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2017年6月22日 (木)

誂え足袋

 とにかく宛名の字が大きくてびっくりした

 待ちに待った荷物が届きました。
 事の起こりは、約二ヶ月前。

 足袋があと一足になってしまい、あー早く買わないと、と思いながら、適当なのが見つからない。どう見ても足袋カバーにしか見えないストレッチ足袋は嫌いだし、そこらで買っても痛いしすぐ擦り切れるし。

 と、友人の絢子ちゃんにこぼしたら、「いいとこ、知ってますよ!」と教えてくれました。

 上野でのお茶会の帰りにタクシーで向かったのが、「めうがや」。

 そりゃあねえ、二十数年きもの着てればねえ、誂えの足袋なんてもう、あこがれですけどねえ。でもねえ。

 浅草の中心部から少し外れ、向島。桜橋の近く。
 「お茶の先輩が、足袋を誂えたいということで」と、絢子ちゃんがあらかじめ話をつけてくれてる。

 絢子ちゃんと、一緒に来てくれたバジルさんは、店内のあちこちを眺めてなんだか楽しそう。こちらは、「うわーなんかすごいとこきちゃったよ。というかほんとに誂えるのか、いいのかそんな贅沢」と秘かにうわずってる。「もし既成ので合えば、それでいいんですけど」と今さらひよってみたりする。「まず、採寸させてください」ということになる。

 お店のご主人は、慣れた静かな手付きで足の幅をぐるり、親指をぐるり、足首をぐるり、紙にのって足型をすーっと鉛筆でなぞり、あちこち計って、あちこちつついて、細かく寸法を書き入れてる。こちらは着用場面や回数、履き具合をいろいろ訊かれ、とにかく緊張。

 そもそも、よく時代劇でみる、店先に斜めに腰掛けて、正座しているお店の方と話すってー図が、・・・どうしていいかよくわからない。斜め後ろを見るような形になる。人と正対しないで話すって難しいのね。

 履いていた足袋を見せて「ここと、ここがまず擦り切れます」と説明すると、「なるほど。たいへん参考になります」と静かに頷くご主人。

 「そうですね、やはり既存の足袋ですと、足首がゆるくて合わないかと存じます」。

 誂え足袋、決定。

 「あー買っちゃったよ。ついに買っちゃったよ。どーしよー」と騒ぐわたしに、「セレブだね」「セレブだ」「足袋セレブだ、ひゅーひゅー」「足袋拝見茶会だ」と煽るふたり。いいの、「片方だけでも注文できる」って言ってたもん。右の親指の先がだめになるだけなんだもん。

 噂の値段は・・・。こちら(「めうがや・お誂えのご案内」)をご覧ください。

 さて、封筒の中身。 

 手紙はびっしり3枚

 足袋。
 お礼と今後の流れについて書かれた手紙。
 返信用の葉書。

 向島めうがや ていこ 一

 こはぜに名前と番号が入ってるーーー(!)。

 ただいま、うきうきと、90日の試し履き期間(三度以上洗濯して、履き心地を連絡する)中です。

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2017年6月15日 (木)

帯板代用品

 しまった。帯板忘れた。
 (きもの着る拠点が2箇所あると、稀にこういうことが・・・)。

 段ボールは分厚すぎてどうかと思う。

 淡交タイムズが入ってました

 そこらへんにあった、茶封筒。
 と、はがきが入るサイズのクリアフォルダ2枚。

 クリアファイルはよくしなる

 封筒を少し折ってワを作り、クリアファイルを並べて、帯板(仮)完成。

 偽物大島

 12時間装着後。

 問題なし

 封筒が湿ってるのがちょっと・・・暑かったからなあ。
 緊急時に使えるということは、わかりました。

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2017年6月13日 (火)

天命釜・天明釜

 原宿から上野へ。
 午後は東京国立博物館の平成館大講堂で、淡交会の支部総会と、「天命釜の不思議」という講演会。

 ちょうど「茶の湯展」の最終日。どこから入るんだろう? と思っていたら、茶の湯展とは違う入口から、ラウンジの鶴屋吉信・喫茶コーナーの端にロープを張った通路を経由して、講堂に行けるようにしてました。なるほどー。

 講師は、天命鋳師の若林秀真(ほつま)先生

 スライドを交えつつ、天命鋳物の歴史から、釜のこと、手入れのこと。

 「よく訊かれる質問なんですが、「「天命」と「天明」はなにが違うんですか?」」

 答え。

 「土地の名前なので、どれも同じです。土地の呼び方が変わっていっただけで」

 天命(佐野庄)→天明→佐野町→佐野市

 なるほどねえ。

 帰り道でみつけたこのページが復習になります。→ 天明鋳物-千年の歴史

 「松風」のこと。
 松風→釜の湯が沸いてくると鳴る音は、つまり気泡が消える音。内側がでこぼこしていれば、気泡が出る、というのを釜底を撮影したビデオで見せてもらって納得。「松風が鳴っている温度を維持するのがおいしいお茶」と、どなたかと大宗匠との対談にあるらしいです。

 松風に関連して紹介された本。今度読んでみようっと。

 

 配布された、どの茶会になんの釜が使われているかという資料(「茶会記にみる釜一覧」)が、じっくりながめるとおもしろい。今回は「定張」の説明が主だったけど、「のかつき」も目につくねえ。「釣物」「自在」があちこちにあるから、3月じゃなくても釣釜らしいねえ。「フトンノ釜」ってなんだ? 「にうたうくも」? 「こんほうのかま」?

 ・・・調べ始めるときりがない、という予感だけはあります。

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2017年6月 6日 (火)

明治神宮文化館(伝統工芸日本金工展)

 御苑散策を堪能した後は、「第46回伝統工芸日本金工展」。
 以前行ったのは石洞美術館で、なんと2012年。5年前とは!!

 友人と概ね10時に、直接会場で会おうねーということにしていたら、

 「明治神宮文化館宝物展示室、じゃなくて、明治神宮の宝物殿に行っちゃったので、代々木から原宿まで一駅乗っていきます!」と連絡が来ました。そーかー。気付かなかったけど、紛らわしいのね。

 それでも会場前でぴったり遭遇。2階へ上がると、友人とわたしの他、男性がひとり。胸にピンクのりぼんをつけた方がふたり。今日ご担当の作家先生だなー、おそらく。

 ほー、と眺めていたら、隣の男性に「こうやって作っていくんです」と先生が説明している。そこはもう、便乗して聞いていると、こちらを向いてくれる。

 「この黒い部分ですね、これは赤銅です。銅に、少し金を混ぜるとできます」
 「赤銅って、黒なんですねー。もっと赤いのかと思ってました」
 赤銅色に日焼けした、は、相当黒いってことだったのか。
 「この金色は金、このグレーは四分一(しぶいち)といいます」
 「合金ですか?」
 「そうです、銀と銅の合金です」
 「金属と金属を合わせるとき、温度は関係あるんですか?」
 「温度・・・? いや関係ないですねえ。配合だけです。金工は基本的に全部計算してやってますから」

 なるほど。

 「これは鋳物ですね。溶かした金属を型に流し込んで、で、別の金属を入れてます。さすがに中は見えませんから、計算しても、そのとおりにはならないので難しいです」
 「そこばっかりは火におまかせの部分があるということですか?」
 趣味で陶芸をやっている母が、いつも「最後は火におまかせ、そこがいいのよぉ」と言っている。
 「そうなりますねえ」

 そして、もはや列品解説になってる。贅沢。

 「これは杢目(もくめ)です。バームクーヘンのように、薄くいろんな金属を重ねて、ぐにゃっと曲げてます」

 「金属の色って、錆なんですよ。ここの銅も、もとはピンク色です。磨くと同じ色になっちゃいますから。真新しい10円のピンクもね、色が変わっていくでしょ」

 「ここ、もやっと金色が見えるんですけど、これはどうなってるんですか?」と訊くと、
 「ちょっと待っててね」と、単眼鏡を持ってきて貸してくださった。
 「ひとつひとつ彫って、上から金を重ねるんです」

 おおっ。確かに。よーく見える。もやっとした金色は、単眼鏡の中でひとつひとつ、精緻に穿たれてる。

 さらに、「こうやって見ると、よくわかります」、と、帯留や小箱のコーナーへ。

 「これは、(金属を)全体に被せてあって、こっちのは上にのせてます。横からみると違いがわかります」

 またもや単眼鏡をお借りして、しゃがんで横から見ると、
 「おおっ。ほんとだ、わかります!」

 「これは、布目象嵌。布みたいに見えるでしょ」
 「はい、よく見えます」

 茶碗の展覧会では、高台を見たいからかがむ、ことが多いけど、ついに、金工の展覧会でもかがむ人としてデビューしました。そんで、今度は単眼鏡を忘れないようにしよう・・・。

 そろそろ人が増えてきて、「ごゆっくり」と先生がその場を離れた後、ひとつ問題が。

 「なんかさー、目ですぐわかるのが・・・つまんなく見えちゃう病に罹った」

 こまかーい細工を、単眼鏡でじっくりみたい病。
 主に釜を見に来た筈が、どーしてこうなった。

 さらにこの後は、「天命釜の不思議」という講演会。

**

2017/06/08追記:
 以前買った本ですが、改めて金工の部を読み直したら、立体的に頭に入ってきました。
 「日本伝統工芸 鑑賞の手引」((社)日本工芸会 編/芸艸堂)

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2017年6月 4日 (日)

明治神宮~清正井(きよまさのいど)

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 神宮橋から思わず撮った写真。
 ついつい、電車も入れてしまいました。

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 本日の目的地その1は、何年ぶりかの、明治神宮

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 8:50。落葉が道の真ん中に掃き寄せられてます。
 十数年前、友人が「パワースポットだー」と言い、わたしは「(まだ新しくなる前の)根津美術館に行くー」と言い、明治神宮で待ち合わせて展示替えごとに行ってました。今思えば、なかなかの距離を歩いてたなあ。

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 今日の待ち合わせにはずいぶん余裕があるので、御苑散策。
 「御苑維持協力金」500円。

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 あずまやって「四阿」とも書くのかー。知りませんでした。

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 四阿から、南池の睡蓮が向こうに見えます。 

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 ・・・写真にすると、あんまりきれいじゃない。

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 かっこいいカメラを構えている人が、そこここに。

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 少し高くなっているのは、隔雲亭。

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 ・・・お茶会に最適と思われます。

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 花菖蒲田。見頃には、まだ少し早かった。

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 待ち合わせ前の目的地、清正井(きよまさのいど)。
 「都合により飲用を禁止します」の立札。

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 どれくらいの温度か気になるけど、

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 「手を入れてはいけません」。

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 夏の点前、名水点で、「明治神宮の、清正井から汲んでまいりました」なんて言いつつ、あれ?今飲めるんだっけ? と疑問を持っていましたが、これからは、はっきり嘘として言えます。

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 いずれにしろ、…そのまま飲むには勇気が必要。

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  さて、次は待ち合わせの場所。
 「第46回伝統工芸日本金工展」。
  明治神宮文化館宝物展示室。

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