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2011年2月13日 (日)

畳の大きさ・畳の目数

★畳の大きさ(幅は長さの半分)
 「京 間」長さ六尺三寸=191㎝
 「中京間」長さ六尺=182㎝
 「江戸間」長さ五尺八寸=176㎝
  (「茶道文化検定公式テキスト 1級・2級用」 p238)
 畳の大きさが、関東と関西では違う、と知ったとき、まず疑問に思ったのは、
 「「3目に置いて」とかいう、畳の目のサイズが、ひょっとして違うわけ?」でした。
 点前中にいちいち数えるわけにはいかないし、身体感覚で覚えることだし、と思ってはいても、なんとなーく、どこかでひっかかっていて。

 おととし(もうおととしかい!)、裏千家青年部研修で宗家訪問した際、ああ、やっぱり、畳が大きい(そして固い)、と体感しましたが、畳の目を数える余裕はなかったので、疑問はそのまま。

 雪が降ったりなんだりで外出できなくなったので、以前、おもしろそう! と思って買った(そしてそのままにしていた)「”しくみ”で解く茶室」(竹内 亨/著 風土社)を読み始めてみたら、

 10年来の疑問が、解けました。
 もしも目数が63だとすれば、その畳は折紙つきの京畳です。62と半分だったり畳毎にばらつきがあっても、とにかく63ほどであれば合格です。キッチリしないのは畳師のせいではありません、大工の責任です。ちなみに江戸間は58ほどです。(p23)
 京 間191㎝÷2÷63目≒1.51
 江戸間176㎝÷2÷58目≒1.51

 同じ(!)
 そして、3.03㎝の半分、つまり、半寸だったのね、畳の目って。

 なるほど、すべてが腑に落ちます。
 「茶人にとっての座標とは、なんと畳の目なのです」(同、p23)という、意味も。
 
 京間の平面寸法は「畳割(たたみわり)」といって、畳の大きさを基準として、その外に柱の位置を決める。(「茶道文化検定公式テキスト 1級・2級用」 p238)
 
 関東は「柱割(はしらわり)」といって、柱の心から心までの距離を基準寸法とする平面計画で、一間が六尺であるから、そのあいだに敷く畳の寸法は、五尺八寸×二尺九寸となる。(同、p238)
 
 (なつかしの、「イエスマイハウス」で作成)。

 なんか微妙な図になってますが、
 京間は畳優先(柱を外に建てる)、江戸間は建物優先(柱の間に畳を敷く)、ということで。
 長さの比率に従って、図は江戸間を京間の92%にしてありますが、ぱっとみるだけで、全然広さが違うのねえ、という印象です。

 畳の敷き方などなどによって、もちろん異なってくる可能性はありますが、一応の整理がつきました。

 「畳の縁から16目に座る」とか
 「貴人畳の畳縁から16目に棚を据える」とか
 「花月札は、3目に送る」とか
 つまり、畳の目(というか線)と膝線が平行の場合は、資料でも目数が明示されている。
 目のサイズ(1.51㎝)が同じなので、どこでも問題なし。

 畳の短辺(というか幅)に対しては、
 「畳の中央に置く」とか
 「勝手付より7~9目に置く」とか、割と寛容。
 京間、江戸間、などによって幅が違うから。(京間と江戸間では約7.5㎝違う)

 客座は、目数が決まっていた方が揃うのできれい、
 点前座は、亭主の体格などもあるので、ゆるやか、
ってことになるのかもしれませんが、それはもう推測です。

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コメント

畳の大きさは、地域によって随分違うものなんですねー。でも、1目の幅が同じっていうのは初めて知りました。

「建水を風炉先から5目半掛かり」って言った場合、端からは全国どこでも同じ長さだけど、中央からの位置は変わってくるってことなんですね(^_^;)。

勉強になりましたφ(..)。

投稿: two‐tea | 2011年2月14日 (月) 20時11分

 「風炉先から5目」ということなら、確かにどこでも同じ長さになりますよね。
 ただ、建水の場合、畳の短辺での位置なので、きっぱり「5目」かどうかは、若干の疑問があります。いつもの「裏千家茶の湯」では(炉薄茶点前の場合)「5目くらい」という記載でした。
 この他にも、台子の据え方で「行台子なら5目(田舎間で3つ目くらい)という表現が出てきます。
 いずれも、点前座での目数の記載です。
 他の本、特に出たばかりの「裏千家茶道点前教則」あたりで確認したいところです。

投稿: まりも | 2011年2月14日 (月) 20時45分

 「裏千家茶道点前教則」、なんと図書館に入っていたので、借りてきました。
 「勝手付きの畳の縁から畳目五~七目ほどあけた位置で」(2巻・p62/炉 薄茶点前)という記載を発見。

投稿: まりも | 2011年2月21日 (月) 22時14分

さすが、まりもさん、フットワーク軽いですね~。ありがとうございます。

畳の縁から5~7。ちゃんと書いてあるんですねー。でも、茶道点前教則が図書館に置いてあるのにもっと感心してたりして‥。

新しい本は、昔の本と比べてどうでしょう? 読みやすいですか? 小習など3冊から5冊に増えているように、新シリーズの方が内容も充実してるんですかねぇ。

良かったら買おうかなって考えてる私です(^_^;)ゞ。

投稿: two‐tea | 2011年2月22日 (火) 19時47分

 茶道点前教則が図書館の新刊コーナーにあるのをみたときは、びっくりしました。
 「裏千家茶道教科」と比べると、やっぱり見やすいです。版が大きいし、カラーだし、写真が多いし。足の運びの図もついてて、わかりやすいし。
 点前手続の本は、既にいろいろ持っているので、これ以上買ってもなあと思ってますが、なにもお持ちでなければ、便利かもしれません。
 1冊2,100円。全25巻。
 

投稿: まりも | 2011年2月24日 (木) 09時17分

情報ありがとうございます! カラーで読みやすいのはいいですね。

全25巻は無理だから(^_^;;)、ちょこちょこっと買おうかと思います。とりあえず、炭点前は買うつもりです‥。

投稿: two‐tea | 2011年2月25日 (金) 18時01分

江戸時代に江戸で作られた茶室の畳は、京畳だったのでしょうか。大名家などは京畳だったのでしょうかね、江戸表の家の茶室は。お教えください。

投稿: 栗原紀子 | 2015年8月31日 (月) 08時28分

栗原紀子 様
 コメントありがとうございます。ものすごく遅くなり、申し訳ありません。
 気にはなっているのですが、現在のところ・・・「わかりません」。かつての江戸屋敷の資料を探してよく見ればわかるのかもしれません。いずれ調べてみたいテーマではあります。

投稿: まりも | 2017年1月 8日 (日) 17時40分

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