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2012年2月29日 (水)

閏日/抹茶の効用と副作用

 雪なのに 武蔵野線が 動いてる(五七五)

 雪は降るしスカイツリーは完成するし東京事変は解散するし、
 なんかわさわさした閏日ですが、

 とにかく、
 ねーむーい。

 「春眠暁を覚えず」だと思ってたら、
 花粉症の薬を補充に行って、「眠気、だいじょうぶですか?」と訊かれました。

 バイナス75

 これのおかげで、かつては眠れないほどひどかった鼻づまりが嘘のように止まったけど、薬なんだから眠気とかいろいろあるんだった、そういえば。

 今年は、量が少ないようで(そうはいってもとんでる。1月はじめからとんでる。もっといえば、10月に突然、3日ほどとんだときがあった)、ちょっと強めに効いて眠いのかも。いずれにせよ、効いてるならよし。

 で、起きていたければ、抹茶の出番。

 残ったお茶が入ってる「近藤さんの茶ふるい缶」を週末までに空けなくてはならず、
 土の臭いがとれない楽茶碗もこれまたなんとかせねばならず、
 どっちにしろ、
 数日は飲み続けないといけない状況。

 人体実験の結果(被験者は自分です)、
 抹茶を飲むと、確実に目が冴える。
 多めに飲んだ日はいつまでもあまりにも元気で、ちょっとおっかないくらい。
 (そして眠くないから、と調子に乗っていろいろ作業すると、必ず翌日以降にしわ寄せが来る)

 「お茶がどれだけ身体にいいか」という話は、さっとみただけでもこれだけ出てきて、

 お茶の効用 (丸久小山園)
 

 成分の特徴(一保堂)
 

 お茶の成分と健康性(伊藤園)
 

 この前読んだ本にも、こんな礼賛が。

 そこで私はお茶がどの程度身体にいいものか、しらべてみることにした。
 抹茶をのむと、その夜はまるで眠たくない。それは私自身の体験でもいうことができる。
 昔は禅僧が眠気を防ぐために茶を飲んでいたというが、どんな作用があって眠くないのだろうか。
 それは、茶の中にあるカフェインというアルカノイドが、中枢神経、ことに大脳皮質の中枢に作用するからである。
 大脳皮質は、物を考えたり、考えをまとめたりする、中枢の集まっているところだから、カフェインの作用でその中枢が興奮すると、眠気がなくなり、疲労感もうすらいでくる。
 また延髄には生命を維持していくのに必要な呼吸中枢と血液循環系を支配している中枢があるが、カフェインはここにも影響をあたえている。
 カフェインによって呼吸中枢が興奮し、血管運動中枢が興奮すると、血管は収縮する。そして心臓の血液排出量が多くなるように働くのである。(後略。まだまだ続く)。(p206)

●出典 「明日への茶道入門 (1977年)」千宗室編/淡交社/S52 4/28 発行/執筆担当・塩月弥栄子 三田富子

 ここまで来ると、いいのかそれでほんとーにだいじょうぶなのか、いい話には必ずウラがあるぞという気もしてくるし、
 ちょっと調子が悪いときに抹茶を飲むと、すぐ胃が痛くなったり気持ち悪くなったりする、ってのはどんなもんかと、思っていたらちゃんと続きがありました。

 こんなにいいお茶なのに、のみすぎると胃が悪くなる時がある。それはなぜだろうか。
 それはお茶に入っているタンニンの作用によるもので、タンニンは胃の消化機能を弱くさせる。タンニンが変化すると腸や胃に悪い影響をあたえて、しまりがなくなるので、胃腸の弱い人、悪い人は、濃いお茶をのむのはよくない。(p206)

 ま、確かに。
 「茶は末代養生の仙薬である」(『喫茶養生記』)っていうくらいだもんねえ。
 なにもないほうが、こわい。
 (それにしても「しまりがなくなる」という表現はすごい)

 なおこの後、お茶が二日酔いに効くという話が続きますが、これまた人体実験の結果、ただでさえ胃壁が荒れてる二日酔いの朝に、抹茶なんてごめんこうむります、わたしは。

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2012年2月18日 (土)

思文閣大交換会、のWEBカタログ

 ふと気がつくと、こんなメールが来てました。

◆◆ 思文閣大交換会入札締切まで あと3日! ◆◆

 早い話がオークションですが、
 実は、「昨年より、WEB上でのカタログ閲覧・入札が可能になっております」。

 http://www.shibunkaku.co.jp/koukankai/201202/
 (明日(2012/2/19)17:00までの公開)

 覚入の赤茶碗。
 益田鈍翁の光悦写楽茶碗。
 荒川豊蔵の唐津風茶碗。
 佐久間将監の茶杓。
 松永耳庵の茶杓。
 浜田庄司の香炉。
 大田垣蓮月の亀香合。

 などなど、などなど。全198ページ。

 たぶん、お得意様しか送られてこないカタログを、無料でみられるとは。「情報はただじゃない! 時間か金か、時にはその両方を使わないと手に入らないもんなの!!」と常日頃ぶちぶち文句を言ってますが、こういうのはやっぱり、ありがたいことです。

 〆切間際で気付いて失敗。
 年に何度か、開催されるようです。

 美術品販売・買取、ぎゃらりぃ・美術館運営 思文閣
 

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2012年2月16日 (木)

「日々ごゆだんなきよう」

 「川口の「増幸」で、眞清水蔵六さんのギャラリートークがあるよー。行く?」
とお誘いがありました。

 行く行く。

 14時からという話だったので、13時の待ち合わせは、早めに行かないと座れないから、かなあ、と思ってましたが、店内をちょっと眺めていたら、

 「どうぞー」と2階に案内されました。

 「こちらにいらっしゃいよ」、と先着の年配の方々に促されるまま入ったら、
 そりゃもうちゃんとした茶室で、
 向切の炉には炭が入ってしゅんしゅん沸いて、
 「なんかすごいぞ」という道具が並んで、ありゃまと思ううちに、お点前が始まったのでした。

 完全なる、手ぶらです。しまった。

 もちろん「ない」と申告すれば、懐紙もくださるのですが、なんとなくタイミングを逸し、代用品はないかとごそごそしだしたら、

 本日、誘ってくださったこんねえさまから、すっと、懐紙が差し出されました。
 「すごくちっちゃいけど、楊枝も入ってるから」と、小声で。

 なにかと便利、と懐紙を入れてたこともあったのですが、どうも、かばんに収まりのいい懐紙入れがないなあ、と放置して、今に至る。・・・反省。
 いつどこで、お茶席があるかもしれないもんなあ。お茶の人からのお誘いだと、特に。
 (にしても、差し出すタイミングといい、さりげなさといい、かっこよかったなあ・・・。)

 眞清水さんの手によるとりどりのお茶碗で、そのままお茶をいただいた後、隣の広間でレクチャー開始。広間のすぐ横にパイプ椅子も用意されましたが、半数以上はその場で正座して拝聴。

 なんたって、四代・眞清水蔵六さんご本人が、すぐ目の前に。

・ 当初は「清水」だったが、「眞」の一字を賜って「眞清水」になった。たいへんめずらしい名前で、同じ名前のひとにいっぺんも会ったことがない。

・ (温度や形など)あぶないけど、もうちょっと冒険するとおもしろいものができる。

・ (人形手の茶碗を示しながら)青磁の茶碗というのは、還元でできるけど、これも、青磁と言えば青磁です。酸化だとこんな色になるんですね。でもお茶の人ってのはすごいです。捨てるようなものの中から、目利きで取りだして、いいものにしちゃう。
【人形手青磁茶碗】 薪をたくさんくべていぶし焼きにするところを、焔が出すぎて酸化してしまい青い色にならなかった、いわば青磁としては一種の失敗作。しかし日本では"侘び茶"に叶う茶碗としてもてはやされた。(「茶碗の基礎知識」p45)

・ やはり、使っていくのが一番です、使ってるとどんどんいいものになる。

 仕事が好きな人が、自分の仕事について語るとき特有の、うれしそうな様子が全身から立ちのぼっていて、時々、息子さん(眞清水福山)が、「あんまり長くなっても」「そろそろまとめていただいて」と小声で入られるのも、なんとも、ほのぼのしてます。

 最後に
 「ご質問があれば、なんなりと、なにかお気づきのことがありましたらお教えくださいますようお願いいたします」とおっしゃったのを、これだけの人がどこまでも謙虚だ、と頭の下がる思いで聞いてました。

 終了後、1階で、あれもいいこれもいい、と見学会。
 6桁以上のものを見慣れると、4桁がやけに安く思えるもんです。
 よくないよくない。
 道具の寸法をみるのに、出番があったのは、これ。

 巻尺+ビクトリノクス
 ちいさい巻尺。
 (下のは、極小の楊枝もついてる、ビクトリノクスのナイフ)。

 このふたつ、どこにいくにも持ち歩いてますが、懐紙は不覚でした。

 そしてちょうど、電車の中で読んでいた本は、これ。

 「日々ごゆだんなきよう」。(上田宗箇流第十六代家元 上田宗冏 著)
 ・・・まったくもって。

真清水蔵六(ましみずぞうろく)
 文政5年-明治10年(1822-77)
 京都の陶工。初代蔵六。
 色絵・金襴手・青磁・染付・高麗写しなどを製して名工の名が高い。
 現代は四代目。
 (「新版 茶道大辞典」より一部を引用)

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2012年2月11日 (土)

冬・天空の茶室/展覧会ふたつ

 雪でぎゃぼーんとなってしまった、予定。

 「空いてる日、ある?」と、再度、こんねえさまからお招きをいただき、
 いそいそと出かけてまいりました。

 冬の、天空の茶室

 「千家の方は我が家の灰を見たら皆さん必ずギョッとします。」

 藪内流の炉灰

 炉の中なので、よく写りませんが。

 灰がころころしてます。練香の小さいのが、いっぱい入っているイメージ。
 四隅を切り立てて形づくってあり、

ipadで作図。ひっどい、絵

 上から見るとこんな感じ。
 まん中の丸が釜で、四角が炉縁で、斜線が稜線。

 初炭・濃茶・薄茶をごちそうになり、
 午後は別のところに出かける予定でしたが、

 「・・・ねえさん、長野さんの展覧会、いつ行きます?」
 「15日までだよねえ。あーあと、鬼丸さんの展覧会も行きたいんだー」
 「午後の予定変えて、行っちゃいます?」
 「行っちゃおう!」

 まず、渋谷。
 東急本店そばのおいしいパン屋さん(VIRON)を教えてもらって、お昼。

 展覧会で、釜師さんにいろいろ説明してもらいながら、

 「こういうところに来ると、もっと稼がねばと思います。あーあの小丸釜!! なんてかわいらしいのーーーー」
 「この飾火箸もいいね-。ねじりがいいなー」
 「バレンタインのテーブルコーディネートは、釜師さんの奥さんがやってるんだって。すごいなー。華やかで、すてき」

 ふたり一緒に目をつけた茶碗。

 「いいなー」
 「いいねー」
 「・・・午前中、萩じゃない茶碗がほしい、って話してましたよね?」
 「・・・・いった」
 「ありますねえ」
 「うーん」
 「これは、もう、そういうことじゃないですかねえ」

 おひろめに、またよんでいただけるそうです。やった!!

 (わたしは)一銭も出してないのに、
 なんかとってもいい買い物をした気分になって、
 にこにこと、次の会場、新宿の京王へ。

 最後の添釜に、入れました。
 都内で添釜のあるデパートなんて、もうそんなにないよねえ、と話しながら。

 売約済の赤札があちこちにあって、6桁のものがずらり並んで、観る分にはとてもいいのですが、手が届くというわけにも、と思ってたら、「御徒町の2k540にも、お店ができたの」と、ねえさんが耳打ちしてくれました。

 よし。
 次は、そこだな。

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2012年2月 8日 (水)

ウメサオタダオ展/またしてもガンダム

 「ウメサオタダオ」に行きたい行きたい行きたい行くんだ、と家人が騒いでいるので、ふーん、と、日本科学未来館へついていったら、

 「梅棹忠夫」展でした。
 「みんぱく(国立民族学博物館)」の初代館長。

 幼少期の昆虫や切手の蒐集に始まり、山登りからフィールドワークへ、動物学から民族学へ。さらに膨大な資料と発想を整理・分類・発展するための情報処理方法を考案し、様々な分野にわたって膨大な著作をのこす。

 「いっぱい本を書いて、独自の情報整理法を編み出した文化人類学者」だと思ってましたが、そんなことじゃもちろん収まらず、なにより会場のあちこちに書いてある言葉がかっこいい!!

 自分自身の経験の記録を、着実につくってゆこうというのは、資料の蓄積ということのもつ効果を信じてるからにほかならない。

 胸のすくような爽快感から、腹がたって仕方がない不快感までには、だいぶんの距離があるようにおもうのだが、ひとによって、こうも受けとり方がちがうのだろうか。これは、わたしにとってひとつのおどろきであった。

 目がみえないままでも、この仕事はやれるのではないかとおもった。それにはもちろん、たくさんの友人たちのたすけにたよらなければならないが、みんなにたのんでみよう。わたしは決心した。(失明後・70歳)

 ひとつのアドベンチャーがおわったら、つぎのアドベンチャーの計画にとりかかる。それは連続してなにかある究極の目的につながるものである必要はまったくないのだ。そのときそのときに、全身全霊をあげてあそぶだけのことである。(71歳)

 ということで、買いました。

 図録:1,800円
 
 「梅棹忠夫-知的先覚者の軌跡」
 (amazonでは取り扱いがなく、インターネットの書店にも「在庫なし」の表示だらけですが、みんぱくのミュージアムショップから買えるようです)。

 原稿用紙
 レジでおまけにつけてくれた、本人使用の原稿用紙。

 ついでに、こんなのも。

 スーパー元素周期表
 「スーパー元素周期表」(クリアファイル)

 300円
 
 元素を特徴にあわせて擬人化したもの。

 かわいくてつい手放せなくなっちゃったスタンプ。

 420円
 ゾンカ(ブータンの言葉)で「クズザンポーラ」。
 意味は「こんにちは」。
 (後で絶対忘れるので、こうやって書いておくと検索できて便利)。

 前に来たのは、確か「お化けで科学する」という企画。
 「予告なく驚かされる」ことが大嫌いな家人が、純粋に「おもしろそう」と行ったのに、なーんと、展示室の一画が「お化け屋敷」仕様で、出てから種明かしをするという企画で・・・。気の毒なことになってました。わたしも「サプライズ」が大嫌いですが、「がんばってるなあ、お化け役」と思い、まあ、どうにか。

 そのとき、お昼は今度ここで食べてみようねえ、と話していたのを思い出し、7階のレストランへ。

 で、なにげなーく外をみたら。

 Diver City tokyo
 

 おや?

 意外と小さいガンダム

 ガンダムだ!

 ってことで、

 ガンダムめざして移動。

 工事中
 

 公園は整備中で足元までは行けませんが、
 がっちり近くまで寄りました。

 柵の向こうのガンダム
 

 前にお台場で3回も観てるのに(!)、ついつい。

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