« 2013年8月 | トップページ | 2013年10月 »

2013年9月30日 (月)

草人木・その49(茶の歴史・14)/続・東京国立博物館

◆問◆
 次のうち、松平不昧と同時代に生きた人物を選べ。

1・川上不白
2・尾形乾山
3・宗入(樂家五代)
4・市川團十郎(初代)

---*---*---*---*---*---*---*---

 夏の宿題で作った年表をつなげてみたら、こんなことになりました。

 全長・・・今度測ります

 長大な巻紙。
 作る際に、やっぱりこれは入れとかないとね、と入れた松平不昧。

 するとなんと、この前「和様の書」で行った東京国立博物館・東洋館に「古今名物類聚」が。

 
 松屋肩衝

 オールカラー・・・確かに
 

 村雨

 「撮影禁止」の表示があるもの以外、撮影自由の東博。
 しかも、訊いてみたところ「個人のページだったら、載せてもらってかまいません」。
 ということで、

 
 誰もいない部屋で

 本館4室の「志野茶碗 銘 振袖」

 ぐるりと堪能

を、反対側からみたところ。

 いいのか悪いのか、人がいなくて見たい放題。
 う-。たまらん。
 (東博のページにある写真は、もっとよく見えます)。

---*---*---*---*---*---*---*---

◆答◆
 1・川上不白(1719~1807)

 尾形乾山(1663~1743)
 樂家五代宗入(1664~1716)
 初代市川團十郎(1660~1704)
 松平不昧(1751~1818)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年9月 9日 (月)

夏の宿題その2・補足(茶箱-続き)

 遊びにきた友人が「抹茶、飲みたい」ということで、
 「お点前いる? 茶箱やっちゃう?」と訊いたら、(ブログを読んでくれてます)
 「いい、いい、そんなたいへんだから」
 「いや全然たいへんじゃないけど」
 「茶箱って、どんなのかわかんないし。ほら、あのおおきいのしか知らないからさ」
 「・・・おおきい?」

 お茶屋さんの茶箱、主に衣類を入れるのに使う箱、と判明しました。
 確かに、あれも茶箱だ。大きい。

---*---*---*---*---*---*---*---

 前回(夏の宿題その2・茶箱)の続きです。(共通点の多い拝見については、長くなるので後日載せます、と前回書いた部分)。

【茶碗、棗の仕覆(雪、月、花、色紙)】

◎茶碗の仕覆の扱いは長緒に準じる。ただし、箱に入れる際、緒を片トンボに結び、右から左に二つ折り。大津袋は両耳を中に折り込み、同様に二つ折り。
◎棗の仕覆は打ち返さない。よって、茶碗の仕覆、棗の仕覆ともに、打留は勝手付を向いている。

【拝見ありの手続(雪、月、花、卯の花)】

△拝見を受けたら、元のように(茶碗に添えて出す前のように)古帛紗の位置を変える。(花のみ例外)
◎茶碗に湯を入れ茶筅通し、茶巾取って茶碗を拭く。
△茶巾、茶碗に入れて置き、茶筅を入れる(このとき花は古帛紗を盆の右横にかける)。
△建水、箱とひき(共通)、箱の向こうに古帛紗を広げる(花は不要)。
△茶碗は三手で古帛紗の上に置く(花は不要)。
◎蓋(卯の花、花)、または掛合(雪、月)は客付斜めから拝見に出す。
◎箱は瓶掛正面に戻ってから客付斜めにまわり、膝前に置いて正面をただし、蓋(掛合)下座に出す。  
△問答後、掛合は客付斜めで瓶掛前右方に置く(月、雪)。蓋は瓶掛正面に持ち回り、膝前に置く(卯の花、花)。
◎箱は客付斜めでとり、瓶掛正面にまわって勝手付に置く。(月、雪は掛合を取り込んだ位置のまま、箱をとる) 。
◎箱を置いたら振出しを蓋(掛合)の右に置く。
◎茶碗を取り込んだら古帛紗をすぐ二つ折りにする。

【拝見なしの手続(雪、月、花、卯の花)】

◎お仕舞いの挨拶後、元のように(茶碗に添えて出す前のように)古帛紗移動 。
◎振出しは、古帛紗の後(右膝横)に取り込む 。
△茶筅通しの後、茶筅を右手に持ったまま、茶筅筒を取って箱に入れる。(花は茶筅を元の位置にもどし、茶筅筒には入れない。月は茶筅を入れた茶筅筒を器据にもどす)。
◎建水に湯を捨て、茶碗を拭く。
△茶碗を置き、茶巾を取って茶巾筒を取り、箱に入れる。(花は茶巾を元の位置にもどし、茶巾筒には入れない。月は茶巾を入れた茶巾筒を器据にもどす)。
◎帛紗をさばき直し、茶杓を清めて元の位置にもどす。
◎帛紗を払って元の位置にもどし、建水、箱と引く。(花は箱を引いた後、蓋を取り、茶筅を茶筅筒に入れて箱に、茶巾を茶巾筒に入れて箱に入れる)。
△茶杓、棗、茶碗と仕覆に入れる。(卯の花は仕覆がないため不要)。 
◎茶碗を箱に入れたら、振出し入れる。(月は茶碗を入れる前に茶筅筒、茶巾筒と箱に入れる)。

---*---*---*---*---*---*---*---

 いちばんひっかかる(間違える)ポイントはここだ、と思ったところ。もうちょっと明快な区分けができるような、できないような。

【箱をすすめるタイミング】
◆箱、建水をすすめた後、茶筅筒から茶筅出す→卯の花、雪、月、和敬
 棗→古帛紗→箱→建水 清めてから茶筅、茶巾(卯の花)
 棗→古帛紗→茶碗→箱→建水 清めてから茶筅、茶巾(和敬)
 仕覆脱がせて→箱→建水 清めてから茶筅、茶巾(雪)
 仕覆脱がせて→筒置き→古帛紗(掛合)→箱→建水 清めてから茶巾、茶筅(月)

◆茶筅筒から茶筅を出した後、箱、建水をすすめる→花、色紙
 仕覆脱がせて→茶筅、茶巾→蓋して箱→建水 清める(花)
 仕覆脱がせて→茶巾、茶筅→蓋して籠→建水 清める(色紙)

---*---*---*---*---*---*---*---

 作業中に、飛び込んできた文章。

 茶箱は点前の規則ばかりで完成されているものではありません。基本さえしっかり頭に入っておれば、徒に末梢的な手続にとらわれることなく、思う存分この点法によって楽しむことができると思います。

 「定法無きが故に定法大法あり」

 絶えずこの言葉を念頭におかれるよう希望して止みません。

  出典:「裏千家茶道教本 点前編5 茶箱点前全伝」(淡交社/S39)

 だ、そうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年9月 5日 (木)

草人木・その48(茶の歴史・13)/「和様の書」・アジアの占い体験

◆問◆
 三色紙の名称と筆者をそれぞれ書け。

---*---*---*---*---*---*---*---

 朝起きたらたいへんな雨、でも、午後には晴れそうと駆け込んだ、東京国立博物館「和様の書」

 並ばずにするっと入れましたが、
 書をなさってる方が多いようで、じーーーーーっとみる、見る。
 監視員のみなさんも、書について熱心に語る人を止めること、ケースに貼り付いている人をそれとなく引きはがすこと、携帯電話が鳴ると飛んでいってもの申すこと、でけっこう忙しそう。

 書はさっぱりわからないけど、じーっと見てると、なんとなく読めそうな気がしなくもない。なんだかんだで、2時間以上滞在。

 とにかくこれだけは見たかった「平家納経」もじっくり見られたし、後白河法皇が作りかけの絵巻に菩提を弔う経が書かれた「目無経」、解説に美福門院や待賢門院の名前がある「久能寺経」、見るほどに去年の「平清盛」を思い出してしみじみ。

 「三色紙」も現物をしっかり見てきました。

 昼食後、ちょっと座りたいなあと、時間がぴったりだった、東洋館地下1階「ミュージアムシアター」へ。
 きらびやかな画像が目の前に広がり・・・、気がついたら終わり近くでした。失敗。
 90人くらい入れる会場のようですが、その回の観客は5人。

 新しくなった東洋館ははじめて。黒が基調のすっきりした展示室に、すっとそびえるエレベータ。なんかかっけーぞ。

 エレベータから透けてみえる仏像がなんともいい

 乗りたくなって最上階(5階)まで行き、あちこち見ながら階段を下りてきたら、

 「これ、やりませんか?」

 思わずいじりたくなる

 「アジアの占い体験 ラッキーアイテム」。
 紙をぎゅっと挟むとエンボス加工のように浮き上がる。おもしろい。・・・ちょっとほしい。特にくまのが。

 下にあるのは「和様の書」で買ったクリアフォルダ
 

 「占いの結果がよくなくても、ラッキーアイテムがあるからだいじょうぶ、ということなんです。よろしければ、隣の占いも、どうぞ」

 かわいい刺繍のクッション
 隣は夢占い。

 クッションをいくつかめくったら全部いい結果で、全部いいのかと思ったら、

 「いいのが6つ、よくないのが4つ、あります」
 「3勝でした!」
 「そりゃよかったですねえ」

 さらに隣。

 シャガイ占い
 「シャガイ占い 振ってわかるあなたの運勢」。

 骨?

 「ヤギのくるぶしの骨で占うんです」
 「ほんものですか?」
 「ほんものです。このように、骨に特徴があります。その特徴から、各面に「ウマ」(馬の骨のようにたいら)、「ラクダ」(2つの凹みがある)、「羊」(羊の背のように丸く、なだらか)、「ヤギ」(中央に大きな凹みがある)」と名がついてます。サイコロのように振って転がすと、4つの面のどれかが出るので、出た面の組み合わせで占います」

 振って、並べてみたら、

 それぞれ各面がでました

 「すごい! 5つ星がでました!」

 トーハク版シャガイ占い
 (クリックすると別画面で表示します)

 『最高の組み合わせ。非常に良い運勢』。

 ボランティアのおじさんと、思わず拍手。

 「ほんと、めったに出ないんですよ」
 「ありがとうございます。おもしろいですねえ、夏休み、人気だったんじゃないですか?」
 「うーーーーん」
 「ダイオウイカに、とられちゃいました?」
 「うーーーーーん」おじさん、苦笑い。

 閉館ぎりぎりに撮った写真

 東洋館3階6室
 オアシス6 アジアの占い体験
 2013年1月2日(水) ~ 2013年12月23日(月)

 朝10時半について、出たのが16時半。
 結局、いちんち遊んじゃった。

---*---*---*---*---*---*---*---

◆答◆
 寸松庵色紙 伝紀貫之筆
 継色紙 伝小野道風筆
 升色紙 伝藤原行成筆
 

●出典
 「新版 茶道大事典」(淡交社)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年9月 1日 (日)

夏の宿題その2(茶箱)

 「夏休み最後で」「宿題が」とラジオが言っております。

 やかましい。

 そもそもやる必要ないものを、無理して今日掲載することもないんだけど、
 そろそろやめとかないと、きりがない。

 夏の自由研究。「茶箱の点前手続における共通点を探す」。

 卯の花・雪・月・花・和敬・色紙。少なそうに見えて、そうでもない。
 似てるようで似てない。
 わかりそうでわかんない。
 あーもういい加減覚えたい。

 と思ってたところに、「点前手続を横断的に考える」という話を聞く機会があり、やってみた結果、・・・終わらないよう。

 ◎は全点前共通、△は概ね共通で作ってみましたが、見直すといろいろ出そうなので、違ってたら訂正します。

---*---*---*---*---*---*---*---

【茶箱の仕組み方】

◎振出し(茶箱左上)、茶筅筒(茶箱右上)、茶巾筒(筒も箱も茶碗と茶筅の間)の位置は一定。
◎茶碗と棗の間には必ず布がある。仕覆(月、雪、花、色紙)か、古帛紗(卯の花、和敬)。
△茶杓は茶碗の上に伏せておく(卯の花、花、和敬、色紙)。掛合がある場合は掛合に上向きで入れる(月・雪)。
◎帛紗は蓋を開けたら一番最初に取り出せるよう、草にさばいて入れる。

【点前手続の共通事項】

◎持ち出した茶箱は、まず瓶掛正面に置く。続いて建水を取りに行く。
△茶箱は勝手付に置く。ただし、盆に載っている茶箱は、いったん盆ごと右方向に置く(卯の花、花)。
△帛紗出したら草にさばき、右方向にある盆(蓋)を三の字に清める。清める際は、左側を少し持ち上げる。(色紙は帛紗に茶碗を置くため不要。月は帛紗を左手に握り込み、小羽根で清める)。
△茶杓出したら振出し出す。(色紙は茶巾箱、古帛紗を出してから。月は香を焚いてから)。
◎振出し→総礼→茶碗出す。
◎箱、建水すすめたら、居前を正し、棗、茶杓と清める。*花は「居前を正す」という記載なし。
◎最初に茶杓清めたら、そのまま鉄瓶の蓋閉める。
◎箱の中の茶筅筒、茶巾筒は左手で出し入れする。
 (器据の上の茶筅筒は、右手で取り置き(月のみ)。*例外:拝見なしで茶筅通しの後は左手で茶筅筒を取る(置くのは右手))
◎茶筅筒から茶筅を出したら茶碗にあずける。
◎茶筅を湯通ししている間に茶巾をたたみ直す。(茶巾筒(箱)から茶巾を出してすぐたたみ直すのは卯の花、色紙。他は茶巾筒から取り出すと一度置く)。
◎客から茶碗が戻ったら、添えた古帛紗は二つ折にして右膝横に仮置する。
◎茶碗→振出しと箱に入れる。
◎鉄瓶の蓋を切ったら帛紗を草にさばき直して箱に入れ、蓋をする。
◎茶箱は一度瓶掛正面においてから建水持って立つ。

(共通点の多い、卯の花、雪、月、花の拝見については、長くなるので後日載せます)。

---*---*---*---*---*---*---*---

参考文献:
1・「茶箱の点前と鑑賞」(淡交社)
2・「淡交テキスト新版 点前編17 茶箱 卯の花点前 和敬点前」(淡交社)
3・「淡交テキスト新版 点前編29 茶箱 色紙点前」(淡交社)
4・「裏千家茶道教本 点前編5 茶箱点前全伝」(淡交社)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2013年8月 | トップページ | 2013年10月 »