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2009年8月28日 (金)

炉灰の手入れ2009(その2・上澄みの深遠)

 ふと気づくと、

食べられてるし

 庭の柿が、色づいています。

 ・・・まずい。

 そんでもって、
 コンビニでは、「秋味」(ビール)が売ってる!

 ・・・ますます、まずい。

 明日は作業できないし、
 あさっては、雨が降る、らしい。

 ひっじょーーーに、まずい・・・。

 灰用に買った京番茶は飲み物としてたいへん好評で、
 2袋のうち1袋は遊びにきた叔母に贈ったため、
 もう1袋は、あと半分もない・・・。

 で、今日は快晴。

かなしいほどお天気

 ・・・・・・。

 急遽、午前中の予定を1週ずらすことにして、

 灰づくり決行。

たぶん全部で23リットルくらい

 炉の灰は全部でこれだけ。
 全部1日でこなすのはムリなので、
 古い風炉の灰が大部分の1つを手入れすることに決定。

 あとのはどうするかというと・・・

 4月の灰形教室での話。
 「毎日毎日火を入れている宗家の灰と違って、みなさんのは、せいぜい、週に1日か、2日でしょう? それを、宗家のと同じように手入れしたら、灰汁抜きしすぎで、却って灰が弱ります」
 「火を入れてないなら、1年手入れしなくても、いいくらいです」

 なーるほど。
 ごもっとも。

 というわけで、
 残りのは、そのまま。(火を入れたのは数回だしぃ)。
 灰汁抜きも、1回のみ。

今年は青い衣装ケース

 いつもどおり、灰を衣装ケースにあけ、
 (その前に、前回の教訓を生かし、ケースに穴があいてないことを確認し、)

ホースで水投入

 水を、じゃぶじゃぶ。

灰汁

 灰汁、かな・・・?
 豚肉かなにかを茹でたときみたい。

 ならば、灰汁取りで、すくえないだろーか。

灰汁取りは、ベターホームのが最高!

 正解。

とにかく、よくすくえる

 ひとり鍋奉行。

仕上げはキッチンペーパーで

 端にこびりついたところは、キッチンペーパーでとり、
 いよいよ、昨年から楽しみにしてた
 「サイフォン方式」の実験です。

特殊耐寒チューブ 内径7ミリ

 炉灰の手入れのうち、一番時間がかかるのが
 「灰汁抜き」。

 灰に水を入れてかき回し、灰が沈殿するまでの時間と、
 上澄みだけをうまくすくうのが、難儀。

 昨年、「大暑・炉灰の手入れ2008(その1)」にコメントをお寄せくださった稜さんによると、

> 上澄みをチョコチョコすくっていると、父が、
> これ使えと1mくらいの細いホースをくれて、
> 小さい頃よく遊びでやった水抜き(?)の要領で、
> 沈んだ灰を巻き上げることなく水を出せました。

ということ。

 ところが、

 管が長すぎるのか
 管が細すぎるのか
 空気が抜けきっていないのか
 そもそもやり方が間違っているのか
 その全部なのか

練習不足につき

 とにかく、うまくいきません。
 むむむ。残念。

 仕方がないので、
 底に沈殿した泥じゃなかった灰をせっせとすくっていると、

 母が、こんなのを作ってくれました。

なつかしの、さらし袋

 日本手拭いのさらし袋。

縫い目が外側になってます

 こちらは餡づくりと同じ方法。

上部にS鐶があると便利

 しかーし。
 この最終兵器も、
 布を灰が通り抜けてしまい(大急ぎで縫ってくれたので、縫目から漏れたり)、

 こんな感じ。

ちょっと無残・・・

 布っぽいものの右になんとなーく見える丸い固まりが、さらし袋の中身。
 たっぷり布についてますが、通さないよりは、いいみたい。

 さて。
 1日で灰の灰汁を抜いて一度篩い、
 もう1日で番茶をかけて篩うというのが、だいたい本にもあるやり方ですが、
 時間がないため(なんせ、今日1日で片づけないと、次はいつできるかわからない)、

イ・灰汁を抜いたらすぐにござにあげて乾かし、
ロ・乾いたらすぐに番茶をかける、
ハ・しかもどちらも1度しかやらない、

 ・・・という超短縮バージョン。

 そこで、沈殿しきらない少量の灰はあきらめ、なんとかござにあげて、

12:28

 2時間後、

14:22

 かなり乾燥した様子。

 そこに、5分ほど鍋で煮だした京番茶をかけ(700ミリリットルくらい)、
 固まりを手でもみほぐしてから、

14:52

 即、7メッシュ・炉用の灰篩でばけつに篩って、

15:47

 完成。

 やれやれ。
 来年のために、ここで確認。

イ・最初から水を大量に入れず、灰汁をすくっては水を足してかき混ぜる。沈殿を待つのは最後、が効率よさそう。
ロ・灰汁をすくうには、灰汁取りが便利。
ハ・サイフォン方式を事前に練習し、とれるだけ上澄みをとる。
ニ・残った灰は、さらし袋で漉す。それでも残った分は、あきらめる。
ホ・灰汁抜きに続き、番茶をかけても問題ない(らしい)

秋の空

 これでひとまずなんとか、
 秋がきてもだいじょうぶそうです。

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コメント

まりもさま、ご無沙汰です。

まだ炭点前までいってないので実感が伴わない部分もあって恐縮ですが、普段のお稽古で「なにげに」使っている灰も、こんなにも手間ひまかけて作るものなのですね・・。
お疲れ様でした。

次期シーズンへの準備もばっちりですね(^-^)

投稿: two-tea | 2009年8月29日 (土) 09時51分

 灰汁抜きする前とした後の粒子の違いとか、番茶による変化などをきちんと研究するとおもしろいんだろうなあと思いますが、毎年、カンでやっていくしかないですねえ。
 そしてまったく、上澄みの取り方は、奥深いっす。

投稿: まりも | 2009年8月29日 (土) 10時26分

ええーっと。

あくは灰汁。灰を水に浸したら、その水はすべからくそれははいじる=灰汁なのではないかと・・・。

灰汁の中の灰汁(≒king of kings)みたいな物があるということなのでしょうか?

そもそも、例年お伺いしていますが、灰を洗うってどういうこと???

投稿: ふんど | 2009年8月29日 (土) 19時41分

 来たな、ふんど(=家人)。

 灰汁の中の灰汁(≒king of kings)をすくうのが、「灰汁取り」です! (くどいようだけど、ベターホームのがいちおしね)。

 で、
 なんで灰を洗うのか・・・・。

 わかんないっす・・・。(ほら、だから、粒子レベルで研究しないと)。

 ただ、洗わない勇気がないだけかも。

投稿: まりも | 2009年8月29日 (土) 19時45分

まってました!
灰の手入れの記事はまだかまだかと気にしながら、
自分も先週やっと手入れをしました。
当方、未だ炉は無く、しかたなく火鉢に五徳を据えて
釜をかけたりしていました。よって、確かに灰汁を抜く
なんてほど使ったかな?と思ってはいました…けど、
4,5回水を換えてしまいました。

さて、勝手に私が言い出したホースによる水抜き…。
世間ではその方法が全くの無駄な手順なのかは分かり
ませんが一応…、

(上澄みと灰が分かれた状態で)
・ホースの両端をA,Bとする
・灰汁を吸いだす側をAとし、排水側をBとする
・水道から水を出し、ホースに水を満たし、両端を指でふさぐ
・Aを灰汁の中にいれる
・BがAより低い位置にあるのを確認して、Bから指を離す
・Aの指を離す
・Aが灰と灰汁の境界ややぎりぎりの状態で固定しておく
・自分の水分補給をして一休み

こんなんでやりました。
まりもさんの記事を参考に、
昨年の自分の記録ではほうじ茶でやっていたので、番茶で
やってみました。何年やってもろくな灰にならなかろうと、
やることが大事だと言い聞かせて…。
また来年(?)がんばりましょう!
(駄文失礼しましたいつも記事を楽しみに拝読しております。)

投稿: 稜 | 2009年8月30日 (日) 01時36分

 稜さま、コメントありがとうございます!
 今年はもう絶対、教えていただいた方式でやるんだーっと楽しみにしていたのですが、ぶっつけ本番で、しくじってしまいました・・・。
 途中までは水があがるので、空気が抜けきらなかったんだと思います。ただただ練習不足で、反省しきり、です。
 来年も「ホースによる水抜き」に挑戦しますので、どうぞよろしくお願いします!

投稿: まりも | 2009年8月30日 (日) 06時43分

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