« ひな祭りのちっちゃな茶事 | トップページ | 畳の焦げとり »

2012年3月18日 (日)

茶入が。

 先日、湯島の叔母の家近くをふらふらしていたら、

 蓋置についたちいさい、ちいさい値札を発見。

 この作家がこの値段!?
 思わず入ってみると、
 茶道具を主に扱う、骨董品店。

 あれまあ、
 淡交の会記に載ってるような道具がわんさかあること。

 しかも。
 がんばれば手の届くものがそこここに。

 「大きな会にお使いになると、その後、そのまま仕舞いっぱなしってことが多いんですよね」「だからどれも状態はすごくいいんです」

 ・・・勿体ない。

 でもまあ、ここの道具はまだ次の人に行くだろうからいいとして、
 折にふれいただいたわたしの道具、このままだと、いずれただのごみになっちゃう。

 と思案していたところ、
 これまた先日、天命鋳師さんから「いもの」の話をうかがう機会があり、

 「ものには想いがある」。

 その前の眞清水さんのギャラリートークでも

 「道具は、使わないと、よくならない」。

 去年の地震の際、
 唯一粉々になった茶道具が抹茶碗二碗で、耐震ラッチを開けるときに気をつければよかったとくよくよしてたら、「そのふたつが、ほかのを全部守ってくれたと思えばいいじゃん」と家人になぐさめられ、それもそうだと思うことにしました。

 そんなことを考える余裕もなにもなく、根こそぎなくなったりもするわけだし。
 まーとにかく、しまいっぱなしはよくない。いずれごみになる運命ならば、せっせと自分で使わねば。

 と決意したそばから、
 今度は、

 茶入の口が、欠けました。
 清めてる最中に、ぽろっと。砂糖菓子が崩れるように、ほろっと。

 というわけでここしばらく、
 くよくよくよくよ、くよくよくよくよしてますが、
 これから金継ぎに持っていきます

 「もったいなくて使えないより、自分で最後まで使ったほうがいいでしょ」と茶入に言われたことに、します。いやしてやる。使う。負けないぞーっ。

|

« ひな祭りのちっちゃな茶事 | トップページ | 畳の焦げとり »

コメント

確かに真清水さん言ってたねー。道具は使わないとよくならない。でもこうも言ってた「いいものは良くなる、そうでないものは古くなるだけ」イタタ~と思いましたよ。
109でゲットした良くなる可能性のある例のものをご披露したいと思います。ご縁を下さったN夫妻とご一緒に来てもらえるとうれしいけどまだ炉中が悲惨なままです。

投稿: こんゆう | 2012年3月24日 (土) 13時00分

 「いいものは良くなる、そうでないものは古くなるだけ」、おっしゃってましたね~。ただ古くなるだけってのも気の毒なので、どっちにしろ使わないとだめなんですね。

 例のもの、楽しみでーす。いろいろ御多用の由うかがってるので、別途、ご都合のいい日をお教えくださると幸いです。よろしくお願いします!!

投稿: まりも | 2012年3月28日 (水) 22時17分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/170159/54249094

この記事へのトラックバック一覧です: 茶入が。:

« ひな祭りのちっちゃな茶事 | トップページ | 畳の焦げとり »