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2017年1月 8日 (日)

花びら餅の向き

【花びら餅】
 京都の名菓。古く「お歯固め」の儀式などに用いられた菱葩(ひしはなびら)を菓子化したもので、丸くのばした白餅に、小豆汁で赤く染め菱形にのばした餅を重ね、帛紗牛蒡を二本、味噌餡とともに包む。押鮎に見立てたもので、初釜に用いられる(鮎は年魚とも書き、古くより年始に用いられた)。(「新版 茶道大辞典」 淡交社 2010)

 さて。
 ここで毎年の疑問。
 どっちの向きだっけ?
 どっちが多いのかと、手元の本で調べてみました。

 鶴屋八幡製

 ・「明日への茶道入門」 千宗室編 (淡交社 1994 改訂2版) p26
 ・「NHK趣味悠々 和菓子まるごと大全集」(日本放送出版協会 2001) p106
 ・「NHK趣味悠々 茶の湯~裏千家~ はじめてみよう 茶の湯を」(日本放送出版協会 2002) p69
 ・「家庭画報特選 家庭画報が選ぶ和菓子435選 楽しむ・贈る・取り寄せる」(世界文化社 2005)p26
 ・「淡交ムック 茶の湯入門シリーズ 「お茶事」をしてみませんか」 小澤宗誠 著(淡交社 2004) p20

 432円(税込み)

 ・「茶道文化検定公式テキスト 1級・2級用 茶の湯をまなぶ本」 財)茶道文化振興財団 監修 (淡交社 2009) p224
 ・「裏千家 茶道文化検定公式テキスト 3級・4級用 茶の湯がわかる本」 財)茶道文化振興財団 監修 (淡交社 2009) p96
 ・「裏千家茶道」 千宗室 千玄室 監修 (財)今日庵 2004)p334
 ・「学校茶道 初級編」 千宗室 監修 (財)今日庵 2003)p70

 ねー迷うでしょう。

 もっとも、下の写真の向きで載っている本は、すべて、同じ独楽盆を使用しているため、おそらく同じ写真だと思われます。たぶん、多数派は上の写真。ざっと確認しただけですが、菓子屋のホームページに載ってたのもすべて曲線が下。

 ときどき、初釜の話題になったりして、「菓子屋としては、綴じ目が上になるのはありえない」「むかーし、間違えたまま本に載ってしまい、そのままになっている」なんていう話も聞きましたが、個人的には「まあ・・・、神様に差し上げる向きとか言い出すとキリがないし・・・、どっちでもいいんじゃない?」。

 だがしかし。特に子どもは生真面目なので「どっち?」と訊いてきます。えー。でも仕方ない。こう答えます。
 「押鮎、っていう魚を模してるということだから、ふくらみを下にしておくけど、でも、どちらかが間違いってことでもないから」。

 正解なんてわからないし、まして断言なんてできません。なぜなら。

 そう言うわたしがよく締めている帯、こうなってます。

 12か月の和菓子が描かれてます

 諸説ある年中行事とかしきたりに関して「絶対! こっちじゃないと駄目!」と息巻く人が苦手なので、まあ、それでいいかなあ、と思ってます。

*写真の花びら餅は「鶴屋八幡」製。「味噌と餅と牛蒡がばらばらで、あんまりおいしくない」と、あちこちのを食べて苦言を呈していた母が、「あらま。これはおいしい。一体感がある。いつまでもおいしい」と喜びました。ちなみに向きの問題を聞いてみたら、「こっち(多数派)が取りやすい」そうです。

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