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2015年6月 1日 (月)

2日目・小松(まずは玄庵)

 2日目、朝。
 金沢駅の写真でよーく見る、鼓門は、近寄るとこんな感じ。

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 中にがっちりした鉄骨が見えます。

 さて。
 金沢駅から今回の目的地、小松へは普通電車で30分、500円。
 埼玉県民からすると、「30分=近い」という感覚。
 (もっとも、「ボタンを押して、自分で電車のドアを開閉する」のは新鮮)。

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 小松駅前。
 広々とした、歩きやすい道でどこまでも散歩できそうだけど、

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 芦城公園をふらふらしてるだけでも気持ちいいんだけど、

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 目的は、そこじゃない。

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 ここ。「仙叟屋敷ならびに玄庵 一般公開と呈茶」。

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 「お気軽にお入りください」(呈茶料:500円)。

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 玄関から寄付、畳廊下を通って、
 すぐ広間へ。
 点て出しで、おいしいお茶とお菓子をいただく。(お菓子については改めて)。

 「埼玉から、「淡交」の記事みて来たんです」と話すと、
 「ええっ!? また、ずいぶん遠くから」と喜んでくださり、「そりゃあ、中を説明してもらわなくっちゃ」と、案内の方に話をしてくださった。

 「まあ、ほんとにおいでいただいて、ありがとうございます」と、案内の女性も嬉しそうにどんどん見せてくださる。「写真? どうぞどうぞ。ブログ掲載ですか? 人が入らなければだいじょうぶです」。

 ということで、

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 【玄庵】「仙叟好み」の趣を、茶道裏千家十五代家元鵬雲斎千玄室氏が現代風に設計されたもの。(パンフレットより)。

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 床がふたつある。

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 台目床。床柱は栗材。
 北山杉の床框にある凹み(エクボ)は、七つ。
 「エクボは奇数と決まっているんですね」。

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 壺床。(前田利家が仙叟に茶壺を贈ったことにちなんで、壺が置ける構造)。
 床板は赤松の一枚板。床柱は皮付赤松。下地窓の内側に掛障子。

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 釘箱棚(裏千家・無色軒にある釘箱棚の写し)は、取り外し可能。
 底板が桐で、そのほかは赤杉。

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 貴人口と躙口。
 「この躙口は、現代人の体格に合わせたり、鎧をつけても入れるように、やや大きめになっています」。

 設計施工は中村外二氏。
 「銘木をふんだんに使ってあります。鵬雲斎大宗匠もいろいろ注文なさって」。
 「畳も小松のイ草を使ってます。小松特産のイ草は太くて短いので、田舎間に使うんですが、ここは京間なので、一年がかりで背の高いイ草を育てて、京都の職人に仕上げてもらってます」。

 さらに、「総工費は約1億8千万、つくばい周りの工事なども入ってますけど、そのうちの約3分の1が玄庵に使われてます」とさらり。

 ここで改めて、さきほどお茶をいただいた広間へ。
 (玄庵と広間はつながってるけど、関係者以外は外を回る)。

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 十二畳半の広間。

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 床柱は北山杉の天然物の、縮緬絞り。
 (人工のものは絞りが浅く短い、そうです)。
 富山から、やはり「淡交」の記事を見ていらした方々とともに、ほほぉと眺める。
 
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 天井板は九州の赤杉で、床脇、床の間、琵琶棚遠しの一枚板。
 (これ1枚で、300万、とか)。

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 十二畳半の広間と十畳の広間を仕切る、襖。京唐紙の布袋桐模様。(後で知ったけど、室の大きさにより桐模様の大きさが変わってたらしい)。
 欄間は捻り梅。
 障子は美濃手漉き和紙、京都の職人による「石垣張」。

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 十畳の広間の壁床。

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 つくばい。
 手水鉢(滋賀県江州石)
 前石(能登滝石)
 湯桶石(富山神通川石)
 手燭石(木曽石)
 後石(能登滝石)

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 露地門。
 石置き屋根(仙叟が京都裏千家の腰掛待合の屋根に取り入れた)。
 手前に見えるのは花岡岩(みかげいし)。

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 外露地。
 手前の四角は、大炉野点用。中抜けの平石(戸室石)。
 赤戸室石を横に並べて、大寄せの茶会ができるようにしてある。

 ・・・もちろんこれ全部覚えてきたわけじゃなくて、
 展示資料も、どうぞどうぞと写させてもらえたのです。
 後で気付いたことも多数。よく拝見すればよかったよー。

 と言いつつ、なんとも居心地のいい空間を、
 「どうぞごゆっくり」のお言葉に甘えて、ずいぶん長く堪能しました。

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 「小松に来たら、また絶対、うかがいます!」と幾度もお礼を言って、
 帰りがけに、玄庵のにじり口を違う角度から。

 ここでのお茶会がいっぱいあって、いいなあ、小松市民。

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