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2012年5月30日 (水)

茶入の帰還

 3月に金継ぎに出した茶入、「できました」と連絡がありました。

 荷物がいっぱいのときは落としそうでこわい、
 宴会のついでに取りに行くなんてそんなひどい、
 車で行って、そーっと持って帰らねば、

 と思案してたら、
 「留守番電話、ききました?」と再度連絡が。
 たいへんたいへん。

 「遅くなってすみません、茶入の修理ができたということで」
 「どれだっけ。あーこれこれ」
 箱を出しながら、
 「・・・わかんないよ」と、ご主人がにやり。

 わかんないってどういうこと、いいかどうかわかんないってこと?
 どきっとしたら、
 「どこをどうやったのかねえ、さっぱりわかんない。でもすごい」

 震える手で開いてみたら、

 1センチくらい、欠けてた

 わかんない。

 口の部分がUの形にあいてた

 これは、確かにわかんない(!)

 「すごい。ほんとにすごい。ありがとうございます。てっきり、金のすじが入るんだとばかり」
 「上手な人がやると、共継ぎができるらしいよ。でもこれはすごいねえ。ほんとにわかんない」
 とご主人が言えば、もうひとり、お店の方が、
 「こういうときは、どんなに小さいかけらでも、持ってきた方がいいようですよ」
 「それはもう、ミクロン単位のも持ってきました。よかったー」

 「ところで、これは、落としたの?」
 「・・・・・・いえ。口の内側を、ちり紙で拭いてたら、ぱりっと」
 「・・・あーねー。口のところは薄いからねえ」

 稽古場には、ちゃんと小羽根も筆もあるのに、弟子ってばこの体たらく。
 先生、いろいろ申し訳ありません。

 思ったよりは安い授業料で済んだので(でもそれなりに高いけど)、

 「この分でほかのが買えるかも。ありがとうございます」

などと、余計なことまで口走ってうきうきと帰宅、したけど、やっぱりいろいろ反省が足りない、気がする。

 当分、なにも買わない。きっと。・・・たぶん。

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コメント

写真で見る限り欠けたところがわからない。すごい職人さんですね。直したいのがいくつかあるんだけど…雑に扱ってはいけないのはわかっているんだけど

投稿: そうかくん | 2012年6月 1日 (金) 09時52分

 そうなんです。現物をいくらながめても、わたしには、全然、わかりません。
 丁寧に扱っていても、しまっておいたのを出したら欠けてたとか、仕覆をぬがせただけでぽろり・・・なんてこともきいてます。
 かけらをどんな細かいものでも集め、直ちに修理に出したのは正解でした。もう出したくないけど。

投稿: まりも | 2012年6月 1日 (金) 18時49分

いや、いくら想定より安く済んだからって、余計なもんは買わなくていいから。

投稿: 家人一号 | 2012年6月 1日 (金) 20時41分

 はいっ、必要なもんだけ買うことにします! (いつもそうだけど)。

投稿: まりも | 2012年6月 1日 (金) 20時42分

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