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2016年6月23日 (木)

家族茶道体験

 「家族茶道体験」の前々日。

 「花が、・・・ありません!」と泣きついて、お茶の先生のところからいただいてきました。

 2016/6/17 20:26

 やれ一安心。元気だし、蕾も固いし。
 しかーし。
 この日も暑かったけど、翌日はもっと暑かった!

 2016/6/18 17:04

 翌日の夕方。
 あちこち道具だらけで、唯一死守した「わびさびの空間」(「この棚の上には、余計なもの置いちゃ、だめ!」 とうるさく言うので、うちの大学院生が命名)に所狭しと載せたけど、いかんせん、暑い。
 夏椿(左からふたつめ)が3輪とも、開きそう。

 2016/6/19 9:59

 そして出発直前。
 夏椿、全滅。(この直後に落ちました)。
 他も全体的に弱々しく・・・。

 でも、いざ準備が始まると、花を気にする暇がなく。
 というか、和室は受付時間(開始30分前)になるまで開かないって、そんなのある!?

 材料100人分

 こちらは和菓子づくり指導のバジルさんがご用意くださった材料(!)。
 「暑いから、練切生地の柔らかさ管理が大事だー」とおっしゃってました。
 いつもほんとに、ありがとうございます。

 さて、本日の企画は以下のとおり。

***

 家族茶道体験―スカウトは礼儀正しい

青少年が毎日の生活のなかで自分の行動を律するものとしてボーイスカウトでは「おきて」を唱和します。野外生活や社会奉仕活動もこのおきてをもとに行いますが、3番目は「スカウトは礼儀正しい」です。本事業では「礼儀正しい」を実践するため、茶道講師による茶道の基本動作・振る舞いを学ぶことで、地域の子どもたちに対し「礼儀作法の基本」を体験していただきます。併せて、お菓子作りを行い、茶道の楽しさも体験します。

 日時:2016年6月19日(日) 13:00~16:00
 場所:三郷市文化会館 中会議室・和室

【目的】
 礼の仕方、お茶のいただき方など、基本的な作法を学ぶ
 実際にお茶を点て、和菓子を作ることで茶道の楽しさにふれる

【スケジュール】

11:00 スタッフ集合
 ・和菓子準備
 ・会場設営(DVD確認、茶碗、お盆、お湯用意)

12:30 受付開始

13:00 開会
 ・開会あいさつ
 ・講師紹介
 ・日程説明
 ・DVD上映

13:30 和菓子づくり (全体で)

14:10 茶道体験(1)
 ・A、B班 和室へ移動
 ・C、D班 引き続き、お土産用に和菓子づくり

15:05 茶道体験(2)
 ・班を入れ替えて同様に行う

15:50 まとめ あいさつ

16:00 終了

**

 ここにある「DVD」というのは、これ(「お茶で豊かな心を 裏千家 マナー教室」)。
 「なんかさあ、全体で観られるの、ない?」と家人が言ったところ、「これ、学校茶道の人が使ってた」とバジルさんが紹介してくれました。「お辞儀の仕方」「お菓子とお茶のいただき方」が入っていて、ばっちり。
 でもわたしが密かに気に入っていたのは、部屋に入る際、きちんと靴を揃えている様子。これよこれ、こういうのが欲しいのよ。

 DVDに合わせた説明の際、「部屋に入るときは、きちんと靴を揃えるのよっ」と言ったときがおっかなかった、と指摘されてしまいました。

 DVDの後は、いよいよ和菓子づくり。

 S20160619_125848

 こんなの作れちゃうなんて、ねえ。
 (拡大写真は、バジルさんのページで!)
 みんな説明を待ち切れず、せっせと作り始めてます。
 それ、ほんものの練切だからねー。そんなあっさり、体験できるもんじゃないんだからねー。
 でもまあ、子どもたちにはそんなの通じないので、ひたすら作ってます。

 ひととおり和菓子ができた後は、いよいよ二班に分かれて「礼儀正しい」部門。
 バジルさんとともに、心強い助っ人に入ってくださった、煎茶の教授にして裏千家もなさってる純嘉さんが、和室に入る際、びしばしと「靴を揃える」を指導。

 「はい、みんな一列でついてきてー。まず、(お菓子を載せた)お盆を預かるわね。そしたら、後ろ向いて。きちんと靴を揃えて。それからこっち向いてね。よくできました!」

 これを、子どものみならず、付き添いの保護者や指導者にもがっちりやります。知り合いのおじさんたちが、厳しく指導されてる様子が・・・おもしろすぎる。

 全員で「真・行・草」の礼の練習が済んだあたりで、「お土産用のお菓子づくりができちゃった」中会議室からのSOS。「たぶん、時間余るよね」と言っていたところです。

 そこで颯爽と純嘉先生が、「水出し煎茶」の説明に赴いてくれました。
 前日の打ち合わせで「じゃ、それでつなぐわ」と言ってくださるあたり、いつもながら心強い味方です。

 さて、ちょっとさびしくなった和室では、空の茶碗で、お茶のいただき方の練習。
 その後、全員で和菓子をいただき(そりゃおいしいに決まってる)、順繰りにお茶を点てます。事前に特訓しておいたローバースカウトと、ベンチャースカウトが指導補助。おおっ、ふたりとも、けっこうちゃんと出来てるよ!
 このあたりは行き当たりばったりで、当初は「向かい合った片方が点て、片方が飲む」予定でしたが、結局、「自分で点てたのを自分で飲む」になりました。

 二班を入れ替えて、順調に進んでいたところ、今度は家人からSOS。
 「時間が、大幅に余る。最後にみんなまとめて和室に集まってお茶飲むってできる?」

 できますとも。

 まとめに全員和室に座り(ほんとの茶会みたいに、きっちきちに入れちゃってみる? なんて言ってみましたが、もちろん、そんなむごいことはしません)、「おなかいっぱい!」のひと以外、神妙にお茶を飲んで終了。

 白珪尚可磨

 問題の花は、

 蛍袋・水引・突抜忍冬・筋擬宝珠・下野

 バジルさんからいただいたのもあり、どうやらなんとか、もちました。
 (蛍袋って、強いのねえ)

 そして終了後、片付けに駆けずり回ってたところ、「前向きに脱いだままにしちゃった」草履を、子どもたちが直してくれてのが・・・嬉しいやら、はずかしいやら。

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2016年6月11日 (土)

一期一会

 回復期リハビリテーション病院で、母はせっせと歩行訓練中。(多いと1日4コマくらいある、スパルタ。でも療法士のみなさんがやさしくて一生懸命なので、母もがんばってます)。

 ほんとは、広々とした食堂兼デイルームでやりたいんだけど、食事制限の人もいるので、ちょっとねえ、と思っていたところ、家族や見舞客がお弁当を食べているスペース、発見。

 敷物は、永楽屋の手拭

 道具一式を入れた保冷バッグを置いたあたりで、右からのものすごい視線を感じたけど、手ぬぐいを広げ、茶碗を出したところで、ついに、「お茶? 表ですか? 裏ですか?」。

 「裏です」
 「そーーなのぉ。わたしね、表千家都流なの。もうやってないけどね、海外のお客様をずいぶんお招きしたのよー」

 声の主は、大きなボタンが印象的なモノクロの服を颯爽と着て、白髪におしゃれな黒い帽子をかぶった御婦人。
 「どれくらいなさってるの? 15年? そうよねえ、最低、10年は必要よねえ。お茶は、総合芸術ですもの」

 会話は続く。まあまあ、どうぞ、こちらにおかけになって、と隣の椅子を勧める。

 「撫子」「蛍火」各324円

 さて、この写真のとおり、お菓子は2個しか用意してません。
 (教訓・お菓子は常に、余分を持つべし)

 「どうぞどうぞ、召し上がって」と母が勧める。
 「いえいえ、まさかそんな」と御婦人は一応断る。
 「どうぞどうぞ」とわたしは懐紙に載せたお菓子を勧める。

 そんなそんな、と言いながら、ごそごそとかばんをまさぐり、「ハッピーターン」をくれました。

 「旅箪笥ってのがあってね、こうやって一式仕込んであるのよ」
 「拝見したこと、あります。これはもう、ありあわせのもので。茶巾もぐちゃぐちゃで申し訳ないんですけど」
 (教訓・茶巾もちゃんと準備すべし)
 「このお菓子も、おいしいですねえ」と、しみじみながめておられる。
 「それは浦和の、白鷺宝というのを作ってる、「花見」というお菓子屋さんのです」
 「ああ、知ってるわー! あそこはこういうのも作るのね」
 「ちょっと小ぶりなんですけど」

 そうこうするうちにお茶が点ち、
 「あの、すみません。・・・ちょっとお湯が熱くて。もうちょっと冷ましてポットに入れてくればよかったです」

 「お先に」「お点前ちょうだいいたします」とおっしゃり、茶碗を手に取り、
 「・・・もう少し後で、いただきますね」
 (教訓・沸騰したてのお湯をポットに入れるべからず。いくらなんでも熱すぎる)

 ややあって、一口召し上がり、「おいしい・・・。でもまさか、ここでお茶をいただけるなんて」と涙ぐんでいらっしゃる。

 「実は、主人が今日こちらに転院してきまして」とひとしきり状況説明があり、「私も昔、お茶やってたんですよ。あら俳句もなさるの?」と母も話し、いよいよ盛り上がってきたところに、「おかあさん! 早く早く、おとうさんがちょっとたいへんで」と女性が駆け込んできた。

 「今、こちらで、お茶いただいてたのよー」
 「あ、どうもすみません!」と頭を下げて、でも(「それどころじゃないっつーの!!」)という気配が漂ってくる。その感じ、よーく、わかります。

 「しばらく入院してますので、またお目にかかるときがあったら」と母とあいさつして、「おいしかった・・・。ほんとに、ありがとう」としっかりわたしの手を握っていかれました。

 「部屋番号、言っておけばよかったんじゃない?」
 「うん、言おうかと思ったけど、ばたばたしちゃったから」

 そのうち、またお目にかかることがあるかもしれません。

 「あ、そだ。宣伝しておけばよかった」
 「なにを?」

 これです。「家族茶道体験」。なんと来週日曜、6月19日に開催。

 「もういっぱいじゃないの?」
 「まだなんとかなる。というか、30人も40人もおんなじ気がしてきた」

 茶碗まみれ

 家に戻ると、
 茶道体験の準備が宴たけなわです。

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