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2010年5月17日 (月)

きものの杜・その6(植物の名前・続き)

次の染料植物の名前を書け。

◆問◆

1・イネ草の一年草。初夏に紫褐色の花が穂状に咲く。煎じて染液を採り、八丈島では黄八丈の黄色を染める。このため八丈刈安とも称する。

2・キク科の二年生草本で、夏に鮮黄色のアザミに似た花が咲く。江戸時代に全国最大の産地だった山形地方で、この植物の栽培が始まったのは、室町末期のことである。用途は化粧用、染色用などで、貴重品扱いされてきた。色素成分は、黄色素(サフロールイエロー)と紅色素(カーサミン)の二種。現在の産地は、秋田県、山形県など。

3・沖縄、奄美大島に自生するオトギリソウ科の常緑喬木で、樹皮にフクゲチンという黄色の色素を含んでいるため、古くから樹皮を煮て、黄色染料を採った。紅型に用いられる黄色は、この植物で染める。

4・ヤシ科の常緑喬木で、原産は熱帯アジア。幹はヤシに似て直立し、高さ15~20メートルになる。染料に用いるのは鶏卵大の果実。わが国では、古くからこの実を刻んで煮沸し、半分ほどに煮詰めてから楊梅皮(ももかわ)の煎汁を混ぜて絹布などに引染し、その上に鉄漿を引き、これを繰り返して赤味の黒を染めた。黒紋付などに用いられた。

5・バラ科の落葉灌木で、本州中部以北の海岸に自生する。茎や枝に棘があり、夏に紅色の五弁花が開き、赤い茄子状の果実をつける。秋田八丈のユニークな鳶色(赤茶色)は、この植物の根を6~7時間煮て得た染液で染める。

6・ユリ科の蔓性草質の小灌木。紅露に似た芋状の地下茎をグールと称し、久米島紬の茶褐色染などに用いる。

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 今日の植物は、すべて説明文の冒頭に「染料植物の一」とありました。
 長々引用していますが、「黒紋付」「紅型」「秋田八丈」など、ヒントになる文言が入ってます。

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◆答◆

1・小鮒草(こぶなぐさ)
2・紅花(べにばな)
3・福木(ふくぎ)
4・檳榔子(びんろうじ)
5・浜茄子(はまなす)
6・サルトリイバラ

出典
 中江克己編「染織事典」(泰流社)

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