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2008年7月 8日 (火)

灰匙のバランス

 バトントワリングの技術で、傘を回している人を観た。
 傘だけじゃなく、杖も回す。すごい。
 彼によると、「なんにでも中心があるから、中心を見つければ回せる」のだそうだ。

 なんにでも中心があって、バランスがとれる・・・。

 ということは、
 「あれ」も同じだろうか??

 「あれ」=「灰匙」。
 風炉の炭手前をすると誰もが遭遇する、
 「藤灰に立てたのに、ぱたりと倒れる灰匙」、です。

 この現象については、

 ・少しずつ藤灰を盛って灰匙で押さえ、を繰り返し、最後にこんもり灰を盛ったところに立てると倒れにくい。
という説があり(要は、灰を押さえつけてちょっと固くしておくということですね)、
 なかなかうまくいかないよなぁ、と水屋でやっていたら

 「そんなことしなくても、倒れない」
と言われた。

 ・灰匙の柄を、灰器から長く出すといい。
 ・灰に立てることばかり考えるから、ついつい灰匙が灰器の中に入ってしまい、倒れやすい。
のだそうだ。

 やってみると、確かに倒れにくい(ような気がする)。

 それはつまり、
 「中心」でバランスが取れている、ということなんだと、
 件の傘回しを観ているうちに合点がいった次第。

 改めて実験。

 藤灰4グラム。
 (濃茶の重さ=3.75グラムに合わせてみただけで、意味はありません。なお、藤灰の量は「灰匙が立つくらい(少量、こんもり)」 と教わってます。)。

藤灰

 これを灰器に入れると、これくらい。
 (そのまま入れただけで、押さえてません)。

灰器に入れたところ

 柄を長く出してみました。

柄を出してみた

 成功。

 今度は短めに。

短め

 ・・・倒れた。

 もう1回。

再度長め

 OK。

短め

 ・・・倒れた。

 で、OKバージョンをぞんざいに持ってみたら、やっぱり倒れた(当たり前だ)。

 つまるところ、運ぶ手や身体の中心もちゃんとしてないと、だめ。
 灰匙だけじゃなく、すべて「中心」が大事ってことなのね。

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コメント

私も何度かやってみました。
本当に中心って、むづかしい。
でも、かのO先生は、しっかり立っておりました。
忘れられない。

投稿: つた | 2008年7月 8日 (火) 13時00分

 先輩の炭手前で「灰匙が倒れる」のをほとんどみたことがなかったので、自分がするまで、そんなにたいへんとは思わず・・・。
 「あたり前の顔をしてすごいというのは、能く考えた結果だと思います」。(「十皿の料理」 斉須政雄)
 ほんとに、かくありたいものです。

投稿: まりも | 2008年7月 8日 (火) 19時30分

何にでも中心はあります。

しかし、この場合は中心ではなく、「重心」だと思われます。
また、10円玉を立てたり、卵を立てたりするのと同じであるはずなので、灰がなくても必ず立ちます。あとはそこまで集中して立てるかどうかの話であるように思われます。

投稿: 科学ヲタク | 2008年7月 8日 (火) 21時29分

 やべ。ばれたか・・・。確かに、「重心」が正しいと思います。
 で、実は、「藤灰なしで立つかどうか」を検証してみたのですが、・・・集中力と気合いとその他もろもろが足りず、断念しました。
 藤灰なしで灰匙立った方の、体験談及び写真募集中。
 

投稿: まりも | 2008年7月 8日 (火) 21時37分

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