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2009年7月25日 (土)

色にまつわるいろいろ・その3

 8月号の最終段階で、入りきらずにボツになった色がこちら。

 「ターコイズブルー」。

 「俳句は「五・七・五」で詠むって覚えるんだからさー。明らかな字余りじゃない方がいいよねー」、ということで消えたのですが、
 調べていておもしろいところがあったので、そのまま載せます。

ターコイズブルー(turquoise blue)
 ターコイズとは、トルコ石の意味。緑がかった青色です。トルコ石は、数千年前の遺跡から装飾品として出土しています。アトラス山脈周辺の砂漠で産出されたものが、トルコを経由してヨーロッパに広がったため、トルコ石という名があります。なお、トルコではトルコ石は産出されていません。

 ほー。
 トルコ石って、トルコ産じゃなかったのかーー。

 インターネットの記述だけでは心許ないので、
 図書館の宝石の本や鉱物の本を探してもはっきりとした記載がなく、
 かすかな記憶から、家にあった「カラー・コンパクト 宝石」(集英社・昭和41年)を探し出して、ようやく以下の一文を見つけました。

 「トルコ石の名称から、トルコ産のように思われやすいが、トルコにはこの産出は全然なく、古くからエジプト・ペルシャ(イラン)で産したものが、トルコを経由し、あるいは、トルコ人の隊商によって持ち込まれたために生まれた名称である」。

 子どもの頃、なぜかやたらにながめていた本だったのです。
 昔の記憶って、けっこう役に立つもんですねー。

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2009年7月23日 (木)

色にまつわるいろいろ・その2

 NHK俳句の連載・「ひろげる・ひろがる俳句の言葉」8月号のチェックで、いちばん手間取ったのは、これ。

 「縹色」と「花色」。

 この二色は、
 「あーもーよりによって、一番めんどうなところを・・・」とつぶやいてしまったくらい、よくわからない。

 なぜかというと、こういうことなのです。

色の手帖(小学館)
 縹色・花田色 「花田」は「はなだ」に当てたもの(p162)
色々な色(光琳社出版)
 縹色は、アイだけで染めた純粋なアイの色です。藍色は、江戸時代からの色名ですが、縹色は奈良時代からの古い色名で、花田色、花色ともいいました(p151)
定本 和の色辞典(視覚デザイン研究所)
 縹色は、青色の代表的な色名。古くは、はなだ色、平安時代は縹色、江戸時代には花色(はないろ)と色名を変えて伝わった。花田の花とは、鴨頭草(つきくさ/露草の古名)のこと(p216)
すぐわかる日本の伝統色(東京美術)
 日本では古代から「はなだ」と訓んで藍染の純粋な青色を表していた。中世に「花田色」、近世には「花色」と書かれるようになった色の元祖が縹色で、まさに藍より出て藍より青くなった色である。ここでいう花とは露草の青い花のこと(p33)

 染色の材料が藍なんだか露草なんだか、どうもはっきりしなくて気持ち悪いのですが、

・縹色=花色

で、一致してます。

 ところが。

和の彩りにみる色の名の物語(淡交社)
 縹色は、藍色よりやや薄く、花色よりも赤味の少ない青で、黄を一滴加えた感じの純青である。露草の花汁で染めた花色は色があせるが、中国から成分のよい藍草が伝来し、それで染めた藍色を縹色とよぶようになったと伝えられる。花田色という名は色合いが似ているのと、花色という名が残っていたからであろう。しかし、縹よりも書きやすい花田は当て字という説もある(p47)

・材料が藍=縹色
・材料が露草=花色
 つまり、

・縹色≠花色

 別ものです。

 縹色と花色は同じなのか、別なのか・・・。

 他の文献やインターネットなども探して出した結論は、こちら。

縹色と花色について

1)同一説(縹色=花色)
 紫がかった青(露草で染めた)、くすんだ青(藍で染めた)などばらつきがある。「花」という表現から「派手めの青」をさすという説もある。
2)別もの説(縹色≠花色)
 「花色」は、露草で染めたとするため、露草色と同系と推察できる。露草そのものは「青紫色の小さな花」でほぼ統一されているが、褪色しやすく、用い方によって明度にも差が生じると思われるため、シンプルに「青」と表現するのが一番近いようである。
 「縹色」は、藍で染めたとするため、藍系統で表現する。

 執筆者(姉)は、「その方が、理屈が通る気がする」と「2)別もの説」を採ったため、NHK俳句の今月(8月)号には、別々の項で載っています。

 さて、ただいま勉強中(さぼりがち)の「きもの文化検定公式教本」の表記はどうなっているかというと、

 公式教本1に「縹色」の色だけが載っていて(p117)、あとは、
 ・・・載ってないのでした。

 微妙なところは避けて通る。
 さすがですねー。

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2009年7月22日 (水)

部分日食

 晴れてたら、あのへんに見えるはずなんだよねえ、
 と空を見上げたら、

2009/7/22 11:12

 あらびっくり。
 ちゃんと観測できました、埼玉県で部分日食。

2009/7/22 11:13

 直視できないため、当てずっぽうに撮ったケータイのカメラだと、こんなもんですが、
 肉眼で一瞬はっきり、「三日月形の太陽」が見えました。

大宮エキュートで500円&製作時間2分

 日食グラスと、母手製の観測筒は、まったく、役に立たず。
 (のぞいても、なんにもみえないの。この前、晴天で実験したときは、まーるい太陽がよく見えたんだけどなー)。

ぼやっとしているのが太陽

 写真はなにがなんだかわからなくなりますが、
 テラス越しに見るのが、ベストポイント。

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2009年7月15日 (水)

炉灰の手入れ2009(その1・番茶の謎)

 梅雨が、明けました。
 暑いったら、ありゃしない。
 灰づくりをする人は、たぶん、全員思ってますね。
 「あー、また湿し灰の季節だー・・・・」。

 作るのは、まあ、しばらく先として(現実逃避)、
 準備をしなくてはなりません。

 実は、湿し灰の手入れを最初にしたときから、疑問に思っていたことがあったのです。

 「灰にかける番茶って、ほうじ茶でいいの? それとも、京都の番茶?」

 ずいぶん前、京都のおみやげでいただいた一保堂の「いり番茶」。
 それはそれは煙草くさく、いったい何事?と思ったのですが、飲むとおいしいの。ほんと。
 しばらく買ってがぶがぶ飲んでましたが、
 「原料調達の都合」で何度か値上げの後、
 「雑誌などで掲載されてから人気が広まり、良質な茶葉の確保が難しくなったため、しばらくオンラインショップでの販売を休止します(2005年3月)」とメールマガジンでお知らせが来て以来、ごぶさたでした。
 店頭でも手に入らず、「灰に番茶をかけるっていうけど・・・京都の番茶って、こっち(埼玉)じゃ、あんまり売ってないよなあ。ほうじ茶でいいのかなあ」と、首を傾げていたのでした。

 そこで、4月の灰形教室で、灰の先生に訊いてみました。
 答え。
 「かける番茶は、京都のいり番茶のことです。ほうじ茶とは、殺菌力が違います」
 「ほうじ茶をかけると、よくないんでしょうか?」
 「まあ、よくないというより、かけてもかけなくても変わらないというか」

 ほおお。
 あの匂いなら、確かに殺菌力抜群だよなあ、と、感覚的に思い、

 ならば、今年はどーにかして(京都の友だちに頼むとか)、「いり番茶」を入手しようとして、

 しばらくぶりにホームページをみたら、いつの間にか販売再開してるじゃん。

 やった。買わなくっちゃー。

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2009年7月10日 (金)

きもの文化検定2009・予想問題その3

 試験対策セミナーに申し込もうかなあ、と思って見たきもの文化検定の公式ホームページに、訂正が載ってました。

◆2009.06.29 現在配布中の実施要項の訂正について
 現在配布しております第4回きもの文化検定実施要項2ページに記載の1級試験方式が 「文言(語彙)選択・記述方式」となっていますが、 正確には「文言(語彙)記述・文章記述方式」でした。
 お詫びして訂正いたします。

 ってことで、
 この予想問題も記述方式にします。
 (実施要項の段階でこんなこととは。なんか、またしても試験会場で質問が飛び交う状況が見えるような・・・。)

*-----*-----*-----*-----*-----*-----*-----*

◆問◆
 名数についての問題です。
<例題>七福神とはなにか
<答>恵比寿、大黒天、布袋、福禄寿、寿老人、弁財天、毘沙門天

 1・歳寒三友とはなにか
 2・四君子とはなにか
 3・七宝とはなにか
 4・三纈(さんけち)とはなにか
 5・小紋三役とはなにか
 6・加賀五彩とはなにか
 7・三大友禅とはなにか
 8・秋の七草とはなにか
 9・日本三景とはなにか
 10・十二支とはなにか
 11・五行とはなにか
 12・山陰の「三大絵絣」とはなにか

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 すべて公式教本か「推薦図書」に記載のあるものです。
 きものとは直接関係なさそうなものも入れてみました。
 でもまあ、柄に十二支が入ったり、風景が入ったりすることもあるわけだし。

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◆答◆
 1・松竹梅(公式教本2・p133 きものの文様・p12、p26)
 *公式教本2のふりがなが「さんかいさんゆう」となってますが、きものの文様のふりがな「さいかんさんゆう」が正しいようです。
 2・竹、梅、蘭、菊(きものの文様・p68)
 3・金・銀・瑠璃・玻璃・珊瑚・瑪瑙・しゃこ(公式教本2・p151 きものの文様・p186)
 4・夾纈(きょうけち)、纐纈(こうけち)、﨟纈(ろうけち) (きもの用語の基本・p52)
 5・鮫・行儀・通し(角通し) (公式教本1・p19、p129、p135 公式教本2・p58 きもの用語の基本・p83)
 *公式教本1は「小紋三役」「通し」、公式教本2及びきもの用語の基本では「江戸小紋三役」「角通し」という書き方。
 6・藍・黄土・臙脂・緑・古代紫(墨、紫) (公式教本1・p68 公式教本2・p62 きもの用語の基本・p37)
 *公式教本1は当初「墨」、後に「古代紫」と修正。公式教本2は「紫(または墨)」、きもの用語の基本は「紫」という書き方。
 7・京友禅、加賀友禅、東京友禅 (公式教本2・p11、p57)
 8・桔梗、萩、女郎花、撫子、葛、芒(薄)または尾花、藤袴 (きものの文様・p46)
 9・天橋立(京都府)、松島(宮城県)、厳島(広島県) (きものの文様・p99)
 10・子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥 (きものの文様・p133)
 11・木・火・土・金・水 (きものの文様・p105、p133)
 12・弓浜絣、倉吉絣、広瀬絣 (きもの用語の基本・p138)

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2009年7月 3日 (金)

きもの文化検定2009・予想問題その2

 国文学科(中古文学専攻)卒業の身としては、
 「これ、問題になるのかなぉ」という感じなのですが、
 「光源氏のお母さんは、だーれだ」
という質問に周囲が総崩れだったので、こんな問題を作ってみました。

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◆問◆ イ、ロ、ハに適当な語句を選べ。

 源氏の君は「イ」と帝の間に生まれた。身分の低い「イ」は、「ロ」らの嫉妬に耐えかね、早く世を去ってしまう。
 帝は嘆き悲しむが、やがて「イ」に生き写しの「ハ」を後宮に迎える。母の面影がある「ハ」に、源氏の君は惹かれていく。

1・藤壺の宮 2・弘徽殿の女御 3・靫負の命婦 4・桐壺の更衣 5・後涼殿の更衣 6・楊貴妃

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 紫の上、夕顔、末摘花、玉鬘などなど、源氏物語には、他にもいっぱい女君がでてくるのですが、「桐壺」に出てくる人物名(作ったのもありますが)にしました。

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◆答◆
 イ・桐壺の更衣
 ロ・弘徽殿の女御
 ハ・藤壺の宮

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