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2013年9月 9日 (月)

夏の宿題その2・補足(茶箱-続き)

 遊びにきた友人が「抹茶、飲みたい」ということで、
 「お点前いる? 茶箱やっちゃう?」と訊いたら、(ブログを読んでくれてます)
 「いい、いい、そんなたいへんだから」
 「いや全然たいへんじゃないけど」
 「茶箱って、どんなのかわかんないし。ほら、あのおおきいのしか知らないからさ」
 「・・・おおきい?」

 お茶屋さんの茶箱、主に衣類を入れるのに使う箱、と判明しました。
 確かに、あれも茶箱だ。大きい。

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 前回(夏の宿題その2・茶箱)の続きです。(共通点の多い拝見については、長くなるので後日載せます、と前回書いた部分)。

【茶碗、棗の仕覆(雪、月、花、色紙)】

◎茶碗の仕覆の扱いは長緒に準じる。ただし、箱に入れる際、緒を片トンボに結び、右から左に二つ折り。大津袋は両耳を中に折り込み、同様に二つ折り。
◎棗の仕覆は打ち返さない。よって、茶碗の仕覆、棗の仕覆ともに、打留は勝手付を向いている。

【拝見ありの手続(雪、月、花、卯の花)】

△拝見を受けたら、元のように(茶碗に添えて出す前のように)古帛紗の位置を変える。(花のみ例外)
◎茶碗に湯を入れ茶筅通し、茶巾取って茶碗を拭く。
△茶巾、茶碗に入れて置き、茶筅を入れる(このとき花は古帛紗を盆の右横にかける)。
△建水、箱とひき(共通)、箱の向こうに古帛紗を広げる(花は不要)。
△茶碗は三手で古帛紗の上に置く(花は不要)。
◎蓋(卯の花、花)、または掛合(雪、月)は客付斜めから拝見に出す。
◎箱は瓶掛正面に戻ってから客付斜めにまわり、膝前に置いて正面をただし、蓋(掛合)下座に出す。  
△問答後、掛合は客付斜めで瓶掛前右方に置く(月、雪)。蓋は瓶掛正面に持ち回り、膝前に置く(卯の花、花)。
◎箱は客付斜めでとり、瓶掛正面にまわって勝手付に置く。(月、雪は掛合を取り込んだ位置のまま、箱をとる) 。
◎箱を置いたら振出しを蓋(掛合)の右に置く。
◎茶碗を取り込んだら古帛紗をすぐ二つ折りにする。

【拝見なしの手続(雪、月、花、卯の花)】

◎お仕舞いの挨拶後、元のように(茶碗に添えて出す前のように)古帛紗移動 。
◎振出しは、古帛紗の後(右膝横)に取り込む 。
△茶筅通しの後、茶筅を右手に持ったまま、茶筅筒を取って箱に入れる。(花は茶筅を元の位置にもどし、茶筅筒には入れない。月は茶筅を入れた茶筅筒を器据にもどす)。
◎建水に湯を捨て、茶碗を拭く。
△茶碗を置き、茶巾を取って茶巾筒を取り、箱に入れる。(花は茶巾を元の位置にもどし、茶巾筒には入れない。月は茶巾を入れた茶巾筒を器据にもどす)。
◎帛紗をさばき直し、茶杓を清めて元の位置にもどす。
◎帛紗を払って元の位置にもどし、建水、箱と引く。(花は箱を引いた後、蓋を取り、茶筅を茶筅筒に入れて箱に、茶巾を茶巾筒に入れて箱に入れる)。
△茶杓、棗、茶碗と仕覆に入れる。(卯の花は仕覆がないため不要)。 
◎茶碗を箱に入れたら、振出し入れる。(月は茶碗を入れる前に茶筅筒、茶巾筒と箱に入れる)。

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 いちばんひっかかる(間違える)ポイントはここだ、と思ったところ。もうちょっと明快な区分けができるような、できないような。

【箱をすすめるタイミング】
◆箱、建水をすすめた後、茶筅筒から茶筅出す→卯の花、雪、月、和敬
 棗→古帛紗→箱→建水 清めてから茶筅、茶巾(卯の花)
 棗→古帛紗→茶碗→箱→建水 清めてから茶筅、茶巾(和敬)
 仕覆脱がせて→箱→建水 清めてから茶筅、茶巾(雪)
 仕覆脱がせて→筒置き→古帛紗(掛合)→箱→建水 清めてから茶巾、茶筅(月)

◆茶筅筒から茶筅を出した後、箱、建水をすすめる→花、色紙
 仕覆脱がせて→茶筅、茶巾→蓋して箱→建水 清める(花)
 仕覆脱がせて→茶巾、茶筅→蓋して籠→建水 清める(色紙)

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 作業中に、飛び込んできた文章。

 茶箱は点前の規則ばかりで完成されているものではありません。基本さえしっかり頭に入っておれば、徒に末梢的な手続にとらわれることなく、思う存分この点法によって楽しむことができると思います。

 「定法無きが故に定法大法あり」

 絶えずこの言葉を念頭におかれるよう希望して止みません。

  出典:「裏千家茶道教本 点前編5 茶箱点前全伝」(淡交社/S39)

 だ、そうです。

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