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2009年10月 8日 (木)

きもの文化検定2009・予想問題その34

◆問◆
 次の文は、江戸時代に生まれ、現在まで続くおもな染織品について記載したものである。空欄に適当な染織品の名称を埋めよ。

 「1」は、慶長年間、竹田庄九郎が、名護屋城の築城に参加していた豊後の藩士や石工たちの絞り染の衣服を模して、三河木綿で道中手拭を染めたのが始まりといわれている。

 寛文10年頃、播州明石のもと藩士堀次郎将俊が明石縮の技法を伝承し、越後麻布にしぼをつけることに成功したのが「2」の始まりとされる。

 江戸中期、傷んだ布の再生を南部藩が奨励したことから、経糸に丈夫な麻糸、緯糸に丹念に細く裂いて紐状にしたボロ布を用いて織られるようになったのが「3」。

 「4」は、享保年間、峰山の絹屋佐平治らが、西陣から縮緬の技術を持ち帰ったのが始まりという。なお、縮緬の技法は享保年間に中国から堺に渡来し、西陣に伝えられた。

 「5」は、享保20年頃、伊達藩主伊達吉村が、京都西陣から小松弥右衛門を招いて織らせたものが始まりといわれる。

 宝暦2年頃、中村林助、乾庄九郎らにより「4」の技術が導入されて織り始められたといわれているのが「6」。その後、彦根藩の保護のもとに発展した。

 享和年間、鍵谷カナによって創出されたとされる「7」は、当時、「今出鹿摺(いまずがすり)」と呼ばれていた。

 文化年間、佐竹藩が、上州桐生から染織と機織りの指導者として招いた菱沼甚平が、黄八丈に倣って織った八丈格子が「8」の前身である。

 文化年間、鍋島藩の9代藩主夫人柏岡の方が、病床で天井の網代組みからヒントを得て、こよりで網代模様を織ったのが始まりといわれるのは「9」。

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出典
 丸山伸彦編著「江戸のきものと衣生活」(小学館)
* 江戸前期はおおよそ17世紀、江戸中期は18世紀、江戸後期は19世紀(明治維新以前)を指す、との凡例あり。

 もっと早く読んどきゃよかった! 本です。
 全編カラーで見やすいし、記述が明快。
 特に、染織品の名称と簡潔な説明が年表になっている「地方の染織品」・全国地図と年表(p86~p87)は、歴史と服飾文化の流れがひとめでわかって、見応えがあります。

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◆答◆(年代順に出題してます)
1・有松・鳴海絞
2・小千谷縮
3・南部裂織
4・丹後縮緬
5・精好仙台平
6・浜縮緬
7・伊予絣
8・秋田八丈
9・佐賀錦

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