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2009年10月20日 (火)

きもの文化検定番外・テトロンと大島紬

 いつものように夏のきものの手入れを呉服屋さんにお願いしました。
 呉服屋さん、実は、お茶の先輩です。

 「近くに来たんだけどさ-、夏物とか、なんかある?」と気軽に電話があるので、こちらも気軽に頼んじゃってるのです。

 で、単衣の時期にいつもきている大島紬をお願いしました。

 「実は、ね、このきものの衿のしみ、落ちないんだよ。・・・これ、大島紬じゃなくて、ほんとはテトロン。だから、この衿の汚れは汗じゃなくて、スレ。偽物ってのは最初みたときから気付いてたんだけどね」

横の直線が、スレ

 なんと。
 どうりで、やけに暑いきものだと思った・・・。

 インターネットで買ったそのきものは、柄が好きでよく着るのですが、とにかく、暑い。
 ポリエステルの絽の長襦袢を着ているので、そのせいかなと思ってたのです。大島紬がこんな値段??とは思いましたが、開店当初の大セールだったので、そんなもんかなあと。

 いただきものの大島紬(袷ですが、色がにぎやかなのであんまり着てない)と比べると、写真ではわかりませんが、明らかに手触りが違います。

仕立て上がりで38,800円

 偽物はねぱっとした感じで、

推定50年もの。値段不明

 本物はとろっとした感じ。

 うーん。考えてもみなかったー。

 いいものはやはり値段もいいもので、
 そうでなければ生産者が立ちゆかなくなるのはよくわかるので、
 テトロン(ポリエステル)ならちゃんとそういって売ればいいのに。
 ご丁寧に、こんな証書までついてるんですもん。

本場大島紬・古代染色純泥染

 「本場大島紬」というこの証書で、「わーい、大島紬なのにすんごく安いー。機械織りかなんかだと安いのかぁ」と思ってました。反省。
 でもやはり、これは立派な偽装ですね。
 このお店、今も楽天内にあります。

 ちょうどきもの文化検定の論述問題を作っている頃でしたが、
 「こんなことより、証紙や見分け方について勉強した方が、お互い(生産者と消費者)のためだよなー」と感じてました。
 偽物を売る業者に加担して、一生懸命いいきものを作っている生産者のじゃまをしたくはありません。
 これからは、そういう勉強をしよーっと。

 さて、めでたく偽物と判明したこのきもの、
 来シーズンからは、家でざぶざぶ洗ってやるー。

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2009年10月18日 (日)

きもの文化検定2009(当日)

 試験中、鉛筆の音がまったくしないときが何度かありました。
 記述式なのに、全員鉛筆が止まってます。
 終了時間前に部屋を出る人は誰もいません。

 試験終了後、
 「もぉー、このまんまじゃ怒りが収まらない。途中まで一緒に帰りませんか?」
と、後ろの席の人からお誘いを受けました。
 ・・・彼女の目には、涙が浮かんでました。

 「なんかもう、あったま、きた。来年は絶対受けない」
 「公式教本、全然でなかったよねー。いろんな細かい記述が専門書とあってないのに、専門書丸写しの問題をそのまんま出すってどういうこと? あたし、どっかの本で見たの。それがそのまんま出てた」
 「セミナーも役に立たなかった。ぼったくり。金かえせー」
 「問題集もぜんっぜん関係なかったし」
 「こんなのを専門知識にしたいのか、ってあきれた。もっと大事な、覚えておいてほしいという問題があるんじゃないの?」
 「あー、こんなことなら、もっと寝ておけばよかった!」

 ごもっとも。
 彼女の話がきこえた周囲の人も、深く頷いてました。
 公式対策セミナーも問題集も、結果として、「出ない分野を覚えさせる」ものでした。
 試合に出てみたら、ルールが全く変わっていて勝負にならない、というところです。

 源氏物語は、「きもの文化検定2009・予想問題その1」と「きもの文化検定2009・予想問題その41」(つまり今年の最初と最後)のところから、すべて出題されました。・・・空欄を埋めよという丸写しで。予想を作っておいてなんなんですが、まさかそんな悪問がそのまんま出るとは。
 論述は「唐桟縞」と「生糸・縮緬」(しかも工程)と「剣先」。剣先!
 人間国宝は、かけらも出ません。
 回答は昨年同様、きもの文化検定の公式ホームページに掲載されるそうなので、詳しくはそちらへ。

 資格でもなんでもなく、単に趣味の検定を作るなら、
 「こんなことを知ってほしい」「興味をもってほしい」
という意義を明確にした上で、ぶれのない出題をしてほしいところですが、4年かけた最後でサギにあったようなもんです。勉強の過程はおもしろかったけど。

 サギと言えば。
 きもの検定が終わったら載せようと思っていた話があるのですが、長くなったので、また明日。

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2009年10月17日 (土)

きもの文化検定2009・予想問題その41

◆問◆
 「源氏物語」桐壺の巻には、光源氏の通過儀礼の様子が描かれている。その様子について、次の問に答えなさい。

1・源氏の君が元服の際に結っていた童形の髪型は
2・元服の場面における左大臣の役は
3・左大臣への帝の御下賜品は御衣装一揃いのほか、なにか
4・以下の和歌の空欄に共通して入る語は
  いとけなき初「 」に長き世を契る心は結びこめつや
  結びつる心も深き「 」に濃きむらさきの色しあせずは
5・成人した際、赤から黄に替わった装束の名前は
6・源氏の君が3歳になったときに行われた式は

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 染織について、どうにも覚えきれない気がしてきたので現実逃避。
 小袖と結城紬の論述を作りかけましたが、内容が絞りきれないので断念。

 ってことで、
 この期に及んで、もう見ないと決めていた「源氏物語」からの問題です。
 (ほんと、「枕草子」じゃなくてよかった・・・。)

 あとは電車の中で、ひたすら記憶に専念します。

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◆答◆
1・角髪(みずら)
2・加冠役
3・白い大袿(おおうちき)
4・元結
5・袍
6・袴着(御袴着の式)

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2009年10月16日 (金)

きもの文化検定2009・予想問題その40

◆問◆
 次の括弧内の平仮名を漢字で書きなさい。
1・季節を問わない文様の「おうふう」
2・きものの部分を指す「ゆき」
3・下克上の時代、武士が競って着た華やかな衣料「ばさら」
4・外出時に小袖の上に着た衣類「かつぎ」

◆問◆
 次の問に答えなさい。
5・足袋のサイズを測るのに用いられる、昔から使われている単位は
6・袴の横空き部分に付けられている細長い三角形の布の名前は
7・草木染の梔子染に使う植物の部位は
8・平安時代、天皇が正式な儀式の時に使った袍の色は
9・東京都内で東京友禅が多く作られている区は
10・アットゥシ織の材料は
11・日本で草木染が始まったとされる時代は
12・聖徳太子の活躍した時代に最上位の地位を象徴する色目は紫であるが、その下の5色は

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出典 5・4級、3級対応 2009年版 きもの文化検定問題集(アシェット婦人画報社)

 下位級で出題されたものが、手を変え品を変え出ているような気がするので、(どうしてそんなにもジャカード織が好きなんだろ?)、「公式教本外」と「読み」の問題から拾ってみました。
 アレンジはしてますが(読み問題を書き問題にするとか)・・・これ全部、3~5級の既出問題なんです。

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◆答◆
1・桜楓
2・裄
3・婆娑羅
4・被衣

◆答◆
5・文
6・笹ひだ
7・果実
8・黄櫨染色
9・新宿区
10・シナノキやオヒョウの樹皮
11・弥生時代
12・青→赤→黄→白→黒

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2009年10月15日 (木)

きもの文化検定2009・予想問題その39

◆問◆
それぞれ現代の主な産地を都道府県及び市町村名で記載せよ。

1・葛布
2・烏梅
3・会津からむし織
4・正藍染
5・天鷺ぜんまい紬

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出典
 「ひと目でわかる きもの用語の基本」(世界文化社)
 吉岡幸雄著「日本の色辞典」(紫紅社)

 問1と問2がなんとなく気になっているので載せてみました。
 問3は、苧麻の産地でもあります。
 問4と問5はおまけ。「きもの用語の基本」の記述によります。

 まもなくWindows7が発売されるということで、昨日、かなーり安く型落ちのPC購入。
 速度や操作性など申し分ないのですが、
 起きてみたら、昨晩からはじめたリカバリディスクの作成が終わってない・・・。

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◆答◆
1・静岡県掛川市
2・奈良県月ヶ瀬村
3・福島県昭和村
4・宮城県栗駒町
5・秋田県岩城町

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2009年10月13日 (火)

きもの文化検定2009・予想問題その38

◆問◆
 次の織物の名称を書け。

1・平安時代の装束に多く見られる織物で、地紋のある綾織りの上に、別の色糸で模様を織りだしたもの。
2・中国明の時代に織られた紋織物のひとつ。千利休の高弟が愛用したことにより、その名にちなんでつけられた。経糸と緯糸に強い撚り糸を用いた薄地の織物。
3・奈良時代から織られている綴織の一種であるが、把釣孔はない。地緯糸として、別の細い緯糸が全幅に絵緯糸と交互に織られている。
4・繻子地のビロード織りに、金糸などで模様を織り出したもの。
5・絹織物の一種で、織り目の印象から畳織、バスケット織とも呼ばれる。

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出典
 「ひと目でわかる きもの用語の基本」(世界文化社)

 「きもの用語の基本」と「きものの文様」はよーく見ておかなきゃと思いつつ、今週、用事がたっぷりなので、追いつくかどうか微妙なところです。
 そしてなにより!!
 3センチ×2.4センチの上半身写真がいるんですよね、1級の受験って。
 あーめんどくさい・・・。

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◆答◆
1・二重織物(二陪織物)
2・紹巴
3・織成
4・金華山織
5・斜子織(魚子織、並子織)

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2009年10月12日 (月)

きもの文化検定2009・予想問題その37

◆問◆
 次の刺繍技法について、名称を答えなさい。

1・文様の輪郭線の端から端までを一針で運び、すき間なく平行に糸を渡して面を縫う技法。
2・布地の表面に結び玉を作って繍い連ね、線や面を表す技法。粒立ちのある独特の質感がある。
3・一針繍っては少し引き返し、前進と後進を繰り返しながら繍い進め、線や面を表現する技法。針足の角度を変化させることにより、曲線も自由に表現することができる。線を表現する場合にはまつい繍と呼ばれ、各時代を通じて多用される。
4・最も基本的な運針(一針繍)で点線状に繍ったところを、もとに引き返して点線を実線状に埋めていく技法。表面と裏面が同じ針目になるため両面繍に適しており、幡のような両面が見える作品に使用される。
5・金銀糸や太い撚り糸など、針穴に通すことができない糸を、「駒」と呼ばれる糸巻に巻き取り、下絵にそわせて糸を置きながら、別の細い糸で綴じ付ける技法。線のみでなく、数本を引き重ね面を表現することもできる。
6・針目の方向を一定にし、針足に長短をつけながら繍いつめて面を表す技法。色の階調を微妙に変えて、ぼかしの表現に用いた場合には、暈繝繍(うんげんぬい)と呼ぶ。糸の色、繍い重る厚みにさまざまな変化をつけることにより、写実的で立体感のある文様を表現できる。

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出典
 別冊太陽 骨董を楽しむ 55/美を極めた染めと織り 小袖からきものへ (平凡社)

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◆答◆
1・平繍(ひらぬい)・(フランス刺繍のサテン・ステッチ)
2・相良繍(さがらぬい)・(フランス刺繍のフレンチ・ノット・ステッチ)
3・返し繍(かえしぬい)・(フランス刺繍のステム(アウトライン)・ステッチ)
4・継ぎ針縫い(つぎばりぬい)
5・駒繍(こまぬい)
6・刺し繍(さしぬい)(フランス刺繍のロング・アンド・ショート・ステッチ)

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2009年10月10日 (土)

きもの文化検定2009・予想問題その36

◆問◆
 次の書籍名を記述せよ。

1・喜多村信節(のぶよ)著。江戸時代の風俗・習慣などに関する事柄を分類し、考証を加えたもの。
2・喜田川守貞著。江戸時代の風俗を家宅・生業・遊戯などに分類・整理し、挿絵を加えながら詳細に考証・解説したもの。
3・伊勢貞丈著。武家の礼法伊勢流を伝える著者が、子孫のために書きとどめた故実考証を編集したもの。
4・平安中期の律令の施行細則。醍醐天皇の命により編纂を始め、藤原忠平らにより927年完成。のちの律令政治の基本法となったもの。
5・寛文6年刊。雛形本の嚆矢となった本。
6・山東京伝著。江戸中期に流行の江戸小紋を題材にしたパロディ小紋デザイン集。
7・鈴木牧之(すずきぼくし)著。1836~42年刊。越後の雪の観察記録を中心に、雪国の風俗・習慣などについて述べたもの。
8・「魏書(東夷伝)」にある倭人に関する記事の称。邪馬台国とその女王卑弥呼について記されており、三世紀の日本の政情・風俗などを知りうる文献。
9・上垣守国(うえがきもりくに)著。1802年刊。蚕の起源から種類、伝説、飼育法等を絵入りで解説したもので、フランス、イタリア等で翻訳されている。養蚕での『農業全書』の役割を果たした。

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 今年の予想問題をはじめたときから答だけはできていたのですが、問題文が統一しきれませんでした。(年代の表記とか説明の多寡とか)。
 「雪ありて縮あり、されば越後縮は雪と人と気力相半して名産の名あり。魚沼郡の雪は縮の親といふべし。」という一文の出典を記せ、・・・なんていうのが好みなんですけどねぇ。時間切れなので、アンデルセンの「11人目の王子様」状態で掲載します。(イラクサ=「からむし」なんですね、今思えば)。
 問題文は広辞苑と、インターネットで検索したgoo辞書の表記、各種参考文献をアレンジしてます。

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◆答◆
1・嬉遊笑覧
2・守貞漫稿
3・貞丈雑記
4・延喜式
5・御ひいなかた
6・小紋雅話
7・北越雪譜
8・魏志倭人伝
9・養蚕秘録

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2009年10月 9日 (金)

きもの文化検定2009・予想問題その35

◆問◆
 次の文は、池上良太著「図解 日本の装束」(新紀元社)の一節である。空欄を適当な名称で埋めよ。

 平織は、経糸と緯糸が交互に織られたものである。最も一般的な「1」は経緯の糸を交互に織った生地で、絹糸の膠質成分を取り除く精錬を行わない生糸を用いる「2」、精錬した糸を用いた「3」、経糸のみ生糸を用いた「4」があった。「5」は経緯ともに生糸を用いた厚手の生地で紡(つむぎ)ともいう。「5」の名の通り質が悪く、安価であったため広く用いられている。(p26)

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 この期に及んで、またおもしろい本を見つけてしまいました。
 No.038 裃姿
 No.039 肩衣袴姿
 No.040 羽織袴姿
・・・という具合に、すべて図解で説明してあるのです。
 「構成パーツ」という図解もついていて、
 例えば、No.026 水干姿の場合は、

・上半身
 ↑ 水干
 | 単
 | 肌小袖

・下半身
 水干袴もしくは葛袴

といった具合です。
 絵が載せられないのが残念。

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◆答◆
1・平絹(へいけん)
2・生絹(すずし)
3・練平絹(ねりのへいけん)
4・練緯(ねりぬき)
5・あしぎぬ
* 原文の「あしぎぬ」は漢字表記です。

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2009年10月 8日 (木)

きもの文化検定2009・予想問題その34

◆問◆
 次の文は、江戸時代に生まれ、現在まで続くおもな染織品について記載したものである。空欄に適当な染織品の名称を埋めよ。

 「1」は、慶長年間、竹田庄九郎が、名護屋城の築城に参加していた豊後の藩士や石工たちの絞り染の衣服を模して、三河木綿で道中手拭を染めたのが始まりといわれている。

 寛文10年頃、播州明石のもと藩士堀次郎将俊が明石縮の技法を伝承し、越後麻布にしぼをつけることに成功したのが「2」の始まりとされる。

 江戸中期、傷んだ布の再生を南部藩が奨励したことから、経糸に丈夫な麻糸、緯糸に丹念に細く裂いて紐状にしたボロ布を用いて織られるようになったのが「3」。

 「4」は、享保年間、峰山の絹屋佐平治らが、西陣から縮緬の技術を持ち帰ったのが始まりという。なお、縮緬の技法は享保年間に中国から堺に渡来し、西陣に伝えられた。

 「5」は、享保20年頃、伊達藩主伊達吉村が、京都西陣から小松弥右衛門を招いて織らせたものが始まりといわれる。

 宝暦2年頃、中村林助、乾庄九郎らにより「4」の技術が導入されて織り始められたといわれているのが「6」。その後、彦根藩の保護のもとに発展した。

 享和年間、鍵谷カナによって創出されたとされる「7」は、当時、「今出鹿摺(いまずがすり)」と呼ばれていた。

 文化年間、佐竹藩が、上州桐生から染織と機織りの指導者として招いた菱沼甚平が、黄八丈に倣って織った八丈格子が「8」の前身である。

 文化年間、鍋島藩の9代藩主夫人柏岡の方が、病床で天井の網代組みからヒントを得て、こよりで網代模様を織ったのが始まりといわれるのは「9」。

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出典
 丸山伸彦編著「江戸のきものと衣生活」(小学館)
* 江戸前期はおおよそ17世紀、江戸中期は18世紀、江戸後期は19世紀(明治維新以前)を指す、との凡例あり。

 もっと早く読んどきゃよかった! 本です。
 全編カラーで見やすいし、記述が明快。
 特に、染織品の名称と簡潔な説明が年表になっている「地方の染織品」・全国地図と年表(p86~p87)は、歴史と服飾文化の流れがひとめでわかって、見応えがあります。

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◆答◆(年代順に出題してます)
1・有松・鳴海絞
2・小千谷縮
3・南部裂織
4・丹後縮緬
5・精好仙台平
6・浜縮緬
7・伊予絣
8・秋田八丈
9・佐賀錦

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2009年10月 7日 (水)

きもの文化検定2009・予想問題その33

◆問◆
 次の文は、長崎巌著「きものと裂(きれ)のことば案内」(小学館)の一節である。空欄を適当な名称で埋めよ。

 武家が公家に代わって天下をとった当初は、礼装として公家同様の束帯や衣冠を着用しましたが、次第に衣服を簡略化していき、大袖形の衣服ながらこれを簡素にした直垂や「1」、「2」と呼ばれる衣服を頻用するようになりました。(p80)

 「3」は中国原産のリュウゼツランを繊維素材とした織物で、麻よりも透明感がある点に特徴がある。(p129)

 「4」:寺院の塔や軒先、殿内の柱などに下げられた縦長の旗飾り。(p140)

 「5」:主として舞を舞う女役に用いられる能装束。平家の公達の装束としても用いられ、意匠、形態ともに優美な衣装。(p139)
 「6」:能において舞を舞う女役が用いる衣装で、形態は「5」に似ているが、丈はこれよりもやや長く、衽を付け、脇を縫い留めてある点が異なる。(p141)

 「7」は、漁師の網元が自分の船に所属する漁師に、その年の労をねぎらい、翌年の豊漁を祈念して年末に与えたもので、漁師たちは新年にこれを着て網元に年始の挨拶に訪れた。(p114)

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 確認してみたら、「3」以外、すべて広辞苑に掲載されてました。
 かなり専門的なのかと思ったら、そうでもないらしいです。
 そういえば、公式教本2は、平安時代の装束についてやたら詳しく書いてある割に、江戸時代の装束の説明が薄いですね。ま、もともと偏りがあってわかりづらい本だけど。

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◆答◆
1・素襖(素袍)
2・大紋
3・桐板(トンビャン)
4・幡(ばん)
5・長絹(ちょうけん)
6・舞衣(まいぎぬ)
7・万祝(まいわい)

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2009年10月 6日 (火)

きもの文化検定2009・予想問題その32

◆問◆
 次の文は、長崎巌著「きものと裂(きれ)のことば案内」(小学館)の一節である。空欄を適当な名称で埋めよ。

 下着は、江戸時代の前期には白の羽二重や「1」(上質の練糸で織った羽二重)で仕立てたものが一般的で、後期には上方では白綸子、江戸では白羽二重が一般的であったといわれます。また、小紋や縞の下着もあり、特に胴部に袖や裾とは異なる裂を用いたものは、江戸では「2」、上方では「3」と呼ばれました。(p20)
*この場合の「下着」は、必ずしも肌着を指すものではなく、小袖のすぐ下に着る衣服のこと。

 「4」とは商家の看板のように家紋を背中に配した袢纏のこと。(p113)

 慶長期の武家女性の小袖に特有な黒茶色は、当時「5」と呼ばれ、しばしば摺泊で模様が表された。(p28)

 袴の脇から見えるように、模様は腰の部分のみ白地に残した「6」と呼ばれる桃山時代の典型的な様式。(p9)

 「7」:16世紀頃から輸入された、地合が密で薄手の毛織物。オランダ語のgrofgreinを語源とする。(p138)

 「8」は、武家女性や公家女性が夏やその前後の時期に帷子や袷を着用したときに締める帯で、両端に和紙で巻いた藁の芯を入れる。(p82)

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 昨日の続きです。

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◆答◆
1・亀綾(かめや)
2・額仕立て
3・まわり下着
4・看板
5・黒紅(くろべに)
6・腰明け
7・呉絽(ごろ)
8・提帯(さげおび)

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 明日もこの続きです。
 いつの間にか毎日更新になってますが、いつまで続くやら。

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2009年10月 5日 (月)

きもの文化検定2009・予想問題その31

◆問◆
 次の文は、長崎巌著「きものと裂(きれ)のことば案内」(小学館)の一節である。空欄を適当な名称で埋めよ。

 「1」とは、裾または腰のあたりで濃い色から薄い色に染め分けたもので、明治時代に化学染料の導入によって技法的に容易になったため流行した。上半身に濃く強い地色、下半身に明るく華やかな色を配し、境界部分に暈しを入れる。(p92)

 「2」:室町から桃山時代に中国から舶載された厚手の織物は、厚い板に巻かれており、その中でも絵緯を浮かさず経糸で細かく押さえたものは、板のような風合であったことからの呼称。(p136)

 能装束としての唐織は、模様や地色に紅色が入っているものは「3」、入らないものは「4」と呼ばれ、前者は若役、後者は中年以上の老役が着用する決まりになっています。通常は着流しに着用しますが、役柄によっては右袖を脱いで後ろに垂らす「5」、腰の部分で折り込む「6」という着方もあります。(p109)

 明治時代には、江戸時代以来織られていた薄手でやわらかく目の細かい縮緬のほかに、「7」と呼ばれる生地や、「8」と呼ばれる「しぼ」が大きくずっしりと重い縮緬が織られるようになります。(中略)「7」に用いられる壁糸は、細い無撚の糸と太めの強撚糸を引き揃え、下撚りと反対方向の撚りをかけて作ります。一方、「8」は、(中略)「鬼縮緬」とも呼ばれます。(p90)

 「9」とは、絵師により、絵画的内容が絵画的手法で表現された小袖。(p78)

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 きもの文化検定2009・予想問題その19でも掲載した本ですが、
 巻末の索引をながめてみたら、「これ、なんだ??」というのがぽこぽこ出てきたので、もう一度。

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◆答◆
1・曙染
2・厚板
3・紅入り(いろいり)
4・紅無し(いろなし)
5・脱下げ(ぬぎさげ)
6・壺折り
7・壁縮緬
8・鶉縮緬
9・描絵小袖

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 たぶん、明日もこの続きです。

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2009年10月 4日 (日)

きもの文化検定2009・予想問題その30

◆問◆
 以下は、本年開催された第56回日本伝統工芸展の入選作のうち、染織部門の重要無形文化財保持者の作品(一部)である。重要文化財保持者の名前を記載せよ。

1・よろけ縞献上博多帯
2・繍箔訪問着「緑光」
3・木版摺更紗着物「紫陽装華」
4・江戸小紋着尺「雨縞」
5・紅型両面着物「すすきに花文様」
6・絽綴帯「光宴」
7・経錦裂地「青花」

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 NHK教育テレビで伝統工芸展の特集を放映してたので、つい作ってしまいました。
 人間国宝は解釈の余地がない分野なので(何年に誰がどの技法で認定されたか明確)、まあどこかしらは出ると思ってます。
 記述のみで答がぶれない問題を作るのって、すごく難しいですもんねー。

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◆答◆
1・小川規三郎
2・福田喜重
3・鈴田滋人
4・小宮康孝
5・玉那覇有公
6・細見華岳
7・北村武資

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2009年10月 3日 (土)

きもの文化検定2009・予想問題その29

◆問◆
 次の文は、(社)日本工芸会編「日本伝統工芸 鑑賞の手引」(芸艸社)の一節である。
1・空欄を適当な語句で埋めよ。
2・(3)~(7)の技術をもつ人間国宝の名前を挙げよ。

 型紙の地紙は、生漉きの「(1)」紙に「(2)」を塗り、繊維が縦横交互になるように3~4枚を張り合わせ、さらに「(2)」を塗り乾燥させて作られます。「2」は長くねかせたものほど粒子が細かく、粘着力が増すため小紋型には3年以上ねかせた古渋が使われます。型彫には、「(3)」、「(4)」、「(5)」、「(6)」といった技法が用いられます。小紋の細かなものですと3センチ四方に800から1200の単位文が彫られ、その型彫の精巧さには息を呑む思いがします。縞柄のように文様が離れているものには、型付に際して柄が歪まないように「(7)」が施されます。

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 論述式にしようかどうか迷いましたが、伊勢型紙の続きです。
 今日、予想問題を解いてみましたが、・・・いくつか間違えました。自分で作ったのに。まずい。
 そして!! 昨年の予想問題その22で「綟り織り」を「捩り織り」にしてたのを見つけてしまいました。親記事を訂正します。

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◆答◆

(1)・美濃
(2)・柿渋
(3)~(6)/突彫・錐彫・道具彫・縞彫(引彫)
(7)・糸入れ


 突彫・南部芳松
 錐彫・六谷梅軒
 道具彫・中島秀吉/中村勇二郎
 縞彫・児玉博
 糸入れ・城ノ口みゑ

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2009年10月 2日 (金)

きもの文化検定2009・予想問題その28

◆問◆
 次の文は、(社)日本工芸会編「日本伝統工芸 鑑賞の手引」(芸艸社)の一節である。空欄を適当な語句で埋めよ。

 染の型紙といえば伊勢。伊勢型紙は、三重県「1」市の「2」町と「3」町を中心として製作されます。もともとこの地では型地紙の製作が行われていました。それが元和5年(1619年)、徳川頼宣が入部して「4」藩の傘下に置かれるようになって以降、藩の手厚い保護を受け飛躍的な発展を遂げました。当代にあっては、武家の「5」の柄に小紋が多用され、微細な柄や精巧な技術を競う風潮が芽生えていました。優れた型地紙が、藩の特産品として注目されたのはそのためです。(p42)

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 日本橋三越で開催中の「日本伝統工芸展」を観てきました。
 帰りがけに、ひょっとみつけた「日本伝統工芸 鑑賞の手引」。
 コンパクトにいろんな伝統工芸がまとまっていて、わかりやすくて、でもけっこう専門的でもあっておもしろいのです。
 陶芸、漆芸、金工などなど、ゆっくり読みたいものが満載。
 ・・・染織以外をゆっくり読めないのが残念です・・・。

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◆答◆
1・鈴鹿
2・3/白子・寺家
4・紀州
5・裃

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 伊勢型紙の後段(技法、人間国宝)については、また明日。

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2009年10月 1日 (木)

きもの文化検定2009・予想問題その27

◆問◆
 大島紬の種類について、150字~200字以内の文章で説明せよ。
 (大島紬の染料、製法について必ず触れること)

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参考文献
 きもの用語事典 木村孝監修 婦人画報社
 きもの用語の基本 世界文化社
 日本の絹 伝統の染めと織り (社)日本絹業協会 (パンフレット)
 2級・1級対応きもの文化検定問題集 アシェット婦人画報社
 新・呉服に強くなる本 日本繊維新聞社
 公式教本

 「柄」の名前(「龍郷柄」「秋名柄」「柄割込み柄」「亀甲柄」「西郷柄」「有馬柄」など)を入れるかどうか迷ったのですが、あまりにマニアックな気がして、「製法」にしてみました。
 とはいえ、2級・1級対応文化検定問題集に、 ソテツの葉を図案化したといわれるものはなに?→「龍郷柄」 という問題(2級)があったので、むむむと思ってます。

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◆答◆
<例>大島紬には代表的な泥大島の他、陶芸に使われる白土(カオリン)を使用した白大島、藍染の糸で織った藍大島、藍染と泥染併用の泥藍大島、植物染料のみで染めた草木染大島、化学染料による色大島、透けるように薄い夏大島がある。泥大島は、括り糸となる木綿糸を経に張り、緯に絹糸を固く打ち込みながら織って、布のような絣筵を作る。絣筵を車輪梅で染め、泥で鉄媒染する工程を繰り返した後、絣筵をほどいて、高機で織る。<196字>

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