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2013年3月18日 (月)

ベンチャーJAM2013・茶道体験講座

 「ベンチャースカウト向けに、お茶やらない?」と家人から話があったのは半年くらい前。(その手の話は絶対断らないことを、よく承知してます)。

 「あー、ベンチャースカウト。高校生ってことだよねえ。いいよー」
 「そうそう。茶道章とってもらっちゃおうかと
 「期間は?」
 「いちんち」
 「ムリ。それ絶対ムリ。やったことある人ならともかく、1日で盆略点前までやるのはムリ」。

 抹茶を飲んだことがあるかないかわかんない高校生(しかも複数)に、1日で席入りから飲み方から盆略点前までマスターしろと。ムリです。

 と、言いはったけど、全部できなくても、とっかかりになればいいんだからと言われ、しぶしぶ了承。

 ならばと、事前課題を山のように用意して提出したら、
 「事前課題の難易度が高すぎます。茶道章取得でなく、茶道体験ってことでいいので。それから時間は2時間でお願いします」
 「茶道章の細目がいくつか、できればいいってことですよね?」

 それなら簡単。

 会場は、「埼玉県加須げんきプラザ」。

 茶室あり。炉も水屋もあり。

 と、きいてたのに。

 一応、念のため、下見に行ったら、

 座卓、常駐。

 ヤバイ!

 床には座布団

 中釘は今いずこ

 ヤバイ!

 「使われてない」

 謎の置物

 まぢでヤバイ!(やばい!)

 「あのー、ここ、茶室で使ってますか? それから、この水道、使えますか? ここに水流してもだいじょうぶですか?」
 「確認してきます。・・・水は出ないそうです。それから、水は流さないでください。すみません。ここに来てからかれこれ3年ですが、この部屋を茶室として使ってるの、みたことないんです」

 通電するのか?

 まぢヤバすぎる!

 と言っても仕方ないので(「茶室」としての利用者がいないんだもんなあ。あーもったいない)、電気ポットと、水を捨てるのに大きい鍋を確保。(給湯室もガスレンジが撤収されて、お湯が沸かせない)。

 この後、この釘、とれました

 軸もかけたいけど・・・水屋の釘をみたところ、
 かけた途端に、落ちる気がする。やめる。

 で、当日。

 侘助と雪柳

 せめて、へたくそだけど、花だけでもなんとか。(花入は施設の「華道道具」ロッカーに入ってたのを使用)。

 当然、この裏はなにもなく・・・

 開閉練習のため、押入から襖を"かっぱぎ"、入口に設置して準備完了。

 
 ベンチャーと同年代、高校2年の修学旅行で買った茶碗

 そしてふたをあけてみたら、

 参加者は、

 ひとりでした!!!

 「あれ? ふたりってきいてたけど」
 「すみません、急用ができちゃって・・・ひとりなんです。いいですか?」
 「もちろん」

 そんなわけで彼は、

 バジルさんのお菓子をひとりじめ。

 春がすみ。器は母の作。
 「春がすみ」

 蝶々とねじりん棒
 「蝶々」と「ねじりん棒」

 それはもう熱心に、、お辞儀、歩き方、お茶の飲み方、お菓子の食べ方、拝見の仕方、を着々と履修。

 写真撮影やらビデオ撮影やら様子見やらで訪れる指導者(つまり大人)のみなさんをとっつかまえて、お客さんになってもらい、抹茶もうまく点てられるように。

 前の社中で、亡くなった方からいただいたもの
 

 そこまでできれば十分なんだけど、

 「茶道章は「薄茶点前ができること」ってなってて、しかも細かく茶碗の拭き方だのなんだの書いてあるから、今日は修了までいかないけど、できるだけいっぱい、やっとく?」
 「やります!」

 「手品みたい」と目を丸くしていた帛紗さばきも、どうにかこうにか、できるようになり、お昼ぎりぎりまで、がんばりました。えらいぞ。

 「茶道章、ぜひとりたいです。またお願いします!」と言われ、いいねえ嬉しいねえ、と片付けはじめたら、

 「お菓子、余ってるでしょ? でもって、午後ないんでしょ? じゃあさあ、ロビーでお茶点てない? 話つけてくるからさあ」

 と家人が話をつけてきて、

 書道章担当の方が書いてくださいました

 このような仕儀に相成りました。

 喫茶・黒澤

 「このお菓子、友だちが作ったの? すごいねえ、おいしいねえ、プロみたいだねえ」
 「そうなんです、すごいんです。そのへんのお菓子屋さんよりずっとおいしいし、きれいなんです」

 ことバジルさんのお菓子となると、自慢しまくり。

 1時間で10名余りの方が立ち寄り、「おいしい、おいしい」と言ってくれて、

 お菓子は、・・・(ひとつ確保しておいてよかった)。

【追記・2013/03/19】
 薄桃色の茶碗は、ベンチャースカウトと同年代、高校2年の修学旅行に京都で買ってきたもの。「街」の勅題茶碗は、前の社中でご一緒した方の形見分けにいただいたもの。この日は彼岸入りでした。

【追記・2013/03/21】
 バジルさんのブログ「和のお菓子作り」に、お菓子の記事が掲載されました!

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2013年3月10日 (日)

雛の宵(延長戦付き)

 「おんなじことばっかりやってるのが、いいんだよ」と言ってたのは、確か『水曜どうでしょう・原付ベトナム縦断1800キロ』の大泉洋。

 「銀の森のパット」(モンゴメリ)ばりに、変化が大嫌いなわたしとしては、まったくもってそのとおりで、今年もめでたく、恒例ひなまつり宴会(3日じゃないけど、そこはどーでも)。

 金曜は固いつぼみだったのに!

 ぐずぐずしていた梅が、突然満開。
 なんなんだ、この暑さ。
 やっぱり茶箱にすればよかった・・・。

 
 でも、前日に炉の用意しちゃったし。
 濃茶も買ってきたし。
 主菓子買ってきて~、でも菱餅みたいのは干菓子とかぶるからだめ~、と頼んじゃったし。

 かけたことないけど、掛花入にもなります

 花屋さんが「桃の花はもうないです。これは、もう売り物になりません。花が黒くなってるし」というのを、それでもいいからと譲ってもらって、
 いれてる間にも、どんどん花が落ちていくのを、仕方ない、上にのせてみた、花入(兼結界)。

 かけずり回ってる最中に「あのさー、明日まで、これ、パソコンできれいにしてほしいんだけど・・・」とおそるおそる切り出した母にぶうぶう言いながら、「どこそこの会計報告」をエクセルで作って準備が遅れ、
 電車の遅延にはじまり、休みだの閉店時間前に店が閉まるだの数が足りないだの、あちこちで切ない目に遭って、菓子屋を4軒まわった姉の到着も遅れ、

 開始は、予定より2時間遅れの8時半。

 皿:幸兵衛窯/雑煮椀:末広松沈金 会津塗/向付:母、の作
 手鞠寿司+はまぐり潮汁+菜の花辛子和え

 飾り切りにしてみました
 茶碗蒸し(椎茸+海老+鶏ささみ+百合根+三つ葉)

 だって、いっぱいいっぱいだったんだもん
 玉葱のかきあげ(春日部ロビンソンじゃなかった、春日部西武で、買っちゃった(!))
 器は母の手付き鉢。(向付の器も)。
 

 きものっぽく、盛ってみた
 姉の差し入れ。(土井しば漬本舗

 後炭をやろうと燃えかすばかりを入れた火も落ちてきたし、でも、後炭やるより食べたいし、

 ベンフォールド ローソンズ リトリート シャルドネ2012(酒屋さんのおすすめ)+薫り華やぐエビス
 いろいろ飲んですっかり楽しいし、

 そしてもう夜の9時だし。

 決断。

 「濃茶は、明日! 今日は、自由参加で薄茶にします!」

 寒氷、今年は三色作りました

 自由参加(でも結局全員参加)の薄茶が終わって、あらかた片付け終わったら12時。

 もう寝るすぐ寝ると思ったけど、
 薄茶の前に、火消し壺に残ってた炭のかすを、すべて炉に投入したため、大量の極小燃えかすが。
 途中で拾うのがめんどくさくなり、いいや埋火にしちゃえと灰をかぶせたものの、
 やっぱり火事になったらたいへん、と、灰ごとごっそり取り出し、
 そうこうするうちに、あたりには灰のほこりがもうもうと。

【実験結果】火消し壺いっぱいの燃えかすと、輪胴ひとつで、推定70℃の湯は沸く。
【教訓】灰をいじるときは、舞い上がるほこり対策を万全に。(というか、勢いでいじっちゃいけません)。

 翌朝は、盛大な畳拭きから開始(・・・)。

 それなのに。ああそれなのに。
 すさまじい花粉の量で、
 換気なんかできるわけない!
 ・・・炭手前省略。(ますます、茶箱にすればよかった)。

 赤坂・青野
 苦労ひとしお、で、おいしさひとしお、の主菓子(赤坂・青野)。

 そして延長戦のせいで、肝心のおひなさまの片付けが間に合わず、
 今度は、片付けの延長戦決定。
 (ついでにまたお茶やったりして・・・でもこの次こそ、茶箱にしよう)

【会記】

床 ひな飾り

花 桃、菜の花
花入 宮澤章 造
釜 阿弥陀堂 長野新 造
水指 橋場藤次郎 造
茶入 大海 清水茂生 造
仕覆 藤種緞子
茶杓 紹尚 作 銘 雛の宵
茶碗 光悦 乙御前写 赤茶碗 昭楽 造
蓋置 竹 (花押調査中)
建水 春慶塗 曲
御茶 長閑 一保堂 詰

菓子 はまぐり他 青野 製
器 杉木地 銘々皿

 母は陶芸、父は木彫をやっとります

薄器 青海波 英樹(父です) 造
茶碗 内裏雛 水野花映 造
薄茶 春かすみ 丸久小山園 詰
干菓子 菱寒氷 貝 自作
干菓子器 真塗四方盆

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