カテゴリー「茶道・茶室」の47件の記事

2015年6月 1日 (月)

2日目・小松(まずは玄庵)

 2日目、朝。
 金沢駅の写真でよーく見る、鼓門は、近寄るとこんな感じ。

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 中にがっちりした鉄骨が見えます。

 さて。
 金沢駅から今回の目的地、小松へは普通電車で30分、500円。
 埼玉県民からすると、「30分=近い」という感覚。
 (もっとも、「ボタンを押して、自分で電車のドアを開閉する」のは新鮮)。

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 小松駅前。
 広々とした、歩きやすい道でどこまでも散歩できそうだけど、

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 芦城公園をふらふらしてるだけでも気持ちいいんだけど、

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 目的は、そこじゃない。

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 ここ。「仙叟屋敷ならびに玄庵 一般公開と呈茶」。

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 「お気軽にお入りください」(呈茶料:500円)。

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 玄関から寄付、畳廊下を通って、
 すぐ広間へ。
 点て出しで、おいしいお茶とお菓子をいただく。(お菓子については改めて)。

 「埼玉から、「淡交」の記事みて来たんです」と話すと、
 「ええっ!? また、ずいぶん遠くから」と喜んでくださり、「そりゃあ、中を説明してもらわなくっちゃ」と、案内の方に話をしてくださった。

 「まあ、ほんとにおいでいただいて、ありがとうございます」と、案内の女性も嬉しそうにどんどん見せてくださる。「写真? どうぞどうぞ。ブログ掲載ですか? 人が入らなければだいじょうぶです」。

 ということで、

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 【玄庵】「仙叟好み」の趣を、茶道裏千家十五代家元鵬雲斎千玄室氏が現代風に設計されたもの。(パンフレットより)。

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 床がふたつある。

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 台目床。床柱は栗材。
 北山杉の床框にある凹み(エクボ)は、七つ。
 「エクボは奇数と決まっているんですね」。

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 壺床。(前田利家が仙叟に茶壺を贈ったことにちなんで、壺が置ける構造)。
 床板は赤松の一枚板。床柱は皮付赤松。下地窓の内側に掛障子。

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 釘箱棚(裏千家・無色軒にある釘箱棚の写し)は、取り外し可能。
 底板が桐で、そのほかは赤杉。

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 貴人口と躙口。
 「この躙口は、現代人の体格に合わせたり、鎧をつけても入れるように、やや大きめになっています」。

 設計施工は中村外二氏。
 「銘木をふんだんに使ってあります。鵬雲斎大宗匠もいろいろ注文なさって」。
 「畳も小松のイ草を使ってます。小松特産のイ草は太くて短いので、田舎間に使うんですが、ここは京間なので、一年がかりで背の高いイ草を育てて、京都の職人に仕上げてもらってます」。

 さらに、「総工費は約1億8千万、つくばい周りの工事なども入ってますけど、そのうちの約3分の1が玄庵に使われてます」とさらり。

 ここで改めて、さきほどお茶をいただいた広間へ。
 (玄庵と広間はつながってるけど、関係者以外は外を回る)。

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 十二畳半の広間。

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 床柱は北山杉の天然物の、縮緬絞り。
 (人工のものは絞りが浅く短い、そうです)。
 富山から、やはり「淡交」の記事を見ていらした方々とともに、ほほぉと眺める。
 
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 天井板は九州の赤杉で、床脇、床の間、琵琶棚遠しの一枚板。
 (これ1枚で、300万、とか)。

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 十二畳半の広間と十畳の広間を仕切る、襖。京唐紙の布袋桐模様。(後で知ったけど、室の大きさにより桐模様の大きさが変わってたらしい)。
 欄間は捻り梅。
 障子は美濃手漉き和紙、京都の職人による「石垣張」。

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 十畳の広間の壁床。

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 つくばい。
 手水鉢(滋賀県江州石)
 前石(能登滝石)
 湯桶石(富山神通川石)
 手燭石(木曽石)
 後石(能登滝石)

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 露地門。
 石置き屋根(仙叟が京都裏千家の腰掛待合の屋根に取り入れた)。
 手前に見えるのは花岡岩(みかげいし)。

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 外露地。
 手前の四角は、大炉野点用。中抜けの平石(戸室石)。
 赤戸室石を横に並べて、大寄せの茶会ができるようにしてある。

 ・・・もちろんこれ全部覚えてきたわけじゃなくて、
 展示資料も、どうぞどうぞと写させてもらえたのです。
 後で気付いたことも多数。よく拝見すればよかったよー。

 と言いつつ、なんとも居心地のいい空間を、
 「どうぞごゆっくり」のお言葉に甘えて、ずいぶん長く堪能しました。

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 「小松に来たら、また絶対、うかがいます!」と幾度もお礼を言って、
 帰りがけに、玄庵のにじり口を違う角度から。

 ここでのお茶会がいっぱいあって、いいなあ、小松市民。

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2015年5月31日 (日)

1日目・金沢

 金沢駅・西口

 5月29日22時。金沢駅(西口)到着。
 ちょろっと金箔も見えて、おしゃれねえ。

 ホテルまで歩く途中

 よくわからない構造物もおしゃれな気がする。

 バスだらけ

 翌朝。
 15年ぶりくらいの金沢だけど、「香林坊」に行けばなんとかなる、というのは覚えてる。
 バスがぞろぞろ走ってる香林坊。

 閑散

 ・・・なんだけど、買い物目的で行った竪町通りが、閑散としてる。
 たくさんお店があった気がしたけど、こんなだったっけ?

 とにかくあちこちで工事中

 工事中の建物も、やけに目につく。

 ようやく、買い物したい店発見

 てくてく歩いて、金沢21世紀美術館前の、クラフト広坂へ。
 こういうお店を探してたのよー。
 たっぷり眺めて、ちょこっと買いました。

 ハートランドだ、わーい

 お昼近くになったので、
 「美術館で食べると間違いない」の法則に基づき、21世紀美術館の中で食事。
 無料エリアにあるカフェは、外がよーーーく見えて、すこぶる快適。

 例のプールも上から見たけど、見たかった展示は、これ。

 「平成の百工比照-技と素材の一大標本、金沢の工芸振興の系譜-」

 ・・・これがすごかった。
 無料エリアでの開催だから、まあ、そんなにないだろうと思ったら大間違い。

 例えば、染織コーナー。
 
 【一位・絹(Al)・絹(Fe)】
 つまり、輪切りにした一位の木の標本・アルミ媒染の絹糸・鉄媒染の絹糸。
 これが並んで箱に入って1セット。
 蓼藍生葉、五倍子、紫根、コチニール、などなどなど、初めて見る現物が、文字通り壁一面に。背高泡立草から、こんな穏やかで淡いベージュが出てくるとはねえ。

 材料はもちろん、科布から化学繊維の「天女の羽衣」まで布見本もずらり。

 漆工コーナーでは、「研出蒔絵工程見本」「高蒔絵工程見本」「平蒔絵工程見本」が壁に並び、
 陶芸コーナーでは酸化焼成と還元焼成の見本が酸化銅の割合毎に、結晶釉、マット釉、透明釉、乳濁釉と並んで、その上、色見本が・・・、

 つまり全部がこの調子で、どうして、これだけ短い期間(2015/5/21~5/31)の展示なんだろう、勿体ない!
 巡回してくれればいいのに、図録売ってくれればいいのに、と思いながら眺めてました。
 周囲にも、一心にメモとってる人がちらほら。

 山宇亭
 
 足も脳もへとへとになったけど、
 美術館の敷地に「茶室」があるとわかったら、見ないわけにはいかない。

 土縁
 
 立礼席

 金沢21世紀美術館の無料エリアがあまりに充実していて、 その後の石川県立美術館(やっぱり仁清の雉香炉を見たい)、石川県立伝統産業工芸館の記憶は・・・。

 ああでも、石川県立美術館のカフェは10分~20分待ち。「まれ」の製菓指導もしている辻口博啓氏のお店だそうです。

 この向こうが兼六園

 引き続き、兼六園には目もくれず、人がぎっしりいるらしい茶屋街も武家屋敷もパスして、たぶん三万歩くらい歩く。

 わからん

 だって、バスの表示が錯綜して、なにがなんだかわかんない!
 いろんな会社のバスが行き交ってるけど、なまじ「一日乗車券」を買ってしまったので、乗れないバスがある。
 行き先が比較的わかりやすいシャトルバスには、観光客がぎっしり、乗降口のステップまで立ってる。げんなり。

 ・・・とりあえず一度戻って、金沢駅構内の「あんと」でなんか食べよう。そうしよう。

 そうそう、昨日の晩かっこよかった構造物は、

 これもわかんない

 朝になって、違う角度から見るとこんな感じ。(結局なんだかわからなかった)。

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2014年2月26日 (水)

ひなまつり・2014(組立と下克上)

 茶室というものは、
 基本的に空き部屋なので、
 いざというときに、たいへん、役に立ちます。

 そんなこんなで、今季の炉はふさいだままにしましたが、
 (釜は、お茶の先生のところで炉開きに使ってもらい、一安心)
 ひな飾りの場所は確保。

 場所を確保したら、

 両手に余る幅。そして重い。

 ・・・段を、組まねば。

 複雑怪奇

 かように複雑な構造になっているのには理由があり、

 「最初はね、一段かと思って、そして届いたら五段だった。で、その次の年にもう二段届いたから」

 つまり、五段飾りが届いた後に、二段分、ひな道具が届いた。
 そこで最初の五段に、父が二段分を継ぎ足した。しかも、最初の段の箱に収まるよう工夫して。

 「しかしすごいねえ、後から追加ってのができたんだね。しかも同じ模様で」
 「そうだねえ。(札幌の)五番館だよ確か。おばあちゃんががんばってくれてね」

 苦闘の印

 背中のばってんが大事

 震度4に耐えられないかも

 とにもかくにも、段が完成。

 「しかしよくやったよ。八畳一間に三人で、こたつ切ってあって、家具もあって、それでもなんとかおひなさま飾ったんだもん」と述懐する母。

 そしてこれからが忙しい。

 「あれ、烏帽子の向きどっちだっけ」
 「どっかで確認してるよ、ブログに載せてある
 「そーだそーだ、あっ、岩田さんの兜だ! 可笑しいーー」
 「あーーーっ、じーさん(随身)の烏帽子、かぶせんのたいへんなんだから! ちょっと笑わせないで! あーもうっ、将門になっちゃった(=首が飛んだ)よ!!」

 「そういえばさ、ひとりでじーっとしてるかと思うと、なにかしらやってたよね」(姉は"小さい頃"話でわたしをちゃかすのが大好き)
 「あーはいはい。鏡台や長持に、りかちゃん人形の服詰めたり、茶道具の柄杓とったり茶筅ひっぺがそうとしたり
 「下克上とかいって、おひなさまのところに三人官女おいたりしてた」

 と、突然姉が笑い崩れ

 「あ! 間違っちゃった!」

 下克上

 随身が、お内裏様のところにいる。

 「下克上やっちゃったよ!」

 今年のおひなさま

 どうにか今年もおさまりました。

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2009年3月13日 (金)

収納続き・箱完成

 箱ができましたでスー。
 (最近、NHK教育テレビ・ピタゴラスイッチの「スーのうた」に夢中)。

茶碗の紙箱
 右・14センチ×14センチ×9.5センチ
 左・18センチ×18センチ×9.5センチ
 *いずれも、蓋まで入れた寸法。

箱の中敷

 ついでに中敷も注文して、

茶碗の紙箱・中敷入り

 中敷の下だけ、箱に入れると、こんな感じ。

 100円ショップにも箱はありますが、
 なぜにまたわざわざ頼んだかというと、

押入れ収納はFitsケース!

 この、押入れ収納・Fitsケースにぴったり入れたかったからなのです。

大+小
 幅39センチに大・小を並べたところ。

大+大
 幅44センチに大ふたつを並べたところ。

大・小みっちり大だけみっちり
 ぎっしり詰めると、こんな感じ。

 幅39センチに大7個、小9個。
 幅44センチに大14個。

箱の中は箱だらけ 

 この段ボールの中も片づけないとねー。
 春の大掃除でスー。

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2008年3月 8日 (土)

その日・その9(前日)

 というわけで、前日に何をしているかというと、

 1)畳の掃除
 2)障子の掃除
 3)廊下と階段と控室(待合)の掃除
 4)お弁当の最終確認
 5)畳の掃除
 6)炉の手入れ(火を入れて灰を温める)
 7)諸道具の確認と準備(特に釜)
 8)畳の掃除

 昨日も1日、掃除してたんだけどなー。

 お点前の練習をするどころではない。
 畳というのは、どうしてこう、拭いても拭いても納得いかないものか。 

 せめて炉の前に座らなくちゃ、と本日のお稽古に行ったところ、
 「明日、なにするの? 続き薄茶? 座布団と煙草盆もだそうか?」
と急遽先生がお稽古をしてくださった。

 ありがたいことです。

 掃除して灰を入れて下火を熾してお茶を漉して道具を用意して。
 点前座に座るまでがえらくたいへんなこと、としみじみしている最中なので、ありがたさがひときわ、身に染みます。

 さらにありがたいことに、励ましがたくさん。

 「手伝えることがあったらなんでも言ってね」(先輩)
 「足りないものがあったらなんでも貸すからね」(先生と先輩)
 「先生との心に残る素敵なお席になりますように」(友だち)
 「たのしみだね~☆☆☆がんばってね」(か、か、かわいい~明日のお菓子の写真付きで、お菓子制作のバジルさん)
 「一生懸命やれば、うまくいってもいかなくても、その気持ちが絶対通じるからだいじょうぶ」(先生)
 「招いてくれるという、その気持ちだけで嬉しいからだいじょうぶ。楽しみにしてますね」(正客にお招きする先生)
 「普通どおりにやりゃあなんとかなる。そもそも自分の家に客がくるだけ。楽しんで笑顔で戻って来い!」(家人)

 最後の励ましは、ま、確かにその通りなんだけど。うーむ。

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2007年6月21日 (木)

茶室改装・その40(「風炉灰の話」)

 ここに、1冊の本がある。

風炉灰の話

「風炉灰の話」山藤宗山 著 
 淡交新社 昭和36年改訂初版発行

 序文に、
 「宗山君は、(中略)暇さえあれば風炉の前に座って、一心に風炉の灰型を作っていた」
とある。

 本文がすごい。
 曰く、
 「灰の好きな茶人で、灰匙を袋に入れて、いつ何処でも灰ができる様、始終肌身はなさず懐中している人もいます。」
 「金銭でなく心がけで御馳走する。掃除、茶花、風炉灰、火入の灰など、立派にしてこそ、真の茶人であります。」
 「和敬静寂の精神を培う茶であればこそ、殊に茶を点てる基盤となる風炉灰に意を尽くし真の茶を点てて頂き度いと念ずるものです。」

 ・・・・・・。

 炭を洗うどころの騒ぎではないのである。
 まずは、
 去年しまいこんだ灰を篩わなくてはなるまい・・・。

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2007年6月10日 (日)

茶室改装・その39(風炉登場)

 ざんざんとよく降る雨です。
 そのせいか、呼吸がとても楽。身体もよく動きます。

 そこで。
 昨日からせっせと、
 出したり運んだり並べたり捨てたり包んだりほどいたり・・・、
を繰り返した結果、
 ようやっと次の物体が登場しました。

謎の物体

 ・・・覆いをした「風炉・釜」です。

 「・・・なにこれ」
 「風炉と釜」
 「・・・どうも不気味なんだけど」
 「だって、なんかかけとかないとほこりかぶっちゃうもん」
 「普通の人はこうやっとくもんなの?」
 「ふつうって? 毎日釜をかける人? 一週間に一度くらい釜をかける人?」
 「一週間に一度くらいの人」
 「わかんない。でも、そのままだとほこりかぶると思うの」
 「ふーん。・・・でも・・・せめて、隅っこにおいとけば?」

 まあ、確かに、これだけだと、なんかちょっと、ねえ。
 ほんとに、「ふつうの人」はどうしてるんでしょ。

 ちなみに、覆いの中は、風炉+五徳+釜だけ。
 灰型に挫折したとき用に(去年がそうだった。2時間灰と格闘した挙句、「今ここでわたしは何をやってるんだ」病にとりつかれた)、 野々田式電熱も準備完了。

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2007年4月29日 (日)

茶室改装・その38(炉ふさぎ)

 「4月も末になると、炉のかたづけをします」(灰と灰形(淡交社))。

 この間、出したばっかりなんだけどなあ・・・。
 でも、まあ、しょうがないと思い立ったところ、

雷雨

 ・・・どしゃぶりになりました。ので断念。

 「でもさー、なんで雨だと出来ないの?」
 「ふるったりするから」
 「何を?」
 「灰を」
 「灰を? なんで」
 「不純物を取り除く、とか」
 「灰をふるう・・・、意味わかんない。お茶の人ってほんとに・・・」

 なんといわれてもいいのである、が、
 「一大事が起これば、何はさておき、茶人はまず灰を持ち出す、とさえいわれています」(茶の湯実践講座・茶道具の心得と扱い(淡交社))。
という話は、しないでおいた。

 さてさて。
 ようやく晴れ。

 早速、炉の灰をあげることにする。

炉ふさぎ・作業中

 「茶室改装・ その35(灰投入)」の逆をすればいいだけなので、順調。
 そして、100円ショップで購入したお玉はやわらかいので、炉壇に当たっても安心。
 ・・・だが、底の方まで掬うと、さすがにお玉ではお手上げ。

 「隅の方はハガキを使うとすみずみまで掬えます」(灰と灰形(淡交社))。

 なるほどなるほど。
 これは、よくとれますねえ。

 でも、端に「ちびっと」だけ残る。

ちびっと

 ちびっと。

 ・・・ま、それはそれとして。
 炉壇を拭くかどうか悩んだ結果、「2~3日風を通せばいいだろう」、ということで、固く絞った雑巾で拭き上げて完成。

炉ふさぎ・終了

 ほれぼれと眺めていたら、家人がのぞきにきた。

 はがきだとよく取れる、昔の知恵ってーのはすごいもんだ、でもちょびっとだけ残る、と端を指さしたところ、

 「掃除機で吸い取っちゃえばいいじゃないの」

 ああ。
 先に言ってほしかった・・・。
 先人の知恵より生活の知恵。

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2007年4月18日 (水)

茶室改装・その37(炉の火入れ)

 日曜の朝から釜を煮立てているのにはわけがある。
 諸般の事情により、
 炉に火を入れるのはこの日の夜しかない! と判明したのである。
 しかも判明したのは、土曜(つまり前日)の夜。

 ・・・となると、フルコースの懐石を作るのは無理。
 (当日の午後出かける用があるため)。
 客は、家族3名。
 (この日を逃すと、しばらく集合しないのである)。
 日曜の夜に、長時間の拘束はきつかろう。
 (翌日にわたしもくたばってしまうだろう)。

 そこで、
 1)いきなり本席に案内し、そこで汲出しを出す
 2)すぐに初炭をはじめる
 3)食事(お弁当)を出す
 4)長めの中立
 5)煮えがついたら薄茶
ということにした。

 イワタニカセットコンロ上の釜を横目でみながら、
 畳をせっせと拭き、
 「超豪華なお弁当買ってきて~!」と都内に出かける家人(3)に発注。
 大急ぎで出先から戻り、
 軸だの花入だの棗だの茶碗だの・・・を引っ張り出し、
 ああっ、お酒がないじゃんと買いに走り、
 なにか手伝うと言い張る家人(2)に
 「絶対に、のぞいちゃ、だめ」と厳かに宣言し、
 おなかが空いた様子の家人(1)を
 「おいしいお弁当が来る」となだめ、
 そうこうしているうちに夜7時過ぎた。

 お弁当到着。
 「・・・このおべんと、いくら?」
 「1,200円」
 「・・・もっと高くていいってゆったじゃん」
 「だって、なかったんだもん。それ以上高くてもそんなかわんないよ」
 いーや全然違うと思ったが、重たいものを発注した手前、黙っておく。
 しかーし。
 出来合いのお弁当は、値段に(ある程度)比例するぞー!!!

 気を取り直して、本席に案内。
 本席に案内、といっても、待合を作ってないだけですが。

 「・・・これ(座卓)、このまんまなの?」
 「足をのばせるようにしといたの」
 「この軸、これでいいの?」
 「(ばれたか)垂撥がないもんでねー、軸が短いの。今度買っとくわ」

 しずしずと汲出し代わりの食前酒を運び、初炭開始。
 無事に着火。

着火

 続いてお弁当。
 やっぱり、どうにもしょぼい。
 しかも、「喉つまりする」という苦情が出て、急遽、限りなくインスタントに近い汁物作成。
 ・・・普通の味噌汁椀で。
 それを一家でもくもくと食べる。
 どーも思い描いていた「火入れ」から遠ざかっていく・・・。

 食べ終わったら、「やれやれ休憩だ」とばかり、三々五々散っていった。

 むむむむむ。

 いいもん。
 よーく、わかりました。

 薄茶には、家人(2)と家人(3)が参加。
 (家人(1)は不調を訴えて就寝。)
 ふん。ふん。ふーん。

 いまいち盛り上がりに欠けた「火入れ」でしたが、
 とりあえず、炉の時季に、火が入ったってことで。
 かつて長くお茶をしていた家人(2)はとても喜んでくれたし。
 まーいいや。

 開炉でまたがんばろうっと。

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2007年4月15日 (日)

茶室改装・その36(釜・その4)

釜・準備中

 現在、釜はイワタニカセットコンロの上にて、漆の匂い除去中。
 水は約7リットル入ることが判明。
 火はつまみを「最大」にしても釜底からはみ出ません。
 釜の蓋をしておくか悩んだのですが、取っておきました。

 ひょえー、コンロに釜を直接のせちゃっていいのぉおお?
 という疑問については、こちら(茶室改装・ その32(釜・その3))。

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