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2011年3月 1日 (火)

「寸法録」

  お茶の先生が、
 「これ、いただいたの。おもしろいのよ~。今ちょっと使ってるけど、そのうち、貸してあげるからね」
と見せてくださったのが、「寸法録」(広瀬拙斎 著/河原書店/S22)。

 拝見したのは、全頁コピー(手触りから、かなり昔のコピーと推察)ながら、きちんと製本され、大事に扱われてきたことがよくわかるものです。

 棚、敷板、煙草盆などの寸法が、淡々と記載してあって、もー、ひとめぼれ。

 原本、じっくり読みたいな-。

 だいたい、本を探す流れとしては、

1・近隣の図書館
 ↓
2・県立図書館
 ↓
3・国会図書館
 ↓
4・(買うとなったら)Amazon
 ↓
5・「日本の古本屋

 1、2は全滅。
 3も「館内限定公開」(設置されている端末で本文の画像が見られる)で、だめ。
 4にもない。
 5で、なんと1冊だけ、岡山の書店にありました。

 5,000円。

 ごせんえん~。

と天を仰いでいたら、家人から、

 「本は、見つけたら即、買わないと。後悔するよ! 情報はただじゃ手に入らないんだから!」とけしかけられ、じゃなかった励まされ、購入決定。
 なにか見つけるたび、お互いに「買っとかないと!」と後押しするので、ちっとも本が減りません。

 到着。

 寸法録 320p 19cm

 小口が経年変化して褐色の古い本ですが、昭和22年のものとしてはいい状態。

 専ら指物に属するものを掲載

 曲の茶巾洗は用材は赤杉で指渡し七寸五分、高さ二寸七分、厚み一分四厘、櫻皮の綴目は十五となつてゐます。只今では唐金類で作つた茶巾盥を使用されてゐますがほんとうは曲の方であります。(p211)

とか、

 山道盆(玄々斎好)
 溜塗になつた、お盆で茶箱用花の点前に好まれたものでありますが、或時には莨盆、干菓子器等にも利用が出来ます 又ある時には大きな水指の盆蓋に利用しても面白いと存じます、お茶事の時など湯盆の替りに使つても差支ありません。(p163)

とか、へぇぇ、の記述満載。

 

以前調べた帛紗の寸法については、

凡そ縦九寸余。横八寸七分五厘

ときっぱり書いてありました。

 この寸法がすべて正しい、というわけではなくても、著者が調べて調べて、自分としてはこれ! と結論づけて書いた本は極めて明快で、読んでても気持ちがいいもので、あります。

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コメント

おもしろそうな本ですねぇ。
買った方がいい!って、言ってくれる御家族、いいですねぇ(^ v ^)/

着物の寸法を、寸で言う お客様多いんですが、
何寸何分って言われても、すぐには わかりません(> <)

曲尺を、カニ尺だと思っていたくらいです(^ ^;)
鯨尺ときたら、蟹尺だと思うでしょ?

投稿: きもの大長 | 2011年3月 4日 (金) 11時59分

 ほんとに、おもしろいんですよ。
 復刻しないかなー。しちゃおうかなー。

 「寸」「尺」だけでもたいへんなのに、曲尺(かねじゃく)と鯨尺(くじらじゃく)の区別まで・・・。呉服屋さんはたいへんですよね~。
 でも、なぜかきものの寸法は、メートル法だとしっくりこなくて、「一尺八寸二分」といった表現だと落ち着くんです。不思議。 

投稿: まりも | 2011年3月 5日 (土) 19時03分

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