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2009年6月30日 (火)

色にまつわるいろいろ・その1

 前回の予想問題、「成人で「黄」の袍、それまでは「赤」」について、
 「どうして黄と赤?」という根拠を探しているのですが、・・・まだ見つかりません。

 色にこだわってしまうのは、NHK俳句の連載で、「ひろげる・ひろがる俳句の言葉(色彩にまつわる言葉)」の原稿チェックをしているからですが、今回(7月号)の連載で気になったのは、この色でした。

 「鳥の子色」。

 各種文献から、「鶏卵の殻のような、少し灰色がかった淡い黄色」という記載だったのですが、
 「でも、鶏卵の殻って、白じゃないかと思って」という疑問が執筆者(実は、姉です)から来たのでした。

 近くの農家の卵、昔は白だったよなあ。今茶色いけど。
 そういえば、昔の卵は、ちょっと黄色っぽかったような記憶が・・・。

 色というのは、そもそも、光線の加減によって違うし、品種や質によって違うし、人によって表現も違うし。
 今の卵と、むかーしむかしの卵も、たぶん違うし。

 と思っていたら、利用している生活クラブにこんな記載がありました。

 「市販ではほとんどの親鳥が輸入種ですが、生活クラブはすべて国産鶏種のヒナを育てています。日本の気候や風土に適した丈夫な国産種だからこそ、抗生物質などの薬物に頼らず、すくすくと健康に育ちます。」

 で、写真の卵。ひとつひとつ色が違うのですが、ちょっと灰色がかった淡い黄色に見えるのもあるのです。

 外国産の親鳥から産まれた今の卵と、昔の文献の卵。そりゃー、殻の色も違うわ。

 あんまり細かくて紙面には入らなかったのですが、調べるときりがなくおもしろいのです。
 納得するまで調べると「腑に落ちる」しねー。

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2009年6月28日 (日)

宣言:人のきものに、手を出すな!

 もーどうにもがまんができないので、
 敵を作ることを覚悟でいってしまいます。

 「人のきものに、勝手に手を出すな!!」
と、声を大にして言いたいです。

 というより、
 今後、声に出していくことを宣言します。

 お茶の集まりがあったりすると、
 きものを着た人が集団でいるので、
 そりゃ、お太鼓の形が崩れた人や、襟元が崩れた人はいっぱいいます。

 いーじゃん、それで。

 それが我慢できないなら、
 または、もうちょっとで帯が落ちる! というような緊急事態なら、

 「あの、ちょっとお太鼓が落ちそうになってますが」
とか、
 「きものの裾が下につきそうになってますが」
とか、
 一声かけるのが礼儀ってもんでしょう。
 それも、もちろん、小声で。

 帯締めの端(房)が外れたくらいで、
 真っ正面から黙って手を突っ込んでくる神経が、わたしにはさっぱりわかりません。
 お太鼓のたれが上がってるくらいで、
 「あ! たれが上がってる!」
と、大声で指摘する無神経さ、なんなんだ一体。

 後ろからむんずと帯をつかんで
 「帯がね、ちょっと」
と言いながらいじるのは、そりゃ、やってる方は気持ちいいでしょうよ。

 やられている方はあきらめて、
 「あーどーもー」と言いながらこなしてますが、内心はやだろーなー。
 全くの他人から、いきなり身体を触られたら。
 少なくとも、わたしは嫌です。なので、「後で直しますから」と断ります。

 着崩れてどうしようもなく、ほんとうに困っているようなら、
 「なにかお手伝いしましょうか?」とまず声をかけるのがスジってもんでしょう。

 ネクタイがゆるんでるからって、いきなり他人のネクタイ締めますか?
 スカーフが曲がってるからって、いきなり他人のスカーフ引っ張りますか?
 ストッキングが伝線しているのを、後ろから大声で指摘しますか?

 どうしても「人様のきものをいじりたい」なら、
 お願いだから、一声かけて、了解をもらってからにしてほしいもんです。

 人のきものに手を出す前に
 「失礼じゃないかなあ」とまず迷うのが、たしなみってもんだとわたしは思ってます。
 なので、今までもこれからも、そのようにします。

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2009年6月24日 (水)

きもの文化検定2009・予想問題その1

 数日前、「第4回きもの文化検定実施のご案内」が届きました。

 1級の試験には、
 「きものにまつわる歴史や文化についての教養を深めていただくため」
 なーんと、「課題図書」があるのです。

 今年は、
 「源氏物語 巻一」(瀬戸内寂聴訳・講談社文庫)
  出題範囲「桐壺」より (配点は全体の5%程度)

 与謝野源氏なら、持ってるんだけどなー。
 とぶつぶつ言いながら、買ってみました。
 副読本も増えてるし(「きものの文様」が追加)、物入りです、まったく。

 で、予想問題です。
・ 文言(語彙)選択・記述方式(送付された実施要項)なのか
・ 語彙記述と文章記述方式(公式ホームページの試験要項)なのか
すら、判然としないので、どーしたもんだか。
 そもそも、「桐壺」から一体何を出すんだろ????

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◆問◆
 源氏の君が元服した際、装束をそれまでの「イ」の袍から、成人の「ロ」の袍に着替えた。
 袍の色の組み合わせは、次のうちどれか。

 1) イ・赤 ロ・紫
 2) イ・黄 ロ・赤
 3) イ・緑 ロ・赤
 4) イ・赤 ロ・黄

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 色彩なのか装束なのか風俗なのか、
 はたまた源氏物語にまつわる一般常識なのか、

 ・・・皆目見当が付きませんが、
 とりあえず、去年の「皇太子ご成婚」の装束に関する問題(何色だったか、など)を真似てみました。
 今年は、あんまり細かすぎないように、と思っているんですけどねー。
 毎日の更新は予定していないので、答は同日付で掲載します。

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◆答◆(源氏物語 巻一 p47)
 4) イ・赤 ロ・黄

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2009年6月22日 (月)

帯締めいろいろ

 夏帯の季節です。

 着付け教室では
・6月の帯締めは「細めの物・夏物」
・7~8月の帯締めは「夏物」(レースなど、細めの涼しげなもの)
と習ってました。随分前ですけど。

 そうはいっても、
 帯を支えるのに、レースはどうにも頼りなくて、使ってません。

 『着物の悦び』という本に、有職組紐「道明」の言葉として
 「組紐に冬用、夏用はありません。この頃はレース状のものが出まわっているらしいですが、ゴロッとした丸組を避ければいいんです」とあり、

 道明で「夏帯に合わせる帯締めはどんなのがいいでしょう?」と訊いて勧められた「唐組」や「笹浪組」を使っていたのですが、

 「やっぱり、幅、細い方が涼しげかなあ」と思うことも。
 (「夏用は細め」というすり込みはおそろしい)。

 そこで、試しに「冠組」(幅が細いけど「唐組」「笹浪組」よりは厚みがある)を締めてみました。 

道明の組紐
 冠組・恵風[上] 笹浪組・旭光[中] 唐組・遠山[下]

 ・・・発見。

 滑るの。

 帯締めが、ずるずると帯の表面を滑り落ちてくる。
 時々、ずらして中心に戻さないと落ち着かない感じ。
 紬帯だと、全然落ちないのに。

 表面がつるっとした帯や、軽くてふわふわした帯には、幅広の帯締めがいい、ということがよーーーく、わかりました。

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2009年6月16日 (火)

ついつい・・・茶道文化検定公式テキスト

 新聞広告で見かけて「おっ!」と思っていた、この本。


 「茶道文化検定公式テキスト 1級・2級用

 近所の本屋にはなかったのですが、
 研究会(茶道裏千家淡交会では、定期的に大きい会場に集まり、舞台上でのお点前を客席で拝見して、勉強する、というのがあるのです)に行ったら、どっさり売ってました。

 ながめてみると・・・。

 「これ、去年の6月に出して、回収してた本と、内容が同じじゃないですか?」
 「いえ、そんなことはありません。あの本は間違いがいっぱいあったので」
 「じゃ、全然違う内容なんですね?」
 「そうです」

 一応、全部読んでるからねえ。
 同じに見えるけど、ほんとーだろーか。

 ・・・というわけで、比較してみました。
 (この忙しいときに、なにやってるんだろ・・・)。

 付箋だらけ

それなりに大きいかも、の変更

 ・旧版にあった重要語句の「太字」「傍線」がなくなった。
 ・旧版巻末の「予想問題」もなくなった(新版には「別刷」ではさみこまれてるが、問題が全然違う)。
 ・旧版冒頭のグラビアがなくなり、その分、総頁数が8頁減った。
 ・コラム「おぼえておきたい名数」が追加。(三光とか三筆とか)。
 ・「茶の歴史」の章に「闘茶と茶寄り合い」についての項目、「岡倉天心と『茶の本』」の項目、「千少庵」の記述が追加。
 ・「茶事・茶会」の章、「利休百首歌」の項目中、「ならひつつ見てこそ習へ・・・」と「一点前点るうちには・・・」の引用と説明が削除。
 ・「茶室・露地」の章に「天井」の項目及び「墨跡(蹟)窓」についての記載が追加。

趣味の問題だと思うけどなー、の表記変更

 ・「中立(なかだち)」→「中立ち(なかだち)」
 ・「せんべい」→「煎餅」
 ・「食箸」のふりがなが「じきばし」→「しょくばし」
 ・陶磁器の「焼き物」→「焼物」(懐石の「焼物」の表記は変更なし)
 ・「落天井」の「落」のふりがなが「おとし」→「おち」
 ・「山上宗二」のふりがなが「やまのうえのそうじ」→「やまのうえ(の)そうじ」
 ・「留石」→「留(止)石」
 ・「且座」のふりがなが「しゃざ」→「しゃざ(さ)」
 (これ、表千家を意識して変えたなら、「しゃ(さ)ざ」か「しゃざ(さざ)」が正しいふりがなだと思うんですけどね。)       

思わずにやり、の細かい変更

 ・「菓子」の章の写真、「水無月」の器が焼物からガラスに。
 ・「茶事・茶会」の章、「大寄せ茶会の客の作法と心得」の項目中、「色無地一つ紋」→「色無地」、「落ち着いたスーツなど」→ 「落ち着いたスーツかジャケットなど」、「あまりカジュアルすぎないよう」の文言が追加、「洋服の場合は白いソックスを履く」→ 「洋服の場合は白いソックスに履きかえる」。

 ・・・このほかにも、まだまだあるのですが、あまりに細かいので、別途コメント欄に掲載します。
 そもそも、今は売ってない本の比較しても、意味ないしねー。

 ついつい、こんな作業に熱中しちゃうのは、
 この本の改訂作業を手伝ったりしてたから、かも。


 「絵本・子どもの本総解説

 旧版と新版を見比べるのがくせになっちゃったみたい。
 いかんいかん。

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