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2009年10月20日 (火)

きもの文化検定番外・テトロンと大島紬

 いつものように夏のきものの手入れを呉服屋さんにお願いしました。
 呉服屋さん、実は、お茶の先輩です。

 「近くに来たんだけどさ-、夏物とか、なんかある?」と気軽に電話があるので、こちらも気軽に頼んじゃってるのです。

 で、単衣の時期にいつもきている大島紬をお願いしました。

 「実は、ね、このきものの衿のしみ、落ちないんだよ。・・・これ、大島紬じゃなくて、ほんとはテトロン。だから、この衿の汚れは汗じゃなくて、スレ。偽物ってのは最初みたときから気付いてたんだけどね」

横の直線が、スレ

 なんと。
 どうりで、やけに暑いきものだと思った・・・。

 インターネットで買ったそのきものは、柄が好きでよく着るのですが、とにかく、暑い。
 ポリエステルの絽の長襦袢を着ているので、そのせいかなと思ってたのです。大島紬がこんな値段??とは思いましたが、開店当初の大セールだったので、そんなもんかなあと。

 いただきものの大島紬(袷ですが、色がにぎやかなのであんまり着てない)と比べると、写真ではわかりませんが、明らかに手触りが違います。

仕立て上がりで38,800円

 偽物はねぱっとした感じで、

推定50年もの。値段不明

 本物はとろっとした感じ。

 うーん。考えてもみなかったー。

 いいものはやはり値段もいいもので、
 そうでなければ生産者が立ちゆかなくなるのはよくわかるので、
 テトロン(ポリエステル)ならちゃんとそういって売ればいいのに。
 ご丁寧に、こんな証書までついてるんですもん。

本場大島紬・古代染色純泥染

 「本場大島紬」というこの証書で、「わーい、大島紬なのにすんごく安いー。機械織りかなんかだと安いのかぁ」と思ってました。反省。
 でもやはり、これは立派な偽装ですね。
 このお店、今も楽天内にあります。

 ちょうどきもの文化検定の論述問題を作っている頃でしたが、
 「こんなことより、証紙や見分け方について勉強した方が、お互い(生産者と消費者)のためだよなー」と感じてました。
 偽物を売る業者に加担して、一生懸命いいきものを作っている生産者のじゃまをしたくはありません。
 これからは、そういう勉強をしよーっと。

 さて、めでたく偽物と判明したこのきもの、
 来シーズンからは、家でざぶざぶ洗ってやるー。

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コメント

はじめまして、いつも楽しくブログを拝見させて頂いています。

本場大島については、本場のものは「本場奄美大島紬」と商標登録しているようです。
ラベルには絹なり化繊なりの文言は入っていないようで分かりにくいですね。

大島紬についてはこちらが詳しいのでご参照下さい。
http://www.amakara.jp/

投稿: CJ | 2009年10月25日 (日) 11時11分

CJさま
 はじめまして。いつもご覧くださってるとのこと、ありがとうございます。
 偽大島紬は購入したのが10年近く前、インターネットで小物なぞ買っていた頃で、証紙の確認なんて考えもしなかったんです。まして名前の違いなんて思いもよらず。お恥ずかしい限り・・・。
 ご紹介いただいたページ、特に「大島Gメン」、とても興味深く拝見してます。ご紹介くださいまして、ありがとうございました。

投稿: まりも | 2009年10月25日 (日) 20時24分

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