芯切りがぜんっぜん、楽なのでした!
芯がぱらぱら崩れて火の粉がとぶようなこともなく、
芯自体に粘りがあって、すっと固まりのままとれる。
ほほぉ。

そんで。
時代劇を観ていると、
大河ドラマはさすが、和ろうそくだなあ、とか、
ここは、洋ろうそくを使ってるねえ、経費節減ってもんかねえ、という、
へんな楽しみ方もできちゃうのでした。

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