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2015年4月16日 (木)

お祝いの茶事・二重の虹

 お茶の先生のお祝いを、社中一同でしようということになった。

 「せっかくだからさ、食事でもしながら」という話が出たので、

 料理屋の座敷を会場にして、それならお茶もやりましょう。
 これが約一ヶ月前の話。

 日程がすんなり合い、社中もほとんどが揃って、道具もあんまりないからすぐ決まる、お菓子にお茶の手配もすんだ。料理屋との打ち合わせもどうにか終えて、巻紙でご案内、すぐに先生からお返事の巻紙をいただいた。ここまでは順調。

 問題。
 座敷にあった真台子一式を借りたけど、茶室じゃないから炉はない。そして、この真台子はあくまで飾りだから、熱源がない。さらに、コンセントが、え? そこ? という位置についている。さて。

 電熱器と延長コードを持ち込んで、風炉で台子の濃茶と薄茶にすればなんとかなる。
 先生が「点前座が少々へんな位置になってもだいじょうぶよ」と言ってくださる。
 つい先日、茶名を拝受された方が点前を担当することになり、やれ一安心。

 そして当日。

 前日の準備で、電熱器を風炉に設置したところ、2~3㎝ほど隙間があることが判明。釜の底が電熱器にしっかりついてないと、お湯って沸かないんだろうか。わかんない。確認する暇はない。でもお湯がしっかりしてないと、お茶はおいしくない。

 当日の朝、CDケースを電熱器の下につっこんで高さ調節したら、ぴったりになった。よかったー。お湯さえ沸けばなんとかなる。

 クロネコヤマト・タイムサービス便が、またがんばってくれて、お菓子も9時45分に無事到着。
 バジルさんからの厳重な梱包を開けると、箱にさりげなく、紅白のゴムがかかってる。

 一個一個のスチレンケースとお菓子の間にポリシートを敷いています。それを上に持ち上げて、お菓子をケースからすくい上げると取りやすいです

 お祝いと、無言の応援だってすぐにわかる。このお菓子があれば、もうだいじょうぶと思える。(いつもいつもありがとうございます!)

 そうして、席入りがはじまった。
 懐石風の食事が終わり、縁高の中は、

 「おめでたくて、春らしくて、黒の縁高に映えるのをお願いします」
 主菓子:久寿玉

 中立ちの間に、怒涛の台子設置。
 濃茶。そして薄茶。

 「バジルさんの寒氷をみなさまに召し上がってほしいです」
 干菓子:ひさご 夏みかん琥珀

 お茶もお菓子もおいしい、と席中で盛り上がってるのが聞こえる。
 15時終了予定って言ったけど、ちょっと押しちゃうねえこれは。片付けをみんなに手伝ってもらわないと・・・、おや。なんでまた、店の人はこんなにも「いつ終わるんですか」と圧力かけてくるんだ? 今日は他に客はいないって・・・はい? この後に宴会が入ってる?

 薄茶のおしまいは、水次省略、ハイスピード拝見となりました。

 社中からのお祝い贈呈も慌ただしく、余韻もなにもなし、がっくり。
 せっかくのおめでたい席、最後ばたばたになっちゃった。あーあーあ。

 道具を広げて、会計報告を済ませて、写真を整理して、
 燃え尽きていたら、巻紙が届く。

 感謝とねぎらいの言葉が、先生のやさしい字でいっぱいに並んでいた。
 「初めての場所でのお茶事で ご心労も多くお疲れのことと存じます」ともあった。

 ほーっと力が抜けた。
 そういえば、ずいぶん前のお茶事のときも、先生はこうして励ましてくださった。

 「一生懸命やれば、うまくいってもいかなくても、その気持ちが絶対通じるからだいじょうぶ」。

 雹も降った日
 巻紙が届いた日に見た、二重の虹。
 やっと晴れたから、

 雨が続くと、片付けにくい
 これから、片付けを始めないと。
 (楽茶碗はもうちょっと干しておこう)。

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