« きものの杜・その26(源氏物語・その2) | トップページ | 夏のきものの問題点 »

2010年7月18日 (日)

利休道歌・利休百首

  いつのまにか利休道歌が違ってる話、の続き。

 ほかにもなんかあるかと、
 「初歩の茶道 (1955年)」 淡交新社 *昭和33年5版
 「茶道文化検定公式テキスト 1級・2級用―茶の湯をまなぶ本」淡交社 *平成21年初版
を比べてみました。

 「よくなる」→「能くしる
 「前」→「前」
 「粗相になしし」→「麁相になせし
 「横手にかけて取れ」→「横手にかきて取れ」
 「指をばかけぬとぞしる」→「指をかけぬとぞ知れ
 「茶巾使はば湯すこし」→「茶巾使はば湯すこし」
 「炭置かばたとひ習いに背くとも」→「炭置くはたとへ習いにそむくとも」
 「覚悟して汲め」→「覚悟してくむ
 「羽箒は風炉に右羽」→「羽箒は風炉に右羽
 「少し心得かはるとぞしる」→「少し心得かはるとぞ知れ
*「初歩の茶道」→「茶道検定テキスト」

 そんなことより!

 「初歩の茶道」に載っているのは、102首で、
 「利休道歌に学ぶ」は、きっかり100首。

 あーれー。

 抜けているのは、この2首。

 「釜一つあれば茶の湯はなるものを数の道具をもつは愚な」
 「かず多くある道具をも押しかくし無きがまねする人も愚な」

 なんか、経緯でもあるのかと、
 「利休百首」井口海仙著(淡交社)
 「利休道歌に学ぶ (裏千家学園公開講座PELシリーズ)」阿部宗正著(淡交社)
を調べてみたら。

 「前の「釜一つ」の歌とこの歌は、百首以外のものだが、やはり利休の作と伝えられている」と、「利休百首」p209に、さらりと書いてありました。

 そもそも、現在流布している「利休百首」は、裏千家の反古襖に書かれているもの、ということで、
 はたして、「反古襖」には何首書いてあるのか??

 ちょうど「利休道歌に学ぶ」p13に、「利休居士教諭百首詠」の写真が載っていたので、拡大コピーし、目を皿のようにして数えたら、確かに100首。
 件の2首は載ってませんでした。

 で、おおもとの「堅は九寸」問題。
 かすかに、「九寸」の下に「余」がついてることを確認。

 あーすっきりした。
 (なんで「余」をとっちゃったのかは、謎ですが・・・)。

|

« きものの杜・その26(源氏物語・その2) | トップページ | 夏のきものの問題点 »

コメント

まりもさま、こんにちは。暑いです~(;´Д`)

利休道歌、よく調べられましたね‥。でも、ずいぶん変遷があるみたいで、面白いものだと思います。

思えば、入門するときに先生から利休道歌の書いた扇子を買っていただきましたが、熟読してお茶の心を学びなさいという意味もあったのでしょうね。不勉強な私は最初のいくつか眺めた程度でしたが。難しくて意味がわからなかったり‥(^_^;)。それ以前に達筆過ぎて読めなかったり‥(^_^;;)。

文学部だったらよかったかナ、なんてお茶をやるようになって思うようになった今日この頃です。

投稿: twoーtea | 2010年7月19日 (月) 15時47分

 お茶をしていない友だちが、たまたま利休道歌をみて、「なにこれ~、へんなのー、やたら実用的~」と大笑いしてましたが、確かに、眺めているとほとんどが実用的です。何をどこにおくとか、どうするとか。
 精神論じゃなく、実用面の変遷を辿ってみるとおもしろいなあと思うのですが、さすがに、すぐ参照できる文献はなさそうですねえ。

投稿: まりも | 2010年7月19日 (月) 21時17分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/170159/48910934

この記事へのトラックバック一覧です: 利休道歌・利休百首:

« きものの杜・その26(源氏物語・その2) | トップページ | 夏のきものの問題点 »